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『助太刀屋助六 外伝』囲み取材 2012年12月

(2012年12月15日記載)

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『助太刀屋助六 外伝』
囲み取材が行われました



『助太刀屋助六 外伝』について

喜劇にこだわり様々な作品を創りあげた鬼才、故・岡本喜八監督の生前最後の作品「助太刀屋助六」は、過去にテレビドラマや映画にもなっていますが、新たな物語として舞台化されることになりました。故郷を捨て江戸を目指していた助六が、旅の途中で仇討ち騒動に巻き込まれ助太刀をする姿をコメディタッチで描いた作品です。

<配役>
市川猿之助(助太刀屋助六 役)
朝海ひかる(竹村美祢 役)
吉沢悠(堀口路之丞 役)
忍成修吾(虎松 役)
石橋直也(竹村新之助 役)
鶴見辰吾(竹村源左衛門 役)


四代目市川猿之助さんのインタビュー記事はコチラ


囲み取材が行われました2012年12月14日 ル テアトル銀座






ーーーいよいよ明日初日ですが時代劇はいかがですか?

◆市川猿之助
はからずも猿之助になって初めての外部出演になりました。襲名よりも前にこの話は決まっていて、どのような共演者が来てくださるのか楽しみにしていたんですけど、ご覧のようにすばらしいメンバーが集まりましたので、みんなと出来ることを楽しみに思っています。今回は不思議なことで、石橋(直也)という無名の新人が立案者ですよ。その舞台にこれだけの豪華キャストが出るというのだからたいしたものですよ。彼は亡くなった勘三郎さんに非常にかわいがられていてね。実はこの舞台を見に来るという約束があったんですよね。

◆石橋直也
(中村)勘三郎さんには『浅草パラダイス』という作品でご一緒させていただいて、そこで目をかけていただきコクーン歌舞伎にも何度か出演させていただきました。すごくかわいがっていただいていたのですが、ご病気になられて今年の一月にご挨拶に行った時に「『助太刀屋助六』という舞台が実現できることになりました」と楽屋で報告したら、その時も楽屋の中にベットがあってありまして横になられていらっしゃったんですが、「おめでとう。元気になって必ず見に行くからね」とおっしゃってくださっていました。

ーーー歌舞伎の公演などもあった中での公演なので大変だったのでは?

◆市川猿之助
そうですね。11月は公演があり、途中から稽古に参加したのでみなさんには迷惑をかけちゃいましたが、無事に台本通りしゃべって幕が閉じればいいですけど、あらぬ方向に行っちゃうかもしれないですよ。

◆鶴見辰吾
いやいや、一番ばっちり出来ていますよ。

ーーー立ち回りなども?


◆市川猿之助
立ち回りがあるのは(吉沢)悠さん、(石橋)直也さん、あと先生役(鶴見辰吾)も。僕らはあんまりないですよ。

◆一同
いや、ありますよ!(笑)

ーーー他の皆様からもひとことずつ。

◆吉沢悠
いろんなジャンルの俳優さんが集まって、G2さんの演出で、稽古場から個性的な人たちが持ち合った演技がぶつかることなく、お互いがいいところを高め合おうという意識を持った仲間なので、良い舞台を皆さんにお届けできるのではないかと思っています。

◆朝海ひかる
稽古に入る前から楽しみにしていました。自分の想像を上回るような楽しいお芝居になっていると思いますので、忙しい12月の時期ではありますが、是非皆さんに観に来て頂ければと思います。女役で時代劇は初めてなので、板についていないところもあるかもしれませんが、そこは大目に見ていただいて(笑)、頑張っていきたいなと思います。

◆鶴見辰吾
映画の『助太刀屋助六』は亡くなった岡本喜八監督の遺作です。今から10年前に完成したその映画に奇遇にも出演しております。それが縁で今回の舞台の出演が決まったわけではないので偶然です。時代劇映画に出演するのはそれが初めてでした。舞台で初の時代劇となりますが、また偶然にもこの『助太刀屋助六』となりました。映画の世界観を舞台に生かした、とても良いお話になっていると思います。映画の中では仲代達也さんがやるような役を今回僕がやっています(笑)。非常にいい役を頂いたので毎日頑張っています。観て損はないとても面白い舞台ですので、皆さんにご覧頂きたいと思います。時代劇の舞台は初めてなので家でもこんなしゃべり方になっています(笑)。<一同(笑)>殺陣は「いつかこんな時があるんではないか」と思ってやっていたのが役立っています。10年位前から実はやっていました。映画と比べて舞台版はかなり洗練されています。音楽と時代劇のマッチングが面白いですよ。できたらニューヨークに持っていきたい、それぐらいの出来です。ブルースでピアノとパーカッションです。猿之助さんの助六は痛快、流石です。舞台を所狭しと飛び回って楽しい舞台です。非常に魅力的で色っぽいです。

◆忍成修吾
素晴らしい方々とご一緒させてもらえるので、緊張しますが最後まで楽しみぬきたいと思います。舞台装置もかっこよくて、稽古の時から音楽も生音でやってきたので、いち観客のように見ても楽しんでいました。本当に面白いので楽しみにしていてください。

◆石橋直也
猿之助さんと12年くらい前から約束していた舞台です。12年、無名の俳優が一生懸命が頑張ってこのように実現できたのも、猿之助さんのお陰です。その猿之助さんの胸をお借りしてお芝居ができることを楽しみにしています。G2さんの演出も素晴らしいので、皆様のご期待に裏切らないように頑張りたいと思います。

ーーー10年越しに実現したのですね。


◆市川猿之助
社交辞令だったんだけどね(笑)、実現しちゃったから、ひょうたんから駒とはこういうことを言うんだね。スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』もそういううところから生まれたから。この作品も名作にしていきたいと思います。それこそニューヨークに行きたいですね。(勘三郎さんもニューヨークに行かれましたからね)そうだね。じゃあフランスあたりにしておこうか(笑)。

ーーー(中村)勘三郎さんがお亡くなりになって今の心境を。


◆市川猿之助
悲しいけれど事実だからね。輪廻転生ってあるから。今の七緒八くん(中村勘九郎の長男)の子供ぐらいで生まれ変わってくるときに歌舞伎がなかったら大変だからね。それを後世に伝えていくのが僕らのつとめだと思います。事実は事実として受け入れて、ただひたすらやるしかないですね。僕らもやがては死ぬのだから。歌舞伎に限らず良い物を子孫たちに残して死んでいくというのは人間としてのつとめだからね。

ーーー最後にメッセージを。

◆市川猿之助
毎日同じことやらないから何度でも見に来て下さい(笑)。毎日結末が違うかもしれませんよ(笑)。

◆一同
それは、ない、ない!(笑)

舞台写真は別ページに掲載します。

 

『助太刀屋助六 外伝』

 

キャラクター原案:岡本喜八『助太刀屋・助六』より

作・演出:G2

 

出演:市川猿之助、朝海ひかる、吉沢悠、

忍成修吾、上山竜司、細見大輔、

市川猿三郎、石橋直也、鶴見辰吾 ほか 

 

公演日程: 2012年12月15日~24日

劇場:ル・テアトル銀座

チケット料金:11,000円

企画・製作・主催:梅田芸術劇場

 

 

 

 
 

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