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『8月の家族たち August:Osage County』舞台写真 2016年05月

(2016年05月09日記載)

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シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ2016
『8月の家族たち August:Osage County』
舞台写真

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公演について

2007年にシカゴの劇場で産声をあげた本作は瞬く間に脚光を浴び、同年にはブロードウェイに進出、戯曲はピューリッツァー賞を受賞、作品はトニー賞最優秀作品賞の他4部門を受賞、映画版は各国の映画賞を受賞・ノミネートされるなど、輝かしいばかりの功績を誇る。 本作を生み出したのは、脚本家・劇作家・俳優としてキャリアを積んできたトレイシー・レッツ。代表作『キラー・ジョー』『バグ』はともに映画化され、本作にて多くの受賞歴を誇る、いま世界でもっとも熱い劇作家だ。 演出を担うのは、劇団ナイロン100℃の主宰であり、常に日本演劇界のトップランナーであるケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』以来3年半振りにシアターコクーンで演出をする。自身のオリジナル戯曲『わが闇』(’07/’13再演)、『祈りと怪物』(’12)、チェーホフの『三人姉妹』(’14)など数々の「三姉妹作品」を演出し、得意とするKERAが、今回新たにトレイシー・レッツの描く「三姉妹と家族たちの不協和音」の指揮を執る。翻訳劇&現代アメリカ演劇初演出となった『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』(’06)から10年。さまざまなジャンルの舞台を創作してきたKERAが、満を持して現代アメリカ演劇の傑作に挑戦する。


STORY

8月、オクラホマ州のオーセージ郡。うだるような暑さの中、ウェストン家の三姉妹のうち、長女バーバラと次女アイビーが実家に戻ってきた。詩人でアルコール中毒の父ベバリーが失踪したというのだ。ベバリーは家政婦ジョナを雇った直後に、姿を消していた。家に残されていたのは、薬物の過剰摂取で半錯乱状態となり、口を開けば罵声を娘たちに浴びせる母バイオレットだ。長女バーバラは夫のビル、娘のジーンを伴っていたが、家族には明かせない問題を抱えている。両親想いの次女アイビーもまた、家族には秘密の恋愛を育んでいる。ぎくしゃくした母と娘たちの緩衝材は、陽気な叔母マティ・フェイと夫のチャーリーだ。そして一家に、衝撃的な現実が突きつけられた。やがて三女カレンが婚約者のスティーブを連れて姿を現す。叔母夫婦の息子リトル・チャールズも到着し、ようやく一族全員が揃ったディナーのテーブルで、それぞれが抱える鬱積が爆発し…。

舞台稽古(2016年5月6日)

この作品、非常に面白かったです。
演劇が好きな人は思わずニヤニヤしてしまうような作品です。

そこまでさらけ出して感情的に言わなくても・・・という程、
容赦ない言葉攻めが続きます。それも多方向から次々とその要素が飛んで来て、
乱闘にも発展しかねないような状況だなと思いながら観ていたら、
一家全員が参加しての大乱闘に発展。
正直言ってここまで個性が強い人々、まとまるはずがありません(笑)。
それぞれに言い分はあるし、悩みも抱えている。本人たちは真剣なんです。
でもそんな姿をはたから見ると滑稽にも見えるのです。
そういうところが実にうまく書かれています。

家族だからこそ、言えること。家族だからこそ、言えないこと。

観客もいつしか、一緒に笑ったり、それはどうなの?と怒ったり。
次々と起こる事件を目撃して、やっぱり平穏な幸せが一番!と、いう気持ちになります。
でも中には、こういう家族も刺激的でいいなと思うのかも。
そんな家族のあり方を考えさせてくれる作品です。

それにしても麻実れいさんの、怪演と呼ぶにふさわしい存在感。
それに負けないようなキャストの面々。あっぱれです。


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シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ2016

『8月の家族たち August:Osage County』

 

作:トレイシー・レッツ 翻訳:目黒条

上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:麻実れい 秋山菜津子 常盤貴子 音月桂
橋本さとし 犬山イヌコ 羽鳥名美子 中村靖日 藤田秀世 小野花梨
村井國夫 木場勝己 生瀬勝久

 

【東京】 2016年5月7日(土)~5月29日(日) Bunkamura シアターコクーン

【大阪】 2016年6月2日(木)~6月5日(日) 森ノ宮ピロティホール

 

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/16_august/

 

 

 
 

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