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坂東玉三郎演出 DAZZLE(ダズル)出演
airweave presents『バラーレ』 製作発表が行われました
公演について(資料より)
歌舞伎界の立女方であり日本を代表するアーティスト坂東玉三郎が、
DAZZLE(ダズル)のパフォーマンスに衝撃を受け、今回“初めて”ストリートダンスの演出を手掛ける。
DAZZLEは、ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させ、幻想的で独創的な“唯一無二”の作品を
創造するダンスカンパニー。その作品スタイルはダンスを見ない層からの支持も高く、
現に09年の舞台「花ト囮(はなとおとり)」はダンス公演でありながら演劇祭でグランプリ受賞している。
国内に留まらず海外でも評価されている彼らと、
坂東玉三郎の芸術への至高の美意識とのコラボレーションによって、
新しい『バラーレ』(=イタリア語で“踊る”の意)の世界が誕生する。
DAZZLE(ダズル)とは
ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合した
世界で唯一のダンススタイルを創造するダンスカンパニー。
幻想的な物語を徹底的な美意識で構築し、
ダンス表現の常識を打ち破る比類なき世界観を提示し続けている。
振付&演出の長谷川達也を中心に1996年に結成。
2009年発表の舞台「花ト囮」が国内外で数々の賞を受け脚光を浴びた。
2010年韓国「SAMJOKOアジア演劇祭」、2011年ルーマニア「シビウ国際演劇祭」、
2012年イラン「ファジル国際演劇祭」招聘など海外での活躍もめざましい。
■坂東玉三郎からDAZZLE(ダズル)へのコメントより
日本でこのようなパフォーマンスが存在しているなんて、素晴らしい出来事です。
踊ることは、言葉にならない魂の現れ。人間、地球、世の中、喜び、悲しみ、矛盾。
夜の街中で徐々に育って来た不思議な動き。若者の心の叫びが作品になって行く。
やがてその動きが音楽に乗り、観衆に生き甲斐や感動を与えて行く。
時代と共に大人の芸術になって行く。日本の未来に向かう新しい表現の誕生。
製作発表が行われました(2014年11月26日)
まずは公演にさきがけ、DAZZLEによるパフォーマンスが披露されました。
曲は、マーラー作曲の「交響曲第四番」です。
この後、公演にかける意気込みが語られました。
◆坂東玉三郎(演出)
このたびDAZZLEさんの演出をさせていただくことになりました。故・中村勘三郎さんがご縁を付けてくださった赤坂ACTシアターとは長いおつきあいですし、airweaveさんの冠公演というとことで本当にありがたいと思っております。今年の夏に行われた鼓童の催し物である「アース・セレブレーション」でDAZZLEのみなさんとご一緒することがあり、DAZZLEさんのことを勉強していく中で、日本のストリートダンスから出てきたダンスグループが世界的にレベルが高く、意識の高い素晴らしいパフォーマンスをしていることを知り、感動いたしました。何か一緒にやりたいなと思い、クラシック音楽で踊ったらどんなニュアンスが生まれるだろうと考えたことが今回の舞台のきっかけです。
今回のタイトルである『バラーレ』はイタリア語で「踊る」という意味です。今回の上演で、第一部はストラヴィンスキー作曲「春の祭典」を幕開きに踊ります。難解な曲ですがそれにあえて挑戦します。DAZZLEさんを観ていたら、ロシアの100年前のバレエユースのことをふっと考えたんです。そこからストラヴィンスキーが頭に浮かびました。第二部ではマーラー作曲「交響曲第四番」では、今までのDAZZLEとはまた違ったやわらかいところを表現できるのではないかと思っています。第三部では少し雰囲気を替えて、ブロードウェイミュージカル「タンゴ・アルゼンチーノ」のタンゴとなっています。さらに本公演では25人のアンサンブルが加わり、華やかな舞台を作り上げていきます。何か日本の舞台芸術として新しいもの、楽しいもの、素晴らしいものができたらと思っております。今とても難しい時代です。だからこそ舞台の開演中、みなさまが現実を忘れて生きててよかったと思っていただけるような素晴らしい時間を過ごせる作品を次々生める状況になるということが望ましいことだと思います。
―――初めてダンス公演の演出を手掛けますが、こだわっていることや大切にしていることはありますか?
オリジナルの音楽やダンスを大事にしているDAZZLEさんですが、そこに異なる時代、違った土地で生まれた、揺れ動く音楽を用いることで、DAZZLEの持つ鋭角的な動きにやわらかさが融合し、違ったニュアンスが出るのではないかと思っております。言葉では語り尽くせません、ぜひ観にいらしてください。
◆DAZZLE主宰 長谷川達也
DAZZLEは結成してから18年になります。何者でもなかった私たちがいつか何者かになりたいと願い活動を続けてまいりました。その中で坂東玉三郎さんという素晴らしい方と信じられないような出会いをし、こうしてともに舞台をつくりあげることができるのは大変光栄です。この機会を大事にして素晴らしい作品を目指したいと思います。DAZZLEはストリートダンスから派生した独自のダンスですが、坂東玉三郎さんによる演出でまた違った形になっていくことを私たち自身も期待しています。今まで観たことのない舞台になることをリハーサルの段階で実感しています。ぜひ多くの人に観ていただきたいです。
―――クラシック曲で踊ることを提案されたときはどう思いましたか?
クラシック音楽を使ったことがなかったので、どういう風になるんだろうなと思いましたが、是非やってみたいと思いました。曲を聞いた時、自分の持っているダンスのレパートリーやメソッドを当てはめるのが難しかったのですが、稽古を進める中で坂東玉三郎さんからアイデアをいただきそれを取り入れて作っていきました。今日のパフォーマンスはめいっぱいやりきりましたが、まだまだ練習中ですので、気持ちの面でも身体の面でももっともっと高めていって、よりよいものを作りたいなと思います。
―――玉三郎さんの演出を受けて今までとは違う意識していることはありますか?
体の動かし方や気持ちの持っていき方など、経験したことのないことを教えていただき、今までにない動き方や構成の仕方を意識してやっています。
(坂東玉三郎)付けたしますと、私が思いもよらない動きをしろと言うので、今までハードに踊ってきたDAZZLEさんですが、思いもよらないところの筋肉が痛くなったと言っています。揺れ動くニュアンスがあるので、今年の春から始めて来年の公演の時まで1年かけてやってゆきたいと思います。というわけで、思いもよらないところを痛くした演出家なのでございます(笑)。
airweave presents『バラーレ』
演出:坂東玉三郎
出演:DAZZLE(ダズル) 長谷川達也、飯塚浩一郎、宮川一彦、金田健宏、荒井信治、
南雲篤史、渡邉勇樹、高田秀文、宮田祐也 他、アンサンブル約25名
日程:2015年3月7日(土)~3月15日(日)
会場:赤坂ACTシアター
2014年12月7日 一般発売開始
チケットスペース 03-3234-9999
(月~土10:00~12:00/13:00~18:00)
http://www.tbs.co.jp/act/event/ballare/
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あらかじめご了承下さい。