情報紙から飛び出した 演劇系エンタメ サイト
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

剣 幸、モト冬樹主演『ハロー・ドーリー!』記者懇談会 2013年05月

(2013年05月24日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 

名作ミュージカル上演シリーズ第4弾!
剣 幸、モト冬樹主演ミュージカル『ハロー・ドーリー!』 記者懇談会が行われました


▲野田久美子、本間憲一、剣 幸、モト冬樹、井料瑠美

公演について(公演資料より)

公演詳細はこちらのページでご紹介しています。


▲舞台写真提供 (公財)富山市民文化事業団

記者懇談会(5月17日/東京芸術劇場にて)



富山から創造発信する「オーバード・ホール名作ミュージカル上演シリーズ」は、プロ・アマ問わず公募で出演者を選抜し、ミュージカル界で活躍する一流の演出・振付家を招いて王道作品を創り上げています。

これまで、第1弾『回転木馬』(2011年3月25日~27日)、第2弾『ハロー・ドーリー!』(2012年2月3日~5日)、第3弾『ミー&マイガール』(2013年2月28日~3月3日)を制作し、高い評価を得ています。そして、この夏『ハロー・ドーリー!』の再演が早くも決定しました!富山で創造発信されているこのシリーズの、東京初進出作品となります。今後、要望があれば日本各地での上演も視野に入れたい、と芸術監督の奈木隆は意気込みます。

◆剣 幸/ミセス・ドーリー ギャラガー リーヴァイ

あり得ないことが起こった!と思っています。ずっと念願だったこのミュージカルをできるというお話を奈木さんからお聞きしたとき、3メートルぐらい飛び退いて「うそ~!」と言った位驚きました。『ハロー・ドーリー!』が富山できること自体難しいことですし、幸せなことだと思っておりますが、今回はプロの方々がやっている東京のど真ん中でできるなんて、本当にあり得ないことだと思っています。関係各所、ご尽力下さったみなさまに感謝いたします。市民参加型ということで富山の家族的な雰囲気の中作ってきたので、今年は東京でも上演できることになり、喜びもありますが半分不安です。でも、今日またこの作品の仲間と出会い、いろんなことがよみがえってきて、これはまた楽しくハッピーなミュージカルをお届け出来る!と確信しました。是非みなさんもこのムードを味わいにいらしていただけたらと思います。



◆モト冬樹/ホレス・ヴァンダゲルダー

この時代のミュージカルが大好きで、日本語で『ハロー・ドーリー!』を上演するのは初めてだったので、こんなに長い間稽古したのはこれが初めてでした(笑)。みんなが一丸となって長い間稽古を死、素晴らしい舞台、オーバート・ホールで上演して、すごい作品に参加できて本当によかったなと言う気持ちで昨年終わったのですが・・・。またやるということで、結構自分の中で基準が高くなっているので、これまた大変だなと。今回は東京公演もあるのでワクワクしています。皆さんと家族みたいな雰囲気なので、前回より更に素晴らしい作品になると思います。



◆本間 憲一/コーネリアス・ハックル

再演はあったらいいなと思っていて、それが実現したことで、本当にハードルが上がっているぞ!と思っています。ブロードウェイ・ミュージカルにはいろいろ関わっていますが、音楽もいいしハッピーになれる作品ですから、これが東京でもできるのは嬉しいです。カンパニーのいい雰囲気を伝えたいと思います。このリニューアルした東京芸術劇場でできることも非常にワクワクしております。



◆井料 瑠美/アイリーン・モロイ

これまで色々なミュージカルに出演しているのですが、この作品で生まれて初めてミュージカルに出合ったような感じがしました。これまでは歌中心のロンドンのミュージカルなどに出演しておりましたが、この作品は古き良きアメリカのグランドミュージカルです。そういう作品に出演するのは初めてで不安もありましたが、歌、芝居、そしてメッセージ性も素晴らしくて、この作品の魅力はつきません。そしてミラクルカンパニーで、スタッフもミュージカルを愛していらっしゃる方々で素晴らしいし、キャストも夢のような方々で丁寧に稽古をしました。初演のときは冬の富山に3週間山ごもりのようになりお稽古をしました。その呉羽のお稽古場が本当に素晴らしいんです。舞台と同じ大きさで本番と同じ状態で稽古できました。本当に豊かな環境の中で作れるので幸せな日々でした。またその環境がかなうので、またパワーアップした舞台をお見せしたいと思います。



◆野田 久美子/ミニー・フェイ

大先輩の前でマイクを取らせていただく大変緊張しております。徳島県出身なので、地方で初演を迎えたミュージカルが東京に出てくることができるというのは、本当に卯らしいです。いつか地元の作品が東京で上演されたらいいなと思います。私は『ハロー・ドーリー!』では、開幕してから25分間出て来ません。皆さんが空気を温めてくださった中、しーんとした状態で出ていくので、今そのことを考えただけで手が冷たくなります(笑)。初演のときもこのシーンどうしようと、すごく緊張していたのですが、剣さんが「久美ちゃん、もっと軽くやっちゃいな。大丈夫だから。次に稽古やるのを見ていてあげるから」とおっしゃっていただき、すごく安心したのを覚えています。剣さんに助けていただいいた!と思っている数分後に、モトさんもいらっしゃり「あれ?緊張しているの?周りがみんなジャガイモだと思ってやればいいじゃん」と(笑)。キャスト、スタッフに本当に支えて頂きました。また出演できることを楽しみにしております。



◆奈木隆/芸術監督

2009年4月から(公財)富山市民文化事業団の全国公募の試験を通過してプロデューサーとして着任し、2011年4月からは芸術監督に就任し、創造活動をしております。富山市「オーバード・ホール名作ミュージカル上演シリーズ」をどのように立ち上げたかを簡単にご説明いたします。プロデューサー公募試験の中で「年間事業費の約半分を使ってミュージカル製作をやるべきである」と書いたのがこの5カ年計画の始まりです。オーバード・ホールは日本でも有数の床機能を持つ三面半舞台のオペラハウスです。富山市は呉羽に富山市民芸術創造センターという世界的に見ても珍しい立派な稽古場を持っています。呉羽に桐朋学園大学院大学と桐朋オーケストラ・アカデミーがあり、オーケストラ奏者を育成する学校を誘致しています。富山では非常に多くの若者がバレエを習い、吹奏楽も盛んで、音楽人口も多い。これらの要素を最大限に活用し、劇場から想像発信を行うのであれば、総合芸術である歌・踊り・芝居が融合された大規模なミュージカルがオーバード・ホールにはふさわしいと考えました。プロアマ問わず才能のある出演者を集めて一流のクリエイティブスタッフと共に富山で製作した作品を、多くの市民に本物のミュージカルのすばらしさを体感して欲しいと考えました。市民参加型のこのプロジェクトを行うべく、文化庁に申請しようとしたところ、文化庁が2010年から新しい助成金の仕組みを設定していました。「すぐれた劇場、音楽堂からの創造発信事業」というものだったのです(現在の名称は変更)。それは私たちがやろうとしていることにぴったりでした。申請書の中に5カ年計画を書く欄があり、私の任期にも一致していたので、1年1年新たな挑戦ができる演目を選びました。ブロードウェイの王道ミュージカルの歴史が感じ取れるような作品を選び名作ミュージカル5カ年シリーズとしたのです。第1弾『回転木馬』(2011年3月25日~27日/4443名動員)、第2弾『ハロー・ドーリー!』(2012年2月3日~5日/4874名動員)、第3弾『ミー&マイガール』(2013年2月28日~3月3日/5161名動員)特に第3弾は県外からも多数の方がお越し下さいました。そしてこのたび第4弾として『ハロー・ドーリー!』を富山再演、東京初演で上演させていただく運びとなりました。



ーーー出身地の富山で生まれた日本語版『ハロー・ドーリー!』が、今度は現在の拠点である東京でも上演されるということで一層感慨深いのではないかと思いますが、今のお気持ちを改めてお聞かせ下さい。

◆剣 富山で初演をしたときにはそのこと自体が奇跡だと思ったのですが、それ以上のことが起こったなと思っております。地方から発信していくものを見ていただく機会ってそうそうないと思うのでこんなに嬉しいことはありません。ただ、それに伴ういろんなプレッシャーもあります。再演は初演の反省点を踏まえて練らなければいけない、しかもいろいろな作品を上演している東京でやるので、いろんなものがどーんと背中に乗っています。『ハロー・ドーリー!』はそれをも覆してくれるパワーを持っている作品だと思います。我々が楽しくやらないとその良さは伝わらないと思いますので、練り上げつつ楽しみたいなと思っております。


ミュージカル

『ハロー・ドーリー!』

 

振付・演出:Roger Castellano(ロジャー・カステヤーノ)

訳詞・演出:寺崎 秀臣

 

【富山公演】

2013年8月16日(金)~18日(日) <全4回>

オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)

 

【東京公演】

2013年8月23日(金)~25日(日) <全6回>

東京芸術劇場 プレイハウス

 

芸術監督:奈木 隆

企画・制作:(公財)富山市民文化事業団

主催:(公財)富山市民文化事業団、富山市

 

http://www.aubade.or.jp/

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]