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宝塚歌劇雪組公演『JIN-仁-』『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』
音月 桂さん、舞羽 美海さん 初日会見
東京宝塚劇場で、雪組公演が始まりました。
グランステージ『JIN-仁-』
原作:村上もとか/集英社
脚本・演出:齋藤吉正
(公演資料より)
漫画界の巨匠村上もとか氏による「JIN-仁-」は、シリーズ累計800万部突破という記録を持ち、2011年に第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、村上氏の傑作の中でも特に幅広く支持を受けた作品。更に近年では、ドラマ化によるヒットも記憶に新しいところです。宝塚歌劇では、主人公・南方仁と橘咲の時空を超えた純愛、坂本龍馬との友情を中心に、現代人が忘れかけている命の尊さを、時を超え二つの人生を生きた仁の生き方を通して訴えかけるヒューマンドラマとして壮大に描き出します。
ショー・ファンタジー『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』
作・演出:中村 暁
(公演資料より)
美しさとエネルギー、そこに“輝き”が加わると、一段と楽しさを増すのがショー。これがサヨナラ公演となる、雪組トップスター音月 桂が放つ“輝き”の一瞬一瞬を永遠に刻みつけるショー作品です。躍動して駆け抜けるダンサーたちのうねりと、音月が一つになり、客席に熱い風を送ります。
◆音月 桂
みなさま本日はお忙しい中、ありがとうございます。いよいよ今日から『JIN-仁-』『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』がスタート致します。雪組の団結力を持って、最後までパワー全開で頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
◆舞羽 美海
本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。雪組が一つとなる、この『JIN-仁-』『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』で私自身も精一杯頑張って、音月さんと一緒に成長し続けたいと思います。
―――音月さんが率いた雪組の充実さを感じさせる2作品、その見所をお願いします。
◆音月 桂
お芝居・ショーともに、下級生にいたるまで本当に重要な役を頂きまして、それぞれが責任を持ってその役と向き合い、それこそ今回のお芝居の中でも何回か「使命」という言葉が出てきますけれども、やはり私たちの使命というのはお客様に幸せになってもらうこと、公演を観て、ああ楽しかったなと、本当にハッピーな気持ちで帰って頂くことが私たちの使命だと思っておりますので、一人一人がそれぞれの使命を持って本当に充実した舞台を作れるように頑張っていきたいなと思っています。
◆舞羽 美海
お芝居とショーと、やはりお客様が居て下さるからこその私たちだと思いますので、今回ショーでは参加型の掛け声をして頂く所もありますので、ぜひ、お客様にも声を出して参加して頂きたいと。
◆音月 桂
ショーのプロローグ・中詰め・パレードと3回ほど、ケイ!と言って頂けると嬉しいです。
―――『JIN-仁-』の方ではどれだけ真剣に今を生きるかということが、テーマの一つになっているかと思いますが、ご自身と作品がリンクする部分がございましたでしょうか?
◆音月 桂
もともと原作のあるお話ですが、齋藤吉正先生が愛をもってセリフを書いて下さいました。歌詞もそうですけれども、やはり15年間宝塚で生活してきた自分と音月 桂というものとやはり南方 仁という役がすごくリンク致します。何回かお芝居のステージングの中で大勢に囲まれて歌うシーンがあるのですけれども、どうしても雪組のみんなに支えてもらっているような気持ちですとか、やはりここで皆に出会わなければお客様にもそうですけれども今の音月が無かったんじゃないかなと思いますので、そのあたりはリンクしますね。
◆舞羽 美海
やはり先生も愛情を込めてセリフを書いて下さっていて、私自身の言葉にも表現できるのではないかと。芸名の自分もすごくリンクするところがあって、一つ一つを大切に、お芝居のセリフもそうですし、ショーも頑張っていきたいと思います。
―――音月さんにお伺いしたいのですが、宝塚音楽学校を合格された次の日にトップスターになるとの宣言を書かれていらしゃったりして、15年経験を積まれて最後の舞台にどういう思いを込めて臨みたいと思いますか?
◆音月 桂
受験する前に習っていたバレエスタジオの壁に、少しおおきく「トップスターになって帰ってきます」と、今思うとあつかましいんけれども(笑)、書かせて頂きまして、それから15年。本当にやはり皆様に支えられて愛が無かったら私はココに居なかったなという気持ちがもちろんありますし、私が宝塚に入りたいなと思った理由の一つは、初めて舞台を観たときにたくさんのエネルギーと幸せな気持ちを頂いて、私も頂くだけではなくて自分が発信する立場になりたいと思ったのが本当に一番最初の私の原点と言いますか、ずっと心にはそれがありながら舞台に15年立ってきたので、やはり最後の最後までその気持ちと、本当に心身ともに笑顔で皆様に最高の舞台をお届けできるようにと思いながら一日一日大切に努めていきたいと思います。
―――最初にご覧になった舞台を教えてもらえますか?
◆音月 桂
私が、ビデオでは(以前から)見ていたのですが、本当に生で観たのが中学生くらいの時に涼風真世さんが退団される公演の『グランドホテル』という作品で、宝塚の作品というよりも海外ミュージカルという色が強かったんですけれども、やはり出演されている男役の方々が男性にしか見えなくて、本当に華やかで夢があってこの世界はいったいなんなの~、と。よく映画のエンドロールって見終わった脱力といいますか、なかなか立てないじゃないですか。客席で観て、私も本当に客席からなかなか立てなくて、ふわーと鳥肌がたって、素敵な世界があるんだなというのが第一印象だったので、私もお客様にそれをお届けできると良いなと思っております。
―――最後の舞台稽古が終わりました。宝塚で最後のことを一つ一つこなしていくにあたって今のお気持ちを教えて頂けますか?
◆舞羽 美海
先日、大劇場を卒業させて頂いて、そして、あと一か月という中なのですけれども、私自身はいつも通り変わらずで、とにかく自分自身も成長したいですし、お客様に喜んでいただける舞台を、と思って努めておりますので、まだ実感があんまり無い部分もあって。でも、やはり終わっていく中で、自分の宝物になるように自分の中に刻んでいきたいなと思います。
◆音月 桂
私も本当に舞羽と一緒で、そこまでこれが最後だとか、この一つ一つが最後だっていう気持ちで、あんまりそうしてしまうとやはりグッと来てしまうものがあってなかなかお芝居の方に集中できないので、そこまではまだ実感がと言いますか、そう思わないようにはしているんですけれども、少し違うのはやはり自分の出ていない場面を袖から舞台稽古中も見ていて本当に雪組の下級生がすごく頼もしいなと感じました。今までも袖から見る事はあっても、ここはこうだなーああだなーってアドバイスをすることが多かったんですが、今日の舞台稽古もそうですし、昨日一昨日とお稽古があったんですけれども、本当に一人一人がそれぞれ命を懸けて舞台に想いをぶつけている姿を見て、これなら皆に任せて今後の雪組も大丈夫だなという気持ちと、お客様にも恥ずかしくない舞台をお届けできるんじゃないかなと思いましたし、そんな中で私たち二人も支えてもらっているので、安心して、今日から毎日舞台に立てるんじゃないかなと思いました。
宝塚歌劇雪組公演
『JIN-仁-』『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』
東京宝塚劇場公演
公演期間: 2012年11月23日(金)~12月24日(月)
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/correlation/j291.html
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