『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。
※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。
現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』
三島由紀夫作 近代能楽集「卒塔婆小町」「熊野」より
制作発表が行なわれました

芸術監督就任以来、新たな企画を立ち上げてきた世田谷パブリックシアター芸術監督・野村萬斎が、
企画・監修する「現代能楽集」シリーズ。
今回の作・演出には、現代演劇界でも数々の受賞歴を持つ劇作家・演出家であり、
映像分野でも活躍を見せるマキノノゾミを迎え、第8弾として新作を上演します。
現代能楽集シリーズは古典芸能出身の芸術監督・野村萬斎が、古典の知恵と洗練を現代に還元し、
現在の私たちの舞台創造に生き生きと活かしていきたいと考え生まれた現代劇のシリーズです。
今回は三島由紀夫の『近代能楽集「卒塔婆小町」「熊野」』を土台とした新作描き下ろしとなり、
本シリーズの新たな展開に挑む意欲作です。


◆野村萬斎(企画・監修:世田谷パブリックシアター芸術監督)
(近代能楽集シリーズは)古典と現代的感性がぶつかるということを期待して立ち上げたシリーズで、今までは第一回が川村毅さん、野田秀樹さん、鐘下辰男さん、若手の方ですと倉持裕さん、前川知大さんなどに果敢にトライしていただき成果を上げられてきたシリーズだと自負しています。
このお話をいただいた時に大変興味をそそられたのは、三島由紀夫さんの近代能楽集自体が元々あった能の作品を現代劇として書いているという点です。
「卒塔婆小町」と「熊野」をやると聞いてどんなものになるのか想像ができなかったので、自分自身にできるのか迷いましたが、現代能楽集だけれども能をするわけではないと聞き安心しました(笑)
名作2作品を1つの物語にまとめて上演し、設定も現代に変えるという事で、文学的にも言葉が美しく力強い三島作品の要素を踏まえながらもマキノさんの作る新しい作品を皆さんと作り上げお客様に届けられたらと思います。
どんな舞台になるのか想像できませんが、楽しみです。
いよいよ始まるという事でワクワクしています。同時に不安もありますが素晴らしい舞台をお届けできるようにまずは稽古に励みたいと思います。
以前、三島由紀夫さんの作品「金閣寺」に出演させていただいたので、また三島さんの世界に触れられるのは楽しみです。僕自身平成生まれですので、平成の今の時代にマキノさんが書いて下さる作品をいかに体現して、僕達のような若い世代にわかっていただけるような作品になるよう稽古から取り組んでいきたいと思っています。
ストレートプレイの作品に出演するのはほとんど初めてに近いですが、すごく楽しみです。
今までの演劇人生は半分以上がミュージカルでした。
現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』
三島由紀夫作 近代能楽集「卒塔婆小町」「熊野」より
作・演出:マキノノゾミ
企画・監修:野村萬斎
東京公演
日程:2015年11月8日(日)~11月21日(土)
会場:世田谷パブリックシアター
http://setagaya-pt.jp/performances/20151108-2058-4-2.html
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。