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『アンナ・カレーニナ』囲み取材
一路真輝 伊礼彼方 葛山信吾
生 ま れ 変 わ る 日 を 、 待 ち 焦 が れ て た ・ ・ ・ ず っ と ・ ・
19世紀末のロシア、ペテルブルク駅で起こった突然の列車事故。
そこで偶然に出会った、ロシア高官カレーニンの妻アンナ・カレーニナと若き陸軍士官・ヴロンスキーの二人は、まるで運命に操られるかのように烈しい恋に落ちて行く。
アンナを心から愛し最高の理解者である兄・スティーバ、ヴロンスキーに恋するアンナの義理の妹・キティ。キティを慕う賢明で純朴な青年レイヴィン。
アンナを取り巻く様々な人間模様の中で、アンナとヴロンスキーの仲はペテルブルクの社交界でも格好の噂の的となり、厳格で体裁を重んずる歳の離れたアンナの夫・カレーニンも知るところとなる。
やがて、ヴロンスキーの子を宿すアンナ。異国の地へ逃避する道を選んだ二人であるが、最愛の息子・セリョージャへの断ち切れぬ思いから 己のおかした罪に苛まれるアンナと、憔悴してゆくアンナを目の前にし良心の呵責に苦しむヴロンスキー。
一方、一度は失意を経験しながらお互いの大切さに気づき幸せに結ばれるキティとレイヴィン。
同じように愛し合いながらも、対照的な運命をたどる、アンナ&ヴロンスキー、キティ&レイヴィン。やがて、その運命はアンナに決断を下させる。
一路真輝 伊礼彼方 葛山信吾が登場し囲み取材が行われました。
今回で一路真輝主演の『アンナ・カレーニナ』はファイナル公演となります。
皆様どうぞお見逃し無く!
ーーーいよいよ『アンナ・カレーニナ』三度目の幕が開きますが、今のお気持ちは率直にいかがですか?
◆一路真輝
三度目そしてファイナル公演ということなので、今までの集大成をお見せできたらと思っております。
◆葛山信吾
同じ役を三回もやらせていただけて、本当に色々と勉強になりまして、一路さんがおっしゃったようにこれが最後だと思いますので、めいいっぱい楽しんでやりたいなと思います。
◆伊礼彼方
僕は今回で二度目の出演です。一路さん集大成とは何ですか?
◆一路真輝
伊礼くんは、レポーターじゃないし、もう自分のことをおっしゃってください!(笑)。
◆伊礼彼方
僕のことはいいんです。一路さんにインタビューしようと思って(笑)。
僕は、二年前とは明らかに、えーと365日+365日=?足し算がとっさに出来ませんが(笑)、その間に成長している部分があると思いますので、そういうものが舞台上でヴロンスキーを通して出ればいいなと思っております。
ーーー三度目のお二人は、初演が7年前ということで同じ役をやるにしてもスタンスは違うものなのでしょうか?
◆一路真輝
私は7年間色々ありましたので、取り組み方は全然違いますね。色々な経験を経て、今また新たな新作に臨むような気持ちで出来るのですごく楽しいです。
◆葛山信吾
今回三回目なのですが、本当にゼロに戻ったような気持ちで稽古に入りました。7歳年を取り、体力的にも危機感を感じている中で、若い役なのできちんと演じられるようにと思っております。
ーーー今回、ファイナルと決めたきっかけは?
◆一路真輝
私が決めた訳ではないのですが・・・(笑)。そうですね、アンナの年齢制限?!でしょうか(笑)。
理由はよく分からないのですが、今回是非ともやらせていただきたいと思いました。
ーーー前回ダブルキャストだったことでの経験は?
◆一路真輝
ダブルキャストでこれほど大きな公演をやらせていただくのは初めてだったのですけど、客観的にこの作品を生で見ることができたのがすごくよかったです。
◆葛山信吾
客観的に見ていただいて僕は大丈夫でしたかね?
◆一路真輝
役にぴったりですよね。そうやっていつもネガティブな感じが(笑)。
◆葛山信吾
ネガティブではないんですが、考えちゃうんですよね。
ーーー子役も出てきますが、一路さんのお子さんと歳が近い?自分の子供と重なるところも?
◆一路真輝
そうですね。今が一番近いですね。抱きしめた感触も今ほとんど(子役と)同じなので、余計に悲しくなって辛い部分も増えますし、楽しい部分も倍増しますので、興味深いなと思います。子供から教わることがたくさんあります。
ーーーアンナ・カレーニナの女性の生き方、それが初演と今では感じ方が違うのでは?
◆一路真輝
そうですね。演出家の鈴木さんとも話したのですが、今まで割と原作に忠実にやってきたものを、今回は少し女性目線を強くしています。女性がアンナを見たときに、「ちょっと辛い人生だけど、あんな生き方もうらやましいな」と思えるような役作りや作品作りにしたいと思って。それぞれが役の基本部分を変えて作ったので、アンナに対して共感する部分もすごく増えました。また新しい役をやっているような感じです。
ーーー葛山さんからご覧になって、7年間にわたってアンナを演じた一路さんの変化は?
◆葛山信吾
お子さんとの接し方は一番ほほえましかったり心が痛くなったり、それを一番感じますね。
◆伊礼彼方
ちなみに、初演の井上さんのヴロンスキーと再演以降の(僕の)ヴロンスキー、どちらが?
◆一路真輝
伊礼くん・・・素敵です、よね(笑)。
◆伊礼彼方
ありがとうございます。いただきました(笑)。
◆一路真輝
今回、アンナとヴロンスキーの関係もディスカッションして、より密度が濃くなっているので、その辺りもみどころかなと思います。
◆伊礼彼方
今回、濃いめですよね。
ーーー伊礼さん、一路さんのような女性はいかがですか?
◆伊礼彼方
そりゃ、僕は、いけますよ(笑)。(相手役をさせていただいて)とても光栄なことです。
ーーー伊礼さんは昨日お誕生日だったそうですね。
◆伊礼彼方
そうなんですよ。カンパニーのみなさんに祝っていただきました。ありがとうございました。
◆一路真輝
オーケストラの生バンドでハッピーバースデーをね。
◆伊礼彼方
僕はその場にいなかったんですけどね。手袋を探しに行っている間に(笑)。
◆一路真輝
割と間が悪いんだよね(笑)。
◆伊礼彼方
残念でした・・・(笑)。
ーーー東京公演中にバレンタインもありますね。
◆一路真輝
バレンタインスペシャルという日があって、終演後に男性キャストからお客様に何かできないかなと思っております。
『アンナ・カレーニナ』
原作:レフ・ニコライビッチ・トルストイ
Text and Lyrics Translated by 小池修一郎
Directed by 鈴木裕美
出演
一路真輝
伊礼彼方
葛山信吾
遠野あすか
春風ひとみ
井之上隆志
山路和弘
ほか
東京公演
2013年2月5日(火)~2月17日(日) ル テアトル銀座 by PARCO
大阪公演
2013年3月2日(土)・3日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
名古屋公演
2013年3月16日(土)・17日(日) 名鉄ホール
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