宝塚歌劇宙組公演『王家に捧ぐ歌』制作発表 その② コメント 2015年05月
(2015年05月06日記載)
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三井住友VISAカード シアター グランド・ロマンス 『王家に捧ぐ歌』
制作発表 その② コメント
公演について(公演資料より)
三井住友VISAカード シアター
グランド・ロマンス
『王家に捧ぐ歌』
-オペラ「アイーダ」より-
脚本・演出/木村 信司
イタリアの大作曲家ヴェルディの円熟期のオペラとして有名な「アイーダ」を、
宝塚バージョンとして新たな脚本、新たな音楽で上演した本作品は、2003年に星組で公演されて好評を博し、
第58回芸術祭優秀賞を受賞しました。今回が12年ぶりの再演となります。
エジプトと敵対するエチオピアは、ラダメス将軍率いるエジプト軍によってまさに崩壊状態に陥っていた。
しかし捕らわれた王女アイーダにラダメスは心惹かれ、彼女を助けるために許婚のアムネリスの侍女とする。
最初は敵国の将軍であるラダメスの求愛に反発していたアイーダだったが、すべてを賭けて愛を貫く彼を
次第に受け入れていくようになる。しかし、二人の関係を知ったエジプト国王やアムネリスが、
当然それを許すわけはなく……。古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスと
エジプト軍に捕えられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を、華やかにドラマティックに描く。
なお、本公演は宙組新トップコンビ朝夏まなと、実咲凜音の宝塚大劇場お披露目公演となります。
『王家に捧ぐ歌』制作発表コメント(2015年4月21日)
◆宝塚歌劇団理事長 小川友次
まず始めに2003年の星組公演に続きまして、三井住友カード株式会社様をはじめとするVJAグループご有志各社様のご協賛を賜り本当にありがとうございます。『王家に捧ぐ歌』は、2003年に星組、湖月わたるのお披露目公演として初演の幕を開けました。木村先生の素晴らしい脚本・演出、また甲斐先生の素晴らしい音楽、全編宝塚のオリジナルで好評を博しました。私はその当時宝塚大劇場の総支配人だったのですが、初日の興奮を覚えております。本当に大好きな作品です。梅田芸術劇場の社長時代に、当時の小林理事長にお願いをしまして、2009年に安蘭けいさんの主演で『アイーダ』として上演させて頂きました。それほど好きな作品が、12年ぶりに蘇って参ります。今から私が一番ワクワクドキドキし初日を楽しみに致しております。朝夏まなとさん、実咲凛音さん、昨日まで『TOP HAT』で素晴らしいダンスを披露してくれました。大成功を確信しておりますが、皆様のご支援、後押しがあってこそと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
◆三井住友カード株式会社代表取締役社長:島田秀男
VJAグループ協賛各社を代表致しまして、一言ご挨拶を申し上げます。この度宙組『王家に捧ぐ歌』にVJAグルーブとして協賛させて頂くこととなりました。私共は1988年の『キス・ミー・ケイト』以来、宝塚歌劇に冠協賛をさせて頂いておりますが、本公演が41作品目の協賛となります。『王家に捧ぐ歌』は皆様ご存知の通り、イタリアの大作曲家ヴェルディの有名なオペラ『アイーダ』を基に、宝塚歌劇がオリジナル楽曲でミュージカル化した作品で、2003年星組初演の際にも私共VJAグルーブが協賛させて頂いております。古代エジプトを舞台に、敵対するエジプトとエチオピアという2つの国家、政治を超え、愛と自由を貫く男女とそれを取り巻く人びとをドラマチックに描いたミュージカルとして大好評を博し、芸術祭優秀賞も受賞した名作でございます。今回は新生宙組による待望の再演となる訳ですが、朝夏まなとさんと実咲凛音さん新トップコンビのお披露目公演でもあり、大きな話題を呼んでいるところでございます。宝塚歌劇101周年という、新世紀の始まりにこのような話題作に再び協賛させて頂くことを、私共VJAグループとしても大変光栄に感じている次第です。エジプトの若き武将ラダメスを演じるトップスターの朝夏さんは、繊細なお芝居、伸びやかな歌声に加え、長い手足を活かしたダンスに大変定評がございます。壮麗な衣装もまた話題の一つでありますが、朝夏さんが抜群のスタイルで衣装を着こなし、颯爽と登場する姿を拝見するのが今から大変楽しみです。そしてエジプトに囚われの身となったエチオピア王女アイーダ役をトップ娘役で、高い歌唱力をお持ちの実咲凛音さんが演じられます。本作品は台詞がほとんどなく、全編音楽で綴られている構成でありますが、ラダメスに対する愛と、滅ぼされる自国の間で葛藤する女性の思いを、実咲さんが持ち前の歌唱力でどのように表現されるのか、いやが上にも期待が高まっております。朝夏さんと実咲さんは花組時代にもコンビを組まれた経緯があり、必ずや息の合った宙組新トップコンビが誕生するものと確信しております。またこの2人を中心とした新生宙組と木村信司先生の脚本・演出が、作品に清新な風をを吹き込み、再び平和を求める祈りの歌が舞台に響き渡ることで、多くの宝塚ファンに感動を届けてくれるものと思います。本公演の感動を1人でも多くの方にお届け出来るよう、応援させていただきます。
◆宝塚歌劇団演出家:木村信司
今、ヴェルディというお話がございまして、(僕は)いつオペラの『アイーダ』を知ったのだろうと改めて考えておりました。一番最初に観たのは、舞台でもDVDでもなくてテレビだったことを思い出しました。30年ほど前、NHKが最初にスカラ座が来日した時に、当時家にビデオもなかったのですが、テレビで放送されたものをテレビにかじりついて観たのを思い出しました。
この作品は、愛と平和ということをよく言われるのですが、本当に本当のことを言いますと一番最初に脚本を書いた時に思っていたことは、ただ愛だけを訴えたいということでした。1人の人間と1人の人間が結ばれる時に、神であれ国であれ思想であれ、昔からのしきたりであれ、ありとあらゆるものが体なる営みの邪魔をしないで欲しい、ということから書いたのだと言うことを、今回改めて台本をチェックして思い出しました。その一番最初の自分の衝動にもう一回戻って、この作品を演出し直してみたいと思います。朝夏と実咲、新生宙組のトップコンビでということもありますので、新鮮な気持ちでもう一回取り組みたいと思っております。そして最後に、三井住友VISAカード様にもう一度感謝の言葉をお伝えしたいと思います。と言いますのも、単にご協賛頂いたということではなくて、僕の中では1人の人間として精神的に支えて頂いているという気持ちがすごくありまして、初演の時の初日の幕が下りた時に(当時の)社長が満面の笑みで駆け寄ってきてくださり「良かった!」と言って頂いたのがすごく励みになりました。それからずっと作品を精神的にも守って頂いているという気持ちがありました。改めて感謝の言葉を捧げたいと思います。
◆朝夏まなと
私も12年前に初演を拝見したのですが、宝塚の作品としてなんとスケールの大きな作品だろう、そして音楽がなんて素晴らしいのだろうという印象を持ったのを今でもハッキリと覚えております。まさか12年の時を超えて、自分がこのようにラダメスという役を、宙組で『王家に捧ぐ歌』という作品に挑戦できる機会を頂きましたことを、本当に幸せに思っております。これからたくさん木村先生とお稽古を重ねて、宙組らしい『王家に捧ぐ歌』を皆様にお届けできますよう、精一杯努力して参りたいと思います。このような素敵な作品で新生宙組がスタートできますことを誇りに思い、その気持ちを舞台で皆様にお返しできますようにしっかりと務めて参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。そして最後になりましたが、三井住友VISAカード様にご協賛頂けましたことを厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございます。これから宙組一丸となって頑張って参りますので、どうぞ応援のほどよろしくお願い致します。
◆実咲凜音
皆様、本日はお忙しい中お集り頂きまして本当にありがとうございます。このような素晴らしい作品に出演させて頂けますことを、本当に嬉しく思っております。そしてまたアイーダという大役をさせて頂けることを、嬉しく思うのと同時に、責任を感じております。宙組一丸となりまして初日に向けてより良い舞台をお届け出来るように、努めて参りたいと思いますのでどうぞご期待ください。よろしくお願い致します。
▲お2人は幕が閉まるギリギリまで手を振っていました。
宝塚歌劇宙組公演
三井住友VISAカード シアター
グランド・ロマンス
『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-
公演期間:2015年6月5日(金)~7月13日(月)
会場:宝塚大劇場
公演期間:2015年7月31日(金)~8月30日(日)
会場:東京宝塚劇場
http://kageki.hankyu.co.jp/
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