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今秋2作同時上演
こまつ座 第112 回公演・紀伊國屋書店提携『十一ぴきのネコ』
馬場のぼる氏の絵本「11 ぴきのねこ」をもとに、井上ひさしと作曲家の宇野誠一郎のコンビで書き上げたのが『十一ぴきのネコ』です。副題には「子どもとその付添いのためのミュージカル」とつけられ、大人も子どもも垣根なく、楽しめる作品です。
演出の長塚圭史は、2012 年の上演時、本戯曲執筆当時の井上ひさしと同じ 36 歳で、井上作品初演出にして初ミュージカルに挑みました。さらに鋭さを効かせ、3 年ぶりに今回も演出を務めます。音楽は、宇野誠一郎の楽曲をベースにアレンジを加えた荻野清子が、今回も劇中で生のピアノ演奏を担当します。
野良ネコにゃん太郎はいつもお腹を空かせていた。ある日、にゃん太郎は自分と同じようにお腹を空かせている十匹の野良ネコ仲間たちと出会う。みんなで知恵を出し合って、色んなことを試しても、何も食べられなければ飢えて死んでしまう!
そんなときに鼠殺しのにゃん作老人に出会い、目の覚めるような話を聞いてしまった。「あの星の下に大きな湖があって、そこには途方もない大きな魚がいるそうな」一大決心!大きな魚を求めて十一ぴきのネコが大冒険の旅に出た!
はたしてネコたちは満腹感を味わうことが出来るのか?
『十一ぴきのネコ』は3年半前に上演した作品で、その時も“子どもとその付添いのためのミュージカル”と副題がついていました。腹ペコのネコたちが大きな魚を探しに行くというシンプルなストーリーを純粋に楽しみながらも、井上ひさしさんの、社会を見る目の辛辣さが感じられる作品です。
大人と子どもが一緒に観に来て、観終わった後に劇中の音楽を口ずさんだりしつつも、子どもから「あれってどういうこと?」と質問を投げかけられた時に、大人はすぐには答えられないだろうと思います。それほど、この作品に込められているテーマは普遍的で、共同体をつくることの危険性が書かれています。40年前に書かれた作品とは思えないほど面白さと深みのある作品です。
とはいえ、観に来て下さった方々に鋭利なテーマを突き付けてくる作品でありながら、楽しい歌やせりふ、井上さん流の言葉遊びにあふれた作品ですので、ぜひ大人と子どもと一緒に観に来ていただけたらと思います。
『十一ぴきのネコ』スペシャルキャストトークショー
★10月11日(日)12:30公演後 北村有起哉、他 5 名
★10月15日(木)14:00公演後 山内圭哉、他 5 名 ♪他5名は当日までのお楽しみ♪
井上ひさし戦後 70 年特別アフタートークショー
★10月5日(月)14:00公演後 長塚圭史(演出家)「子どもと大人のユートピアを探して」
追加決定!!
★10月8日(木)14:00公演後 宮尾節子(詩人)「ふつうのことを ふつうにいえば」
※アフタートークショーは『十一ぴきのネコ』のチケットをお持ちの方はどなたでもご入場いただけます。 ただし、満席になり次第ご入場を締め切らせていただくことがございます。
※出演者は都合により変更の可能性がございます。
追加決定!!
『十一ぴきのネコ』バックステージツアー ~ネコたちの世界を探検しよう!~
★10月10日(土) 17:30公演後
★10月12日(月・祝) 17:30公演後
(所用時間: 約15分)
※3歳〜中学生のお客様を対象としたバックステージツアーです。
※舞台にあがり、舞台監督のガイドのもと、舞台の上から客席を眺めたり、舞台裏を覗いたり、本番で使っている舞台装置にふれることが出来ます。
※保護者の方は客席(移動可)でお待ちいただきますが、舞台上のお子様を写真撮影することが出来ます。
※『十一ぴきのネコ』のチケットをお持ちの方はどなたでもご参加いただけますが、参加人数によってはご入場を締め切らせていただくことがございます。
こまつ座第112回公演・紀伊國屋書店提携
『十一ぴきのネコ』
作: 井上ひさし
演出: 長塚圭史
公演日程: 2015年10月1日(木)~10月17日(土)
会場:新宿南口・紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店新宿南店7F)
お問合せ: こまつ座 03-3862-5941
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