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宝塚歌劇花組公演 UCCミュージカル『ME AND MY GIRL』
制作発表会が行なわれました コメント
1937年にロンドンで初演され、1646回のロングランを記録した大ヒットミュージカル。
1930年代のロンドンを舞台に、下町で育った名門貴族の世継の青年ウィリアム(ビル)が
一人前の紳士に成長するまでを、恋人サリーとの恋物語を絡めて描いたロマンティックコメディです。
宝塚歌劇では、1987年に剣幸、こだま愛を中心とした月組での初演が大ヒットとなり、同年再演。
1995年には天海祐希、麻乃佳世、2008年には瀬奈じゅん、彩乃かなみを中心とした月組で上演され、
その後も度々再演を重ねて参りました。今回は、明日海りお、花乃まりあを中心とする花組が、
このハートフルな名作ミュージカルの世界に挑みます。
主な配役
ウィリアム・スナイブスン(ビル) 明日海 りお
サリー・スミス 花乃 まりあ
ジョン・トレメイン卿 芹香 斗亜/瀬戸 かずや
ジャクリーン・カーストン(ジャッキー) 柚香 光/鳳月 杏
ジェラルド・ボリングボーク 水美 舞斗/芹香 斗亜
セドリック・パーチェスター 鳳 真由/柚香 光
ディーン・マリア公爵夫人 桜咲 彩花/仙名 彩世
※この公演は役替わりがあります。
4月の宝塚大劇場公演に先立ち、『ME AND MY GIRL』前夜祭が開催されます。
花組出演者に加え、特別ゲストを迎えます。
開催日時:2016年4月8日(金)18時30分~19時30分(約1時間の予定)
会場:宝塚大劇場
構成・演出:三木章雄
主な出演者
(花組)
明日海 りお、花乃 まりあ ほか
(ゲスト)
剣 幸・こだま 愛・麻乃 佳世・彩乃 かなみ ほか
未沙 のえる(ゲストコーナーMC)
http://kageki.hankyu.co.jp/news/20160122_004.html
1930年代のイギリス。ロンドンのヘアフォード伯爵家に、長年行方不明であった
前当主の落とし胤が呼び寄せられることとなる。遺言により世継ぎとされたその青年が、
伯爵家に相応しい人物かどうかを、遺言執行人である前当主の妹マリア公爵夫人とジョン卿が
判断することとなっていたのだ。一方、伯爵家の財産をあてにしていた公爵夫人の姪ジャッキーは、
新しい世継ぎを自分の虜にしてみせると宣言し、婚約者のジェラルドに婚約指輪を投げ返す。
そんな一族の前に世継ぎとして現れたのは、コクニー訛り丸出しの粗野な青年ウイリアム・スナイブスン(ビル)。
下町ランベスで育ったビルは世継ぎにはなれないと考えるジョン卿に対しマリアは、
伯爵家の血を受け継いだ彼には出来るはずだと、立派な紳士に育てあげる為のレッスンを開始する。
ビルは、下町ランベスで共に育ったサリーという恋人を伴いヘアフォード家へとやって来ていた。
最初はビルが伯爵家の世継ぎになったことを素直に喜んでいたサリーだったが、マリアのレッスンにより、
次第に紳士的な態度を身に着けつつあるビルの変化を感じ取り、自分が身を引いた方が彼は幸せになれると考え始める。
やがて、ビルの伯爵家継承披露パーティが開かれることとなる。一族の不安をよそに招待客の前で堂々と振る舞ったビルは、
マリアを安堵させるが、そこへランベスの仲間を連れたサリーが現れる。自分がいかに上流階級に相応しくないかを示し、
自由に過ごせるランベスに帰ると伝えるサリーだったが、彼女の心の内を感じ取ったビルもまた、
共に伯爵家を出ていこうと考えるのだった。
ビルの決意を知ったマリアは、パーティの翌日サリーを呼び出し、ビルを愛していないと告げるよう迫る。
彼の幸せの為ついに別れを切り出したサリーは、哀しみを堪え屋敷から出ていくのだった。
サリーを心から愛するビルは、彼女を追ってランベスへと向かうが、サリーの姿はどこにもなかった。
諦めきれないビルは、彼女の行方を追い続けるが……。
◆小川友次(宝塚歌劇団 理事長)
この『ME AND MY GIRL』初演の時から(UCC上島珈琲株式会社の)上島会長には本当にお世話になっております。
ありがとうございます。宝塚歌劇団が冠公演を初めて頂戴いたしましたのも上島さんです。
『ME AND MY GIRL』育ての親とも言うべきで、宝塚歌劇団を愛して頂いております。
今回、『ME AND MY GIRL』を花組で上演します。台湾公演、『新源氏物語』と続き、成長している組です。
明日海がどんどん引っ張ってくれています。
私自身もこの作品が大好きです。
富山のオーバード・ホールで、剣さんが一般バージョンで(ビルを)演じた時も観に行き、大変感動しました。
剣さんが宝塚の殿堂入りをし、10日ほど前にイベントがあり、明日海も忙しい中駆けつけてくれました。
先輩を敬う気持ち、『ME AND MY GIRL』と繋がる宝塚愛を感じました。
4月8日、宝塚大劇場で『ME AND MY GIRL』前夜祭を、剣幸さん、こだま愛さん他多数
お迎えして開催いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
◆上島達司(UCC上島珈琲株式会社 代表取締役会長)
日頃のご愛顧に感謝致します。今回も協賛させていただくことになり、我々も喜んでおります。
宝塚歌劇も102年目で、去年も過去最高の観客動員数だそうで、今年も『ME AND MY GIRL』をばねにして
アップして行ったらいいなぁと思います。歌舞伎は男性だけ、宝塚は女性だけ、こういう文化は
日本にしかないのではないかと思います。宝塚を日本の文化としてもっともっと認知されるよう
後押ししたいと思います。
◆三木章雄(脚色・演出)
1987年の初演では、演出助手のチーフとして参加していました。楽しいミュージカルを楽しくお伝えするために、
初演の頃から分かりやすく、伝えやすく、いろいろな努力をされていた演出の小原弘稔先生の姿を見ていますので、
引き続きその想いでやっていきたいと思うのと同時に、今絶好調の明日海りおが演じるビルが
登場することに大変期待しています。僕が演出するようになったのは、天海の再演の時からです。
阪神淡路大震災の後、秋頃の公演でした。お客様はまだ震災ルックの中、上演していましたが、
天海を始めとする月組が本当に明るく、この作品のテーマのひとつでもある「信じていくことが大事」という
ことを全力で出していったというのを記憶が残っています。今年もいろんなことがある中で、
“明日の海”と書く明日海ですから、輝かしく明るさを感じられる舞台を皆様にお届けしたいと、
もう一度原点に立ち返って作りたいと思います。
剣さんは退団後も富山で演じたり、OG公演で抜粋版をやりましたが、
エネルギーがすごいんです。演じる側のエネルギーを要求される作品だなと思います。
今回も全力投球でみんなに頑張って欲しいと思います。
以前、「いっそ二人でシンデレラ」というキャッチコピーを付けたことがありますが、
「男版マイ・フェア・レディ」とも言われたりします。実はシンデレラというよりは、
主人公が努力して頑張った結果幸せを掴むと言うお話だと思います。
僕が思い出すのは「みにくいあひるの子」です。
ビルが下町で生まれ、自分のアイデンティティやルーツを発見していく過程が描かれ、そこがとても大切です。
「みにくいあひるの子」と違うのは、そこにサリーやジョン卿をはじめとして、
互いを思いやる、お互いのために尽くすということが描かれていて、それがこの作品の素晴らしい点です。
「前向きに誰かを想うこと、誰かの為に考えることが大切なんだ」というメッセージを伝えるのが
このミュージカルの肝になると思います。
「誰かが君を見なきゃ、それが僕の仕事さ」という歌詞にもありますが、
その温かさ、率直さがすごくいいんですよね。
◆明日海 りお
宝塚歌劇 花組公演
UCCミュージカル『ME AND MY GIRL』
作詞・脚本/L・アーサー・ローズ&ダグラス・ファーバー
作曲/ノエル・ゲイ
改訂/スティーブン・フライ
改訂協力/マイク・オクレント
脚色/小原 弘稔
脚色・演出/三木 章雄
日程:2016年4月29日(金)~ 6月6日(月)
会場:宝塚大劇場
日程:2016年6月24日(金)~ 7月31日(日)
会場:東京宝塚劇場
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/meandmygirl/index.html
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