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劇団スタジオライフ創立30 周年公演『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』製作発表 2014年11月

(2014年11月18日記載)

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劇団スタジオライフ創立30 周年公演
『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』製作発表が行われました

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スタジオライフ新人事発表に


去る6月8日、代表河内喜一朗訃報に際し、このたび後任として劇団代表に藤原啓児、
副代表に石飛幸治が就任したことが報告されました。

『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』製作発表(11月13日)


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11月13日、劇団スタジオライフ30周年記念公演の製作発表会が行われました。
「The Rise of The Curtain ~Studio Life 30th Anniversary ACT1~」と題し、
事前に申し込みのあったファンの方々約400名もオーディエンスならぬ、新人記者として迎える趣向で、
大規模な会見となりました。

まずは、「新人記者のみなさんに心得を」、と
「役者のコメントを聞く」「役者の写真を撮る」「役者に質問をする」という3点を重点に
実戦を交えながらレクチャー。400名が一斉に写真を撮影する様子は迫力ありました。

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続いて、創設者・河内喜一朗さんが6月に亡くなったことから、
新代表に就任した藤原啓児さんが挨拶を行いました。

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◆藤原啓児
このたび劇団スタジオライフより任命を受け、新代表を承ることになりました。
本日は400名以上のお客様にお集まりいただき、ありがとうございます。
みなさまの情熱と趣向性が29年間スタジオライフを支え、来年の30周年を迎える第一の要因で
あることを明言させていただきます。
去る6月8日、劇団創立者・河内の訃報の際には格別のご配慮をいただきありがとうございました。
あれから早5カ月が経ちます。大師匠を失ったショックと新代表の重圧でとまどいを隠せぬ日々でしたが、
私たちはそんな中でもありがたいことに多忙な毎日を過ごしました。
その忙しさが「代表はどうあるべきか」という堅苦しい思いを吹き飛ばしてくれました。
1日1日を精一杯過ごせば、必ず次の日がやってくるんだ、と。
そして、今まで大変お世話になった関係者のみなさまからかけていただく言葉が
私の生涯の宝物となりました。「劇団スタジオライフを家族のように思っている。
仕事を超えて長い付き合いをしていきたい」と温かいお言葉をたくさんいただきました。
スタジオライフは代表を失い最大の困難を迎えておりますが、
代表が築いてこられた人脈という希望の光が燦然と輝いているのだなぁと
確信いたしました。
ある打ち合わせの席で、天文学的な数字を眺めながら倉田(淳)さんが
「演劇を続けるのは難しい。でも演劇があれば大丈夫。私、生きていける」と言いました。
最大のパートナー、同士である河内を亡くし、その2ヵ月後にはお母様を亡くした直後の出来事でした。
倉田さんの演劇に対する真摯な情熱に歯を食いしばってついていく劇団員たちの熱い思い、
この空気感を守ることが代表としての役割なのではないかと思っております。
元気と明るさをもって代表を精一杯務めてまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


30周年記念公演第1弾として新宿シアターサンモールで12月18日~1月12日に公演される
『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』についての説明がありました。

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◆倉田淳(演出)
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30周年第一弾として上演する『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』は、
大人のピップの回想の物語で、少年ピップが成長していく話です。
自分がどこから来たのか、何者なのか、これからどうなってゆくのかを考え、
自分の人生を振り返り、未来に向かっていきます。
この芝居は2013年にロンドンのウエストエンドで大評判となりました。
1988年、グラスゴンの大学で初演され、その時アラン・カミングがピップを演じていました。
すごく素敵な方なんです。(うちも)頑張りましょうね。
大人のピップがとても多大なる影響を与える人物に出会ったところから始まるのですが、
すごいなぁと感動しながら稽古を進めております。
ディケンズの奥の深さ、人生の示唆に富んだ言葉が心に染みわたっています。
若い時には分かりませんでした。お金があるとはどういうことか、生きていくというのはどういうことかを
しみじみ書いていて、非常にクールな現実を押さえる目線がありながらその裏側にはものすごく深い愛情があります。
この作品に出会えてよかったなと思います。
みんな思い通りの人生を生きている人はなかなかいなくて、みんな苦しんだり悩んだりしながら、
でも生き続けています。真摯な思いで生きていけば、思い通りにいかない人も
どこかでパンドラの箱にたどりつけるんじゃないかな、そういう作品にしたいな、と思っております。
ディケンズというと暗いイメージを持つ方も多いかと思いますが、新しいディケンズの舞台を目指して
頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

◆松本慎也(少年ピップ/ダブルキャスト)
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本日はたくさんのご来場ありがとうございます。入団して10年が経ちました。
このタイミングで同期の関戸と共に、ピップという役を演じられることを幸せに感じております。
いい刺激を与えあい助け合いながら、ピップの年齢や身分の成長という物理的な変化や心情の変化を丁寧に
舞台上で構築していけたらなと思っております。来年で劇団が30周年ということで
河内さんが残してくれたこの「大いなる遺産」をスタジオライフの新しい代表作のひとつになるように、
出演者一丸となって真摯に取り組んでいきたいと思っております。

◆関戸博一(少年ピップ/ダブルキャスト)
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入団して10年が経ち、劇団が30周年の第一弾、河内さんの追悼公演でこのような役をやらせていただけることに、
責任と喜びを感じております。この作品の登場人物はみんな愛する人を思っていて、それによって人格、
人生を決めていっているという人がたくさん出てきます。ピップもそういう人たちに出会い、
自分自身も愛を見付けていろんな選択をして成長していく話です。みなさんもいろんな経験をし、
いろんな選択をされてきたと思いますが、そういう共感できる部分がたくさんあると思います。
そういうところを感じていただけたらと思います。劇団一丸となって作っていきたいと思います。

◆笠原浩夫(大人のピップ)
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この作品は私が演じるところのピップが過去を回想するという話の中で進んでいきます。
彼らが演じる子供のピップの影というか裏の部分を皆さんに伝えていけたらなと思います。
関戸君も言いましたが、劇団一丸となってこの30周年記念の第一弾、臨んでいきたいと思います。
どうぞご期待下さいませ。


続く、30周年のスケジュールは、来年1月29日から「ウエストエンドスタジオ」で『夏の夜の夢』、
5月には「ウエストエンドスタジオ」で文化庁委託事業『WHITE』、
7月から8月にかけて紀伊國屋ホール、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、
手塚治虫原作の『アドルフに告ぐ』を上演。
11月から12月は新宿・シアターサンモールで『PHANTOM 語られざりし物語』(PartI・PartII)が
連続上演されることが発表になりました。

重大発表として、『トーマの心臓』のDVD発売や、
スタジオライフと親交が深い漫画家・萩尾望都さんによる
30周年記念イメージ制作が発表されました。

 

劇団スタジオライフ創立30 周年記念

『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』

 

原作:チャールズ・ディケンズ

脚色:ジョー・クリフォード

翻訳・阿部のぞみ

上演台本・演出:倉田淳

 

2014年12月18日(木)~2015年1月12日(月祝)

シアターサンモール

 

http://www.studio-life.com/stage/great_expectations/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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