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大塚国際美術館「システィーナ・ホール」で和と洋のコラボレーション
第四回システィーナ歌舞伎『主天童子』製作発表が行われました
大塚国際美術館では、2009年よりヴァティカンのシスティーナ礼拝堂を原寸大に立体再現した「システィーナ・ホール」を舞台とする『システィーナ歌舞伎』を上演しています。
ミケランジェロをはじめとする多くの芸術家によって描かれた壁画・天井画を再現した洋の空間で、和の歌舞伎を上映。この試みは大きな評判を呼び、この場所ならではの演出を行った創作歌舞伎として、毎回多くの観客が足を運んでいます。
2009年の『切支丹寺異聞 伽羅紗』、2010年『スサノオ susanoo』、2011年『GOEMON 石川五右衛門』に続き、今年は新作歌舞伎『主天童子』を、11月13日~15日に公演されます。
「大塚国際美術館」は、徳島県鳴門市の鳴門公園に位置し、世界の名画1000点以上の原寸大の作品が一堂に展示されている、陶板名画美術館です。古代壁画から世界25ヶ国190余の美術館が所蔵する現代絵画まで、世界の名画を特殊技術によって、原寸大の陶板で忠実に複製。鑑賞ルートは約4kmに及び、現地の空間そのままに再現した古代遺跡や礼拝堂の立体展示のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、ゴッホ「ヒマワリ」、ピカソ「ゲルニカ」など、美術書などで一度は見たことがあるような名画を展示されています。
今回上演を行う「システィーナ・ホール」も、ミケランジェロが描いた天井画と正面祭壇壁画「最後の審判」とともに立体再現。その迫力は必見です。
■大塚国際美術館ホームページ
http://www.o-museum.or.jp/
四郎時貞を総大将に原城に籠城した切支丹一揆も、
幕府軍の激しい攻撃に落城し、一人四郎時貞は海上に逃げる。
沢山の仲間を殺され、恋人の横笛までも所司代板倉に奪われた四郎は、
一矢を報いんと今日の町々を荒らす。その神出鬼没な行動から、
古の酒呑童子の名を借りて主天童子と呼ばれる。
片岡愛之助、中村壱太郎、中村種之助、上村吉太朗、坂東薪車、上村吉弥
◆水口一夫(作・演出)
「主天童子」という字なんですけど、大江山のものは「酒呑童子」と書きます。「酒顛童子」あるいは「朱点童子」と書いてあるものもあり、いろいろな表記の仕方があるんですが、システィーナ礼拝堂でございます。ならば、天主ゼウス、この天主をひっくり返しまして主天とさせていただきました。
平安時代の大江山の酒呑童子の時代をもってきますと、全然〝洋〟の部分が出てきません。ギリギリ〝洋〟の
部分が入る時代、島原の乱がおこった1630 年、切支丹一揆のカリスマと言われた天草四郎に焦点をおきます。
彼は非常に美少年で、そして妖術、幻術を使ったと書いてあります。天草四郎と弟君の茨木童子が京都で再会
を果たし、一泡吹かすために怪盗となって暴れまわるという、非常に荒唐無稽でございますが、そういう設定
にさせていただきました。そこに歌舞伎の要素をいろいろと入れます。人間の生と俗、善と悪のようなものを
表しながら、人間とはどういうものかをテーマに描ければいいなと思います。
今回は天草四郎なんですけれども、17 歳の美少年、頑張りたいと思います。大阪で生まれ、上方の人間として、上方発信で何かを作りたいなと常々思っています。美術館でつくるシスティーナ歌舞伎は、特別な空間でやらせていただく特別な芝居。西発信の、いい芝居を作りたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
第一回目から出していただきまして、年に一度、システィーナ歌舞伎に出させていただくことが本当に楽しみ になっています。いろいろな趣向をこらして毎年やっておりますが、私も今、片腕で踊るという難題の役を頂 戴しましたが、ご宗家の藤間勘十郎さんによく習い、稽古をつみ、皆さまにご覧いただけたらなと思います。
第四回システィーナ歌舞伎
『主天童子』
作・演出:水口一夫
振付:藤間勘十郎
2012年11月13日(火)~15日(木)
会場:大塚国際美術館 システィーナ・ホール
入場料
S席 12,000 円 / A席 10,000 円
(美術館入館料・観劇料)
※当日券は500 円増
※未就学児は入場できません
販売開始:9 月19 日(水)午前10 時
お問い合わせ:大塚国際美術館 088-687-3737
http://www.o-museum.or.jp/info/event/120829_386.html
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