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市川月乃助
劇団新派入団と二代目 喜多村緑郎襲名披露記者会見が行なわれました
公演について(公演資料より)
歌舞伎俳優の市川月乃助が2016年1月三越劇場の初春新派公演にて劇団新派に入団。
また2016年9月新橋演舞場、大阪松竹座での新派公演にて二代目 喜多村緑郎を襲名する事が発表されました。
襲名披露記者会見(2015年11月16日)
◆二代目 市川猿翁(コメント)
本日は私、市川猿翁の弟子、市川月乃助のため
このような席を設けていただき誠にありがとう存じます。
今回は彼にとって新しい世界の第一歩。
喜多村緑郎丈という大名跡を二代目として受け継がせていただける事は、
本人はもとより私にとっても大変誇らしい事でございます。
私のもとで修業を重ねた経験を活かし、この大名跡に相応しい
名のある役者になって欲しいと願っております。
新派の大先輩方、関係ご各位をはじめ
今後とも皆々様の温かき応援を宜しくお願い申し上げます。
◆水谷八重子
私にとりましてこんなに嬉しいニュースはいつ以来でございましたでしたでしょうか?
本当に嬉しゅうございます。
まぶしい月乃助さんに新派にお入りいただけるなんて、夢のような話でございます。
しかも喜多村緑郎先生になって下さるなんて。
喜多村先生は、60年前の8月5日に歌舞伎座の舞台で私が初舞台を踏む時に、
私のために口上を述べて下さいました。
この喜多村先生の口上があって、私は新派の女優として舞台を踏むことができている訳です。
今回のように喜多村先生がもう1度現れるという事は身が引き締まる思いでございます。
喜多村先生は女方ですがすべてリアルな芝居をする方で、新派の教科書のような方でした。
もう1度、月乃助さんという喜多村先生をいただいて、
私達が一丸となって新派という劇団を1人でも多くの方に知っていただき、
皆さんに観て良かったと思っていただけるお芝居を残していきたいと思っております。
これからの新派をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
◆波乃久里子
何年か前に「日本橋」を演じた時に月乃助さんが初めて新派の舞台に出てらっしゃったんですが、
こんなに新派の舞台に合う方はいないなと思いました。
歌舞伎での月乃助さんはもちろん素敵でしたが、
私はその「日本橋」の楽日に月乃助さんに新派に入っていただけないかとお願いしました。
その時は出られる時に出ますというお答えでした(笑)
つい最近出られるという話を伺いまして(笑)、小躍りしましてこんなに嬉しい事はありません。
月乃助さんは敵役から良い人も悪い人もどんな役でもお出来になります。
これからは女方もおやりになると思いますので(笑)、
新派にとって大変な財産をいただいたと思っております。
◆市川月乃助
来年(2016年)1月三越劇場の初春新派公演におきまして、劇団新派に入団する事になりました。
また、同年9月に新橋演舞場、大阪松竹座の新派公演にて、二代目 喜多村緑郎を襲名する事となりました。
歌舞伎で部屋子になった当時に師匠の現・猿翁に新派に合っていると言われた事がありました。
今まで新派の写実でかつ様式美がある舞台は歌舞伎とは別のものと思っていたのですが、
2011年に「日本橋」に出演させていただいた時にこの新派の演技が大好きだという気持ちが芽生えてきて、
その後出演させていただいた「女系図」の時に、新派で骨を埋めたいなという気持ちに変わりました。
今回の入団と襲名は大変光栄でございますし、
ものすごく身震いし身の引き締まる思いでございます。
これからも変わらずご声援を賜りますようお願い申し上げます。
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