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劇団四季 ミュージカル『リトルマーメイド』
製作発表 <その2>
2013年4月7日(日)より、東京・大井町にある四季劇場[夏]にて、ディズニーミュージカル『リトルマーメイド』のロングラン上演が決定しました。
劇団四季によるディズニーミュージカルの公演は、1995年の『美女と野獣』、1998年の『ライオンキング』、2003年の『アイーダ』に続く4作目となり、劇団四季の創立60 周年を迎える記念ラインナップとして大作の上演となります。
今回の劇団四季公演は、最新の「ヨーロッパ版」に基づき、ビジュアル面を更にスケールアップさせたものになるそうです。各分野でディズニーと劇団四季クリエイティブチームによる増強作業が行われ、「ヨーロッパ版」に更なる華やかさが加わった、世界で最も進化したバージョンとなる予定です。
公演情報はコチラ
劇団四季 ミュージカル『リトルマーメイド』製作発表 その1
◆劇団四季 制作担当 田中浩一
劇団四季は今年の7月14日で創立60周年を迎えます。現在、劇団四季創立60周年記念公演と銘打ち記念企画を色々と行っております。そのシリーズの柱として海外新作ミュージカル『リトルマーメイド』をロングラン上演することになりました。四季とディズニーの初めての仕事は1995年の『美女と野獣』でした。1998年の『ライオンキング』、2003年の『アイーダ』に続き『リトルマーメイド』は提携第4弾となります。
『リトルマーメイド』は1989年にディズニーが制作した劇場版の長編アニメーションとして世界的に大ヒットしたとても知名度の高い作品です。アニメーションをもとに、2008年にブロードウェイで上演されました。昨年6月からはオランダで、新たなコンセプトをそなえたヨーロッパ版として再スタートしました。四季ではこのヨーロッパ版を基にしたバージョンで上演することになります。
ディズニーと四季のパートナーシップは19年。日本におけるこれまでの3作品の総観客動員数はのべ1400万人に達し、日本人の10人に1人以上が四季のディズニーミュージカルをご観劇いただいているという計算になります。
◆劇団四季 国際企画担当 安藤義宣
『リトルマーメイド』がアニメーションから舞台版に進化するにあたり何が変わったのかをご説明いたします。基本的なストーリー、登場人物、音楽などは舞台版もアニメーション版と全く変わっておりません。ただ、アニメーションをベースにしつつ、ストーリーと音楽が大きく深められており、これが大きな特徴です。ストーリーについてですが、地上の世界に憧れる人魚姫のアリエルが、人間の王子エリックに恋をします。アリエルは海の魔女アースラと契約をし、自分の声と引き替えに自分の足を手に入れます。舞台版も基本的なプロットはこれと同じですが、舞台化にあたり脚本家ダグ・ライトが台本を洗練させました。主人公アリエルが王子エリック、父親のトリトン、海の魔女アースラとそれぞれの人物設定や交流、心理描写を細やかに書き込みました。音楽面も大きく進化し、「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」など有名なナンバーで充ち満ちています。これらは舞台版でも登場します。さらに舞台版では、作曲家アラン・メンケン、作詞家グレン・スレイターのコンビによって新たな10曲が追加されています。
◆クリスチャン・ダーハム(『リトルマーメイド』ヨーロッパ版演出補)
浅利先生や劇団四季はディズニーとコラボしたくさんの作品を作ってこられました。ディズニーにとっても大きな喜びです。日本に来てから24時間位ですが、素晴らしい国だと感じています。人魚のアリエルと父のトリトンの関係は、父親であれば娘を手放さなければいけない時がくる、このあたりが共感していただけるところだと思います。日本でも大変人気があるプリンセスと聞いております。アリエルは女の子が女性として成長していく、そして独立し、夢を叶えるという意味では注目していただけると思います。ディズニーの中では欠かすことができない悪役として巨大なタコのアースラなども登場し、日本の皆様にも楽しんでいただける冒険物語になると思います。非常にカラフルなパペット(魚たち)も登場し、3Dのような形で表現されます。地上の世界は絵本のような形で描かれます。おとぎ話のように、シーン毎に本をめくるように現れます。こちらの地上の世界は2Dで描かれます。今回の作品でフライングを使っているのは海の中での出来事なので、実際には泳いでいるというということになります。皆様がウキウキするような場面がご覧いただけると思います。
―――日本版の演出は華やかになるということですが。
劇団四季 国際企画担当 安藤義宣
具体的に制作進行中なので最終的にどれが採択されるか分かりませんが、例えばアリエルが大切なものを隠している洞窟やアースラの住処、こういうところの背景幕をよりシーンの印象が際立つようなオリジナルデザインに変更したいと考えております。全編通して海の生き物がたくさん登場しますが、ヨーロッパ版に比べて数を増やしたいと考えております。日本だけの生き物を増やしたいと。これによってとても賑やかになるのではないかと思います。「アンダー・ザ・シー」の振り付けなども、新しく変更したいなと考えております。そのあたりが日本版のオリジナルになってくるのではないかと思います。
―――ブロードウェイ版ではなくヨーロッパ版を選んだ理由は?
劇団四季 国際企画担当 安藤義宣
ブロードウェイ版は独創的な手法でクリエイティブな作品でした。ただ少し美術面などにおいてカラフル過ぎるところがあり、日本人の情感に必ずしもフィットしないかなというところがあり、判断に迷っていたところ、ヨーロッパ版を作るという話をディズニーからいただき、ヨーロッパ版を見たところ、日本人の琴線に触れるような作品に仕上がっていたのでこちらを選びました。
劇団四季 ミュージカル
『リトルマーメイド』 東京公演
2013年4月7日(日)開幕
初回販売分 4月7日(日)~8月31日(土)
積水ハウスミュージカルシアター
四季劇場[夏](東京・大井町)
一般発売開始:2013年2月10日(日)一般発売開始
※「四季の会」先行予約2月3日(日)
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