『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。
※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。
ミュージカル『モンテ・クリスト伯』
稽古場見学会が行なわれました
原作は、19世紀のフランスでアレクサンドル・デュマが著した新聞小説。
一夜にして正義が入れ替わったフランス革命後の動乱期を舞台に繰り広げられる一人の男の愛と復讐の物語は、
当時のフランスの厭世的な社会情勢も相まって記録的な大ベストセラーとなりました。
日本では明治時代の古くから『巌窟王』として翻訳され、その名はポピュラーとなり、
以後は幾度も翻案、映像化されている人気作です。
無実の罪で牢獄に送られた一人の男が、その後莫大な財産を手にして、
自らを陥れた人間に復讐を遂げていく姿に読者は喝采を送り、
愛する女性との悲劇的な別れと再会に人々は心を掻きむしりました。
そんな日本にはお馴染みの物語がいよいよミュージカルとなって日本初上陸。
脚本・歌詞は『ルドルフ ザ・ラスト・キス』でオーストリア皇太子の背徳的な愛と悲劇的な死を
ロマンティックに描ききったジャック・マーフィ、
音楽は『ジキル&ハイド』や『シラノ』など繊細にして壮大なメロディを得意とする
ミュージカル界随一のコンポーザーであるフランク・ワイルドホーン、
演出は『ジキル&ハイド』や『シラノ』の演出経験もある山田和也という磐石な布陣で、愛と復讐の物語を現代に蘇らせます。
石丸幹二、花總まり、岡本健一、石川禅、坂元健児、濱田めぐみ、彩吹真央、村井國夫といった、
人気と実力を兼ね揃えた豪華にして重厚な顔ぶれでお贈りするこの冬必見のミュージカル・ロマンです。
19世紀初頭、フランス皇帝ナポレオンがエルバ島に流された頃。
港町マルセイユで育った航海士エドモン・ダンテスは瀕死の船長を救うためエルバ島へ上陸する。
だが、それは宿命的な上陸だった。
マルセイユでは、今まさにエドモンと婚約者のメルセデスが婚約披露宴を行っていた。
メルセデスの従兄であるフェルナン・モンデゴは、エドモンの友だったが彼を憎んでいた。
モンデゴはメルセデスを手に入れるため、会計士のダングラールと共謀し、エドモンを罠にはめる。
検事のヴィルフォールは、ナポレオンの手紙の相手が自らの父と知り、謀反罪をでっち上げ、エドモンを獄に幽閉する。
牢獄でエドモンは、無実の罪で投獄されていたファリア神父に出会い、脱獄の機会を共に狙う。
そして、財宝を手に入れたエドモンはモンテ・クリスト伯と名乗り、復讐を開始するが…。
エドモン・ダンテス/モンテクリスト伯:石丸幹二
メルセデス:花總まり
モンデゴ:岡本健一
ヴィルフォール:石川禅
ダングラール:坂元健児
女海賊ルイザ(ダブルキャスト):濱田めぐみ
女海賊ルイザ(ダブルキャスト):彩吹真央
ファリア神父:村井國夫
関連記事
製作発表歌唱披露の様子
製作発表コメント
11月23日、都内稽古場で『モンテ・クリスト伯』稽古場見学会が行なわれました。
オーディエンスが見守る中、キャストみんなで発声練習。
普段どのような雰囲気の中で声の調子を確かめているかを目のあたりに。
その後、演出の山田和也さんより作品解説が20分ほどありました。
キャストも一緒に耳を傾けます。
「稽古場は普段公開することは想定されていないので、途中の段階のものをお見せするのは
照れる部分もあるのですが、どのような雰囲気で稽古が行なわれているのかをご覧頂けたらと思います。
とは言いましても、今現在稽古中なので本番までにまた変わるところも出てくるかもしれませんし、
今日うまくいかないところもあるかもしれません。そういう時は、今日これが見られて
得をしたなと思ってください(笑)」と挨拶。
この作品が描かれた背景を交えてた解説が行なわれ、
その中で「日本では明治34年(1901年)に『史外史伝巌窟王』の名前で翻案され
『萬朝報』という新聞に連載されました。その時、名前も日本人名に置き換えられていたのです。
エドモン・ダンテスは團友太郎、メルセデスはお露、モンデゴは次郎・・・という名前でした」という
説明の時には場内大爆笑でした。
「製作発表で披露され公式ページで見ることが出来る動画は
『今日まで』(メルセデス)、『あの日の私』(エドモン)ですが
この2曲は物語の終盤に近づいた頃に出てくる曲です。
今日の3曲は物語の最初の方の曲なので、今日の分とあの2曲を
繋げていただくと真ん中でどんなことがあるか想像が付く・・・かどうかは
分かりませんが(笑)そういうことです」と前置きがあった上で
歌唱披露が行なわれました。
M2「さあ 乾杯だ!」
マルセイユで、エドモン(石丸幹二)、メルセデス(花總まり)が婚約披露宴を行なっていました。
笑顔溢れる会場で「おめでとう」「今日の日を忘れないで」「目指すのは2人の港」「神の恵みを」
と口々にみんなが祝福する中、モンテゴ(岡本健一)とダングラール(坂元健児)が密談をし、
何かを企てている様子。
そんなことには気が付かず、幸せそうな2人は寄り添い、見つめ合い、ダンスします。
盛り上がりも最高潮に達したところで、「エドモンを逮捕する」と
警察官が踏み込んでくると空気は一変します。
軽快なリズムに乗せてハーモニーを響かせ、ミュージカルの醍醐味を感じられる
とても華やかなナンバーです。
まだ初日まで随分と日にちがありますが見事な歌声でした。完成度が高くて圧倒されました。
M2B~M3「祈り~ただそばにいる」
メルセデス(花總まり)は、「あの人は無実」と心の内を語り、
独房に投獄されたエドモン(石丸幹二)は「離れない例え引き裂かれても」
と切々とした思いを歌い上げます。
次第にドラマティックなメロディーになっていくので、
見ている方も気持ちが高ぶっていきます。
石丸さんと花總さん、見た目が画になるのはもちろんのこと、
声の合わさり方がとても良かったです。
♪「ただそばにいる」ダイジェスト映像(TohoChannelより)
M4「罪を着せろ」
山田さんいわく、「この作品の中でとても悪いことをしているしている3人が自分たちの行ないを語る」
というナンバーです。
モンデゴ(岡本健一)はメルセデスを手に入れるため、
会計士のダングラール(坂元健児)と共謀しエドモンを罠にはめます。
検事のヴィルフォール(石川禅)は、ナポレオンの手紙の相手が自らの父と知り、
謀反罪をでっち上げ、エドモンを獄に幽閉します。
3人のパワフルボイスと、それぞれの企む顔にご注目を!(笑)のナンバーです。
この日の稽古場見学会では登場しませんでしたが、
女海賊ルイザやファリア神父がどのように絡んでくるのかも注目です。
ミュージカル『モンテ・クリスト伯』
原作:アレクサンドル・デュマ
脚本・歌詞:ジャック・マーフィ
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:山田和也
【東京公演】
2013年12月7日(土)~12月29日(日)
日生劇場
【大阪公演】
2014年1月3日~1月5日(日)
梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】
2014年1月11日(土)~1月12日(日)
愛知県芸術劇場大ホール
【博多公演】
2014年1月18日(土)~1月19日(日)
キャナルシティ劇場
http://www.tohostage.com/montecristo/
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。