情報紙から飛び出した 演劇系エンタメ サイト
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

SOUND THEATRE『eclipse』 (エクリプス)舞台写真を交えて観劇レポート 2014年09月

(2014年09月24日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 

SOUND THEATRE『eclipse』(エクリプス)
舞台写真を交えて観劇レポート

954_4857

原作・脚本・演出:藤沢文翁による「みどころ」(資料より)

◆見どころ その一

歌舞伎「蘆屋道満大内鑑」と能楽「殺生石」の融合
歌舞伎と能という、本来全く異なるジャンルで演じられる物語を、今回SOUND THEATREが一つにします。
幼い頃狐に育てられ、離ればなれになる安倍晴明の物語。もう一つは、九尾の狐を退治する安倍晴明の物語。
歌舞伎と能、狐と晴明。SOUND THEATREだから語れる今までどこにもなかった安倍晴明の物語です。

◆見どころ その二

今回は演出の一部に、日本古来のマジックである手妻を使用します。妖艶な陰陽道の世界、
鬼や妖狐が飛び交う1000年前の都を、手妻を使用した演出で表現します。

◆見どころ その三

声優・ミュージカル・宝塚と異ジャンルのトップスター達に、若手実力派俳優と、
垣根を越えたコラボレーションはSOUND THEATREの見どころの一つです。
皆が同じものになるのではなく、それぞれがそれぞれのフィールドで培ってきた個性が生きる演出をしたいと思います。

◆見どころ その四

SOUND THEATREでは常に生演奏でお楽しみいただいております。今回も土屋雄作を音楽監督に、
素敵なバンドが編成されております。特に、太鼓・鳴り物、尺八・笛という和楽器が入っているのが見どころです。

◆見どころ その五

物語ですね。今回は、人間ならば、誰の心の中にもいる「鬼」をテーマにしました。愛、憎しみ、恨み、悲しみ・・・
色々な顔をした鬼達が登場します。鬼や妖怪が沢山登場する物語ですが、どこまでいっても人間の物語なのです。

STORY

今宵、安倍晴明が死ぬ

84歳の高齢となった晴明は危篤の床にあった。
晴明が今死ねば、都の結界は破れ、再び魔物が暴れ始める。
臨終の床に集まった安倍晴明ゆかりの4人、
藤原道長、源頼光、朱華、賀茂守道。
そして4人は語り始める。
狐の子、妖の子と蔑まれながらも人のために戦った男、
大陰陽師 安倍晴明の物語を・・・・・。

時は平安末期、人心は乱れ、乱れた心は鬼を生み出し、
その鬼は人を襲っていた。
朝廷は、鬼を倒すべく陰陽師達に討伐隊を結成させるも、
増え続ける鬼を前にしては、若い陰陽師達の尽力など焼け石に水。
人の心が作り出す鬼。誰かが誰かを恨むごとに、
鬼は産み落とされ、若き陰陽師達の手は鬼の返り血で汚れていった。

そんな最中、さらに今度は妖狐まで都に現れた。
妖狐の好物は、鬼の肉。鬼を宿した人の心。
夜の都で、人も鬼も見境なく喰い荒らしてゆく妖狐。
人の心の闇が生み出す鬼とそれを喰らう妖狐。

そして妖狐は神格化された神、人には殺められない・・・。

頭を抱える朝廷が指名したのは、人間で唯一、妖狐を殺められる
と噂される若者、狐の子だという若き陰陽師、安倍晴明だった。
母と同じ香りがする敵と対峙する晴明。

鬼とは? 狐とは? そして人とは?

愛する我が子を人間界に残し立ち去る狐の物語、
歌舞伎「蘆屋道満大内鑑」そして、安倍晴明による狐退治を
元にした能楽「殺生石」ふたつの物語がひとつになる時、
母の香りがする敵を倒す宿命を持つ子、安倍晴明は何を見るのか?

1000年前の京の都で、人の鬼(こころ)がぶつかり合う!

ゲネプロが行われました(2014年9月23日)

先日プレイベントが行われた時の模様。

SOUND THEATRE『eclipse』 が、シアタークリエで開幕し、いよいよその全貌が明らかになりました。
これはまさに、新感覚な音楽朗読劇。劇場で体感しないとこの雰囲気は味わえません!

上部にて原作・脚本・演出:藤沢文翁による「みどころ」をご紹介していますが、
ここでエンタメターミナルからの「みどころ」を5つご紹介いたしましょう。


◆見どころ その一 音楽
SOUND THEATREという名が付いているとおり、全編音楽によって彩られています。
開演前も水の音、虫の音を聞きながら、今か今かと始まるのを待つことに。
知らず知らずのうちに、その“世界観”に誘われます。
時にやさしく、時にせつなく、時に躍動感たっぷりに奏でられる音楽は、楽器や音色も多種多様。
ミュージシャンはキャストより後ろにいるので隙間からのぞく感じになりますが、この音の時にはこんな楽器が
使われているんだ!というのを見るのも楽しそうです。
効果音と生演奏の融合、そこにキャストのセリフが絶妙なバランスで乗っているのが
SOUND THEATRE『eclipse』 なのです。

954_4819

◆見どころ その二 キャスト
キャスト5名は基本的に立っているか、座っているかの動作のみです。
この制約された中で、“声”という表現の手法を使い、人物、年齢、性格、状況、人間関係など
さまざまなことを表現しています。1人で何役か演じる場合もあり、
そのための工夫もなされています。がらりと趣を変えるその“声色”に、思わず鳥肌が。

キャストは、安倍晴明 役:碓井将大、賀茂守道・蘆屋道満 役:伊礼彼方、
藤原道長、他 役:山寺宏、朱華・幼い晴明 役 ※Wキャスト:寿美菜子/豊崎愛生、
源頼光・葛の葉・玉藻前 役:真琴つばさ。

954_4784 954_4678

954_4743 954_4844

◆見どころ その三 舞台装置や照明
装置も転換なく同じ場所に置かれています。しかしながら、照明の当て方や
スモークなどの効果によって、全く異なる表情を見せます。
想像力を掻き立てられる、細部まで創りこまれた装置も見逃せないポイントです。
最後のシーンは舞台と客席が一体化するような仕掛けが・・・!
思わず、「おお!」と思うことでしょう。衣装もとても素敵です。

954_4791 954_4851

954_4792 954_4801

954_4845 954_4864

◆見どころ その四 物語
「手に本を持って読む」という朗読劇のスタイルをとりつつも、
普段抱いているそのイメージとは大きく異なり、
スピーディーかつドラマティックに展開し、思わずのめりこんでしまう工夫が随所に。
「これぞ生の舞台ならではの醍醐味!」というライブ感を味わえます。
古くから伝わる「手妻」(手品のようなもの)や、珍しい楽器「オークラウロ」なども用いながら、
「心の奥底に潜む鬼」と向き合う物語。
日本古来の懐かしさと新しさの両面を感じられる手法で描かれています。

954_4660

954_4726

954_4890

954_4737

◆見どころ その五 五感をフル活用
朗読という手法は動きがない分、観ている人それぞれの想像力で、
作品を完成させます。もしかしたらそこが一番の見どころかもしれません。
そんな体験が出来るのは、この劇場内でのみです。
是非、皆様も五感を刺激する、こんな経験をしてみてはいかがでしょうか!?

954_4883 954_4885

 

新感覚・音楽朗読劇 「エクリプス」

SOUND THEATRE『eclipse』

 

日程:2014年9月23日(火・祝)~9月29日(月)

会場:シアタークリエ

 

原作・脚本・演出:藤沢文翁

音楽監督・ヴァイオリン:土屋雄作

 

出演:碓井将大、伊礼彼方、山寺宏一、

寿 美菜子/豊崎愛生(Wキャスト)、真琴つばさ

尺八・笛:小湊昭尚、ギター:齋藤純一、

太鼓・鳴り物:美鵬直三朗

手妻:藤山大樹

 

 

http://eclipse.soundtheatre.jp/

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]