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寺元健一郎さんインタビュー ヒコ×プロ『H12』出演 2015年04月

(2015年04月12日記載)

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寺元健一郎さんインタビュー
沖縄×東京-史上初の共同制作- ヒコ×プロ『H12』出演

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寺元健一郎(てらもと けんいちろう)さんプロフィール

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1986(昭和61)年1月21日生 東京都出身 法政大学:キャリアデザイン学部卒 特技:バスケットボール 趣味:NBA鑑賞・読書

大学在学中のレポートで、蜷川幸雄氏の演出助手を務める井上顕氏と出会い、演劇に興味を持つ。舞台芸術学院を経て、芝居だけではなく、歌もダンスも総合的に学べるよう、東宝ミュージカルアカデミー(第二期生)に入学。アドバンスを修了後、プランニング・クレア所属。

主な出演舞台『モーツァルト!』『風と共に去りぬ』『ニューヨークに行きたい!!』『二都物語』『モンテ・クリスト伯』『レディ・ベス』等。今後の出演予定は、8月『貴婦人の訪問~THE VISIT~』(シアタークリエ)。

所属事務所HP
http://homepage2.nifty.com/p-crea/

ブログ
http://tera-pin.jugem.jp/



沖縄×東京-史上初の共同制作 ヒコ×プロ『H12』について

h12ヒコバエ×プロジェクト=ヒコ×プロ
蘖(ひこばえ)とは、樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。新たな森林はこの若葉たちによって少しづつ出来上がっていきます。ミュージカル・舞台芸術を日本全国もっと多くの方に観てもらいたい。そうして生まれた蘖をその土の方々と一緒になって育てていきたい。舞台は、人を少しだけ幸せにできる。そんな思いから「ヒコバエ×プロジェクト」は生まれました。その第一弾として企画した作品が『H12』です。

<キャスト> 五十音順
飯野雅彦、鏑木信三、木村帆香、Kiyoka、杉山真梨佳、高原紳輔、寺元健一郎、中村百花、山田宗一郎、山中奈美、吉田純也

<スタッフ> 企画/演出:永野拓也、脚本:御笠ノ忠次、音楽監督:奥田祐、作曲:西平士朗(沖縄)、編曲:大城清貴(沖縄)、振付:上口耕平、美術:魚住和伸、照明: 姉崎祐歩、音響:森谷公一、舞台監督:金山政英、映像:ワタナベカズキ、衣装:及川千春、稽古ピアノ:若林優美、演出助手:守屋由貴、照明助手:佐藤帆乃香、沖縄制作:知念桃子、東京制作:徳武詩野、票券:今野亜希、プロデューサー:勝野晋一
制作協力スタジオパフォ(沖縄)  主催一般社団法人映画演劇文化協会

http://www.hico-pro.com/

寺元健一郎さんインタビュー(2015年4月9日/取材・文・撮影:住川絵理)

脚本・音楽も全てオリジナルで、俳優陣も初期段階でワークショップに参加。
その様子を見た脚本家・御笠ノ忠次さんが役のイメージを膨らませてこの作品を書き上げました。

東京と沖縄が一緒にコラボレートし、両方の場所にて同時進行で制作が進められています。
沖縄公演と東京公演の1回は、オーディションで選ばれた沖縄キャストと東京キャストの合同公演が
行われるという珍しい形態の公演となります。

様々な“挑戦”の原動力となっているのは・・・“想い”。
「いい作品を創りたい!」という気持ちで一丸となってこのプロジェクトが進められています。

「ヒコバエ×プロジェクト」第一弾公演『H12』に出演する、寺元健一郎さんにお話を伺いました。



――― 『H12』(エイチジュウニ)という作品は、どのような公演になりそうですか?

いろんなジャンルで活躍している個性を持った方々が参加しているので、
毎日刺激を受けています。芝居・歌・踊りという要素は同じなのですが、
大きな劇場でのミュージカル作品とはまた違った形で稽古が進められています。
僕もこの人数でオリジナルのものをゼロから創り上げるという経験はなかなかないので新鮮ですね。
映像なども使われるようなので、どんな舞台になるのか楽しみです。
新しい雰囲気を持つ作品になりそうだな、と感じています。

――― 御笠ノ忠次さんが書かれた台本を読んで感じたことは。

まず、「めちゃくちゃ面白い!!!」と思いました。声を出して相当笑いました(笑)。
登場人物はかなり変わっているのですが、とても愛すべきキャラクターで、
リアルな会話がポンポンと飛び出しますから、お客様にはどこかで共感していただけるのではないでしょうか。
コミカルに描かれていながら、その中で何かを感じられるようなお話なので、
老若男女問わずいろんな世代の方に見ていただきたい作品ですね。
舞台上には全員出演しているのですが、基本的にはペアでの芝居が多いので今はペアでの稽古を進めています。

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――― 寺元さんはどのような役を演じるのでしょうか。

舞台は現代の、とある喫茶店なんです。そこに集う人々の人間模様が描かれています。
その店に訪れる男性を演じます。あまり詳しいことは言えないのですが、
僕は短パンをはくようです・・・(笑)。
その男性がなぜそういう格好をしているのか、というところがポイントになってきます。

実はかなり早い段階でワークショップが行われ、脚本の御笠ノさんとキャストひとりひとりが
話をする場が設けられました。御笠ノさんはその時のイメージを膨らませて
よりデフォルメしたような形で台本を書かれたので、当て書きのようでもあるんです。
ということは、僕のイメージは短パン?!(笑)と思いましたけど、
確かに僕は短パンも嫌いじゃないなと。
その時にそういう服装だった訳ではないのに、御笠ノさんには僕のそういうところも
見抜かれていたんですね(笑)。「自分はこういうしゃべり方はしないな」と思いつつも、
要素としては持ってるな、と感じるところがたくさん出て来るんです。
でもそれを演技として表現するとなると意外と難しいです。
明るいキャラクターを演じることは多いのですが、今回はただ単に明るいというよりは
深みを持った役なので、そのあたりをどのように見せていけるか、自分との戦いですね。

――― その役の中で、共感できるなと思うところはありましたか?

たくさんありますね。心を許した相手の言うことを聞いてやってはみるけど、
自分の中ではなんか違うなと感じることもある、これは自分の恋愛経験と似ていますね。
その時は相手のことを思ってやってあげたくなったり、こうしてみよう!と思ったりしちゃうのですが、
自分の中で「それでいいのか」という気持ちも生まれてくるのです。
そういうことってきっと日常の中にもよくあるんじゃないかなって思います。

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――― 企画・演出の永野拓也さんとは以前からお知り合いだとか。

期は違うのですが東宝ミュージカルアカデミー時代に知り合ったので、
出会いは今から7~8年前になります。
『風と共に去りぬ』や『二都物語』(東急シアターオーブ)公演では共演しました。
(永野さんが)まさか演出をするようになるとは思わなかったのですが、
役者として作品に携わっている時とは表情も違いますね。
演出家として自分がやらなきゃという責任感を強く感じます。
僕が言われたのは「テラらしさを出して欲しい」ということ。
昔からよく知っていますし、僕の内面にあるものを引き出そうとして
下さっているのが分かるので信頼しています。

――― 沖縄と東京で公演されますね。

僕は公演で各地に行かせてもらっていますが、実は沖縄に行ったことがないんですよ。
だからむちゃくちゃ楽しみなんです。沖縄で上演することが出来るというのはとても大きなことですよね。

――― 音楽を手掛けているのは沖縄の方ということで沖縄音楽のような感じなのでしょうか。

いえ、いわゆる“沖縄音楽”という感じではないのですが、不思議と沖縄の雰囲気を
感じられるような音がポンっと入っているんです。そういうところも面白いですね。
みんながそれぞれ持っている力を発揮していますが、
「日本から発信するオリジナルミュージカルを創るぞ」という意思を音楽からも感じます。

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――― 話は変わりますが、2014年、寺元さんは『モンテ・クリスト伯』
『レディ・ベス』『ビニール・ドーナッツ』『モーツァルト!』などに出演し、
205回も舞台に立たれていたそうですね。


去年それほどの公演に出演させていただけたのは本当にありがたいですし、運もいいなと思います。
同時に、もっともっと頑張らなきゃなと思います。長期間公演に出演させていただくと、
その日によっても感じ方が違いますし、分かっていても身体が思うように動かなくなる瞬間があって
悔しいなと思うこともあります。そうならないためにもなるべくリラックスする時間を取ったり、
睡眠を取ったりするように心がけています。

――― 20代最後の年となる今年はどんな年にしたいですか。

先日、20代のうちに行かなきゃ!と思い立ってイギリスのロンドンに行ってきました。
ニューヨークにするかロンドンにするか迷ったのですが、僕が初めてミュージカルに出たのが
ジョン・ケアードの『キャンディード』でした。
ジョン氏がロンドンのロイヤルシェイクスピアカンパニーの方なので、
その現地でミュージカルを見たいなと思ったんです。行って本当に良かったですね。
劇場空間が想像していたのよりコンパクトで、役者の声が届くんです。
高さはあるのですが舞台と客席の一体感があって、
お客さまも一緒になって作品を創っているような雰囲気で素敵だなと思いました。

――― 寺元さんの今後の展望、夢は。

ロンドンで観た劇場と同じようなものを建てるというのはどうやっても無理ですが(笑)、
お客さんに伝えたいことが届くようにしていきたいです。
そのためには自分自身を磨いて鍛え続け、そういう環境に近付くことが出来るように努力したいと思います。

――― ミュージカル『貴婦人の訪問』の出演も控えていますね。

次はウィーンミュージカルなので今回の作品とはまたガラリと違った雰囲気をお見せしたいです。
ウィーンミュージカルも独特の音遣いがあるような気がします。
そういうところもお楽しみいただきたいです。

 

沖縄×東京-史上初の共同制作

ヒコ×プロ『H12』

 

【沖縄公演】

日程:2015年5月3日(日)13:00/17:00 

会場:タイムスホール

チケット:2,000円 (自由席・税込)

 

【東京公演】

日程:5月14日(木)19:00

   5月15日(金)14:00(追加公演)/19:00

   5月16日(土)14:00★/18:00

   5月17日(日)13:00/17:00

会場:日暮里d倉庫

★5月16日14:00は、東京キャスト8名と沖縄キャスト4名が出演します。

(詳細はHPをご覧下さい)

チケット:3,000円 (全席指定・税込)

 

http://www.hico-pro.com/

 

 

 
 

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