ミュージカル『モンテ・クリスト伯』 製作発表記者会見 その2 コメント 2013年10月
(2013年10月01日記載)
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ミュージカル『モンテ・クリスト伯』
製作発表記者会見が行われました その2 コメント
▲写真左より、村井國夫、坂元健児、石川禅、石丸幹二、花總まり、濱田めぐみ、彩吹真央
公演について(公演資料より)
原作は、19世紀のフランスでアレクサンドル・デュマが著した新聞小説。
一夜にして正義が入れ替わったフランス革命後の動乱期を舞台に繰り広げられる一人の男の愛と復讐の物語は、
当時のフランスの厭世的な社会情勢も相まって記録的な大ベストセラーとなりました。
日本では明治時代の古くから『巌窟王』として翻訳され、その名はポピュラーとなり、
以後は幾度も翻案、映像化されている人気作です。
無実の罪で牢獄に送られた一人の男が、その後莫大な財産を手にして、
自らを陥れた人間に復讐を遂げていく姿に読者は喝采を送り、
愛する女性との悲劇的な別れと再会に人々は心を掻きむしりました。
そんな日本にはお馴染みの物語がいよいよミュージカルとなって日本初上陸。
脚本・歌詞は『ルドルフ ザ・ラスト・キス』でオーストリア皇太子の背徳的な愛と悲劇的な死を
ロマンティックに描ききったジャック・マーフィ、
音楽は『ジキル&ハイド』や『シラノ』など繊細にして壮大なメロディを得意とする
ミュージカル界随一のコンポーザーであるフランク・ワイルドホーン、
演出は『ジキル&ハイド』や『シラノ』の演出経験もある山田和也という磐石な布陣で、愛と復讐の物語を現代に蘇らせます。
石丸幹二、花總まり、岡本健一、石川禅、坂元健児、濱田めぐみ、彩吹真央、村井國夫といった、
人気と実力を兼ね揃えた豪華にして重厚な顔ぶれでお贈りするこの冬必見のミュージカル・ロマンです。
STORY
19世紀初頭、フランス皇帝ナポレオンがエルバ島に流された頃。
港町マルセイユで育った航海士エドモン・ダンテスは瀕死の船長を救うためエルバ島へ上陸する。
だが、それは宿命的な上陸だった。
マルセイユでは、今まさにエドモンと婚約者のメルセデスが婚約披露宴を行っていた。
メルセデスの従兄であるフェルナン・モンデゴは、エドモンの友だったが彼を憎んでいた。
モンデゴはメルセデスを手に入れるため、会計士のダングラールと共謀し、エドモンを罠にはめる。
検事のヴィルフォールは、ナポレオンの手紙の相手が自らの父と知り、謀反罪をでっち上げ、エドモンを獄に幽閉する。
牢獄でエドモンは、無実の罪で投獄されていたファリア神父に出会い、脱獄の機会を共に狙う。
そして、財宝を手に入れたエドモンはモンテ・クリスト伯と名乗り、復讐を開始するが…。
エドモン・ダンテス/モンテクリスト伯:石丸幹二
メルセデス:花總まり
モンデゴ:岡本健一
ヴィルフォール:石川禅
ダングラール:坂元健児
女海賊ルイザ(ダブルキャスト):濱田めぐみ
女海賊ルイザ(ダブルキャスト):彩吹真央
ファリア神父:村井國夫
製作発表記者会見が行われました(2013年9月30日)
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歌唱披露の様子
◆石丸幹二
石丸幹二です。若きエドモン・ダンテスのちに、モンテクリスト伯となる役をやらせていただきます。この作品は、みなさん子どもの頃「巌窟王」という名前で馴染んでいた作品じゃないかなと思うのですが、そのような作品をミュージカルというかたちで、上演できること、その役を演じられることを非常に嬉しく思っており、喜びを感じております。役どころとしては、牢獄に幽閉されてから、甦るといいますか、どん底から這い上がってくる。この男の執念と14年間別れ別れになっていた最愛の女性と再会した時の、心の駆け引きを感じて頂けるように練り上げていきたいなと思っております。どうぞ、お楽しみにしてください。
◆花總まり
花總まりです、宜しくお願いいたします。私は、エドモンの恋人、許嫁のメルセデスを演じさせていただきます。素晴らしい方々と初めてご一緒させていただくので、今はまだ緊張しております。素敵な作品ですし、みなさんと共に一生懸命頑張って素敵な作品にしていきたいと思っております。どうぞ宜しくお願いいたします。
◆岡本健一
こんにちは、岡本健一です。今回、モンデゴという役をやるのですけれども、この婚約を決めた美しい恋人たちを引き裂く、誰よりも強い欲と愛を持って、物語をどん底へ落としていきたいなと思っております。僕自身、このような素晴らしい劇場とキャストの人たちと、大きなミュージカルに出ることが初めてに近いので、すごく楽しみにしています。ぜひみなさん、劇場に足をお運びください。
◆石川禅
石川禅でございます。ヴィルフォールという役をさせていただきます。久方ぶりに悪い役をいただきました。ただ、このヴィルフォールという役は、ちょっと簡単に言ってしまいますと鼻持ちならないセレブリティという役どころです。自分的には正義を貫いているつもりが、自分には価値のないものに対しては見向きもしないというような。ちょっと一風変わった悪役の作り方になると思うのですが、それをどこまでやるかというのは、まだナイショです。頑張ります。ぜひ、観に来てください、宜しくお願いいたします。
◆坂元健児
坂元健児です。自分の富のためなら人をも裏切る、という悪役をやらせていただきます。最終的には、石丸さん演じるモン…(村井さん「モンテクリスト伯」)あ、タイトルでした。モンテクリスト伯に、倍返し以上の返しをされるんですけれども(笑)、とにかく二面性というか、心のそういうものがリアルに表現できたらなと思っております。
◆濱田めぐみ
女海賊ルイザを演じさせていただきます、濱田めぐみです。私の女海賊ルイザという役は原作には出て来なくて、舞台で初めて成形された役なんですけれども、この作品のドラマの中にスパイス的な感じで締まりのあるような存在でいられたら良いなと思っております。そして、キャストの方々と和気あいあいと楽しい稽古場で、クオリティの高い作品に出来たらいいなと思っております。頑張りたいと思います。
◆彩吹真央
同じく、女海賊ルイザを演じます、彩吹真央です。宜しくお願いいたします。あえて男性ではなく、女海賊であるというところに注目したいというか。男勝りではあるけれど、女性としてエドモンと出会った時にどう感じるか。人間らしさに惚れるのか、男らしさに惚れるのか。限られた場面の中ではありますが、そういうところを出したいなと思っております。あと、立ち回りもあるそうなので、久しぶりに頑張りたいと思います!寒い冬の公演ですれけど、熱い舞台を、素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんとお届けしたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。
◆村井國夫
こんにちは、村井國夫です。私が演じますファリア神父というのは、監獄でモンテクリスト伯、エドモン・ダンテスと出会い、科学、文化、歴史、数学、そして武術まで教える大変なスーパーおじいちゃんなんです。じゃあなんで、こんなところにいつまでもいるのかということになるんですけれど、1人で脱獄すればいいという感じではありますが、ファリア神父も努力していたわけで、8年間も牢獄でトンネルを掘り続けてきて、出てきたのがエドモン・ダンテスの独房という、ちょっと間の抜けたところもあります。でも、出番も少なく、おいしい役なので(笑)楽しく、心温まる演技をしたいと思います。宜しくお願いいたします。
質疑応答が行なわれました。
―――演じられる上で、この部分は大切にしたいと思っているところを教えてください。
◆石丸 このミュージカルは色々な難しい要素があると思うのですが。僕にとって大きな山は、歌の数がすごい(多い)んですよ。その歌を色々な色合いでお客様に届けて行く、そこが見せ場でもありますし、越えなきゃいけない山でもあります。なんせフランク・ワイルドホーンの歌というのは、簡単には歌えないんです。歌った方は、沢山いらっしゃると思いますけれど、最後の最後に踏ん張らないと歌い切れないシーンが、大体どの曲にもくるので。まずは体力づくりからと思っております。
◆花總 私も、やはりフランク・ワイルドホーンさんの歌がとても難しいので、とてもキレイなんですけれども一筋縄ではいかないので。そこをちゃんと歌ってこその、お芝居の流れが出て来ると思うのできちんと歌えるように。あとは、(エドモン)ダンテスが牢獄から出てきた後、自分の心境と苦悩を胸の奥にしっかりと持って演じていきたいと思います。
◆岡本 欲や人を騙す、裏切る、人のものを奪う。そういうことをすると、良いことはないよと(笑)。そういった悪いことは自分に跳ね返って来るという反面教師のような感じになれば良いのかなと。それ以上に、歌も、音楽も素晴らしいので、それに負けないくらい気持ちをリアルに真実に近いように演じられたらなと思っています。
◆石川 先程申し上げたことと相反することを言いますけれど、決して悪役とは思わずに、どこまでやれるかということを一番大事に考えています。というのは、、やっぱり今の日本にもセレブの方たちは沢山いらっしゃいますが、私はセレブではないのでやっぱりどこかでチクショーとか思いますよね(笑)。そいういうところ、自分がもしセレブになったら、そういう風に思われてしまうかもしれないという怖さというのかな。そういう深さが出ると作品に一つ色を添えられるかなと思って、そこをどこまで追求できるかなということが今一番大切に思っているところです。
◆坂元 観に来ていただいたお客様に、ダングラール役を越えて、坂元健児って悪いな~って思われたら大成功だなって思っております(笑)。
◆濱田 先程ダブルキャストの彩吹さんもおっしゃっていたのですが、女性でありながら海賊の頭ということで、男性もが一目置くというような、そんな性格であったり、存在感であったり、女性としての豪快さだったり、あとは懐の深さだとか。色々な面をチャレンジしていきたいなと思っています。
◆彩吹 私も、今めぐさん(濱田めぐみ)がおっしゃったことと同じなんですけれど。海賊って、金品財宝を奪うような悪いイメージがありますが、その中でも優しさが滲み出たり、人間臭さがあったり。リーダーとしての懐の深さによって、みんなが集まってリーダーとして支えてくれる。そういう役どころなので、存在感を真ん中でどしっと出せたら良いなと思っております。
◆村井 ファリア神父というのは、十何年間牢獄にいるわけですから、多分衣装も、カツラも、ヒゲもあって汚たないと思うのですが。それでも、どうしても格好良くなってしまうのが僕!いかに、それを抑えることが出来るかというのが・・・(笑)。それと、ミュージカルが久しぶりです。「ルドルフ」から1年ぶりなので、1曲あるのですがそれが歌えるかどうかが心配です(笑)。
―――石丸さんと花總さんに質問です。今回は初顔合わせだと思いますが、お互いの印象を。
◆石丸 花總さんとは、舞台上では初めての顔合わせになるのですが、私のコンサートにゲストとして出て下さいまして、その時に、一度デュエットをしたりとか、声合わせやお話をさせていただきました。彼女は、とてもピュアで、心がとてもキレイな人だなと、私はとても濁った役をやっていたので特に思ったのですが。この人と組んだら、どんなハーモニーが生まれるのかなと期待してコンサートをやりましたら、声の質がハモリやすいということに気付きまして、これは楽しみだぞ~と思ったのが第一印象でした。それは、きっとこの作品で花開くことでしょう。
◆花總 私も、最初緊張してお会いしたんですけれど、たぶんいつお目にかかっても何一つ変わらないような。優しくて・・・
◆石丸 天然ということかな(笑)
◆花總 天然って言っているわけではないのですが・・・(笑)。かしこまること無く、フレンドリーに接してくださったので、すぐに打ち解けてしまいました。コンサートで歌わせていただいて、私がちょっと間違えても「全然大丈夫、僕の方が大変だから!」って。常に安心させてくださる方だなと思って。今回『モンテ・クリスト伯』でご一緒できるのを楽しみにしてきたので、早くお稽古をスタートさせたいなって思っております。
―――『モンテ・クリスト伯』の魅力と、ワイルドホーンの歌が難しいということで体力づくりをしているとのことだったので、どのような体力づくりをしているのかを教えてください。
◆石丸 名作といわれるものは、そこから学ぶことが一杯あると思うのですが、僕が感じた『モンテ・クリスト伯』というのは、人間は復讐だけでは生きていけないんだということです。もちろん、何かされた時には、それを返していきたいという、そのハングリー精神は非常に大事なんですけれども。人を許す、受け入れるということまで辿りつけるものなんだということを学びました。見どころは、その許しのところにもあるんじゃないかと思っています。もう一つの質問の体力づくりということでは、6月にフランク・ワイルドホーンが日本にいらして、たまたま歌のトレーニングを受けることができたのです。その時に、彼が言っていたのは「僕の曲は大変だよ。これを歌い切るのは体力がいるから、何はともあれ、体力づくりをしておいてくれ」と言うことを言われたので、肉体訓練もそうなのですが、口の中の筋肉が自在に動くように。どんな曲でも歌えるように、口の中の筋肉トレーニングという課題を持って挑もうかなと思っております。
―――(テレビドラマ『半沢直樹』の中で)8月に倍返しされまして4カ月間溜め込んだものを、ここで返す側に変わったと思うのですが。石丸さん自身、復習や執念というものに対してどう思っているのかというのと、番組を経験したことで新たに感じるようになったことがありますでしょうか。
◆石丸 (ドラマ『半沢直樹』の役でマニラに出向したいたため)今、マニラから帰ってきたんですけれどね(笑)。あの倍返しという経験はドラマでしたが、堺雅人さん演じる半沢直樹さんが色々なことを教えてくれました。顔の接近の仕方とか、ツバの飛ばし方、目つき。これを舞台で散々使わせていただきます。
ミュージカル『モンテ・クリスト伯』
原作:アレクサンドル・デュマ
脚本・歌詞:ジャック・マーフィ
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:山田和也
【東京公演】
2013年12月7日(土)~12月29日(日)
日生劇場
【大阪公演】
2014年1月3日~1月5日(日)
梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】
2014年1月11日(土)~1月12日(日)
愛知県芸術劇場大ホール
【博多公演】
2014年1月18日(土)~1月19日(日)
キャナルシティ劇場
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