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OSK 新トップスター高世麻央お披露目 in 新橋演舞場 『レビュー 夏のおどり』
出演者が意気込みを語りました
▼左から、恋羽みう、楊 琳、折原有佐、高世麻央、桐生麻耶、真麻里都、悠浦あやと
『レビュー 夏のおどり』 公演について(公演資料より)
華麗なるOSKレビューが
夏の新橋演舞場に舞いおりる
新トップスター 高世麻央お披露目 in 新橋演舞場
和物レビューと洋物レビューの豪華2本立て!
7月2日(土) 11:30 16:00
7月3日(日) 11:30 16:00
7月4日(月) 11:30 16:00
【第1部】
花柳 基 作・演出・振付
花の夢 恋は満開
【第2部】
名倉加代子 作・演出・振付
Take the beat!
キャスト
OSK日本歌劇団
高世麻央・桐生麻耶・折原有佐・真麻里都・楊 琳・悠浦あやと・虹架路万・恋羽みう
白藤麗華・愛瀬光・舞美りら・遥花ここ・和紗くるみ・華月奏・翼和希・城月れい
麗羅リコ・千咲えみ・実花もも・星南ゆり・かなめ樹里・栞さな・由萌ななほ・桃葉ひらり・穂香めぐみ
りつき杏都・結菜ほのり・朔矢しゅう・壱弥ゆう
92期初舞台生8名
出演者が公演にかける思いを語りました(2016年5月25日)
◆安孫子正(松竹株式会社 取締役副社長)
いよいよOSKの公演が新橋演舞場では2年ぶりに行なわれます。今回は新トップ高世さんの東京でのお披露目ということも兼ねて、『夏のおどり』を開催させていただきます。OSKは94年の歴史を持っています。松竹創業者の白井松次郎が力を入れて、大阪で「松竹楽劇部」が誕生しました。しばらくは松竹で運営しておりましたが、途中いろいろな経緯があり、松竹から離れましたが、近年OSKが解散するかどうかという非常に辛い時期を迎えた時に、また松竹と巡り合い、(松竹製作公演にて)大阪松竹座、京都四條南座、東京では新橋演舞場など、全国で展開出来る集団になりました。解散の話があった時には20数名の団員の方が残られたということですが、そこから努力に努力を重ねて45名在籍し、新しい方も増えてきております。レビューの面白さはまだまだ多くの方に知られていないと思いますが、一度ご覧になった方はやみつきになると思います。今回、第一部は和物、第二部は洋物の構成となっております。OSKは、和と洋の両方のレビューをしていく集団で、素晴らしい舞台を展開しております。絶大なお力をもって応援していただけたらと思います。
◆高世麻央
いよいよ『夏のおどり』の公演が近付いてまりました。以前は解散の危機などもありましたし、大阪を拠点にしているということもあり、なかなか東京で大人数の公演をすることが叶わず、夢のひとつでした。松竹様の大きなお力をお借りして、90周年の際に日生劇場で公演させていただいたことを皮切りに、新橋演舞場の舞台に立たせていただくのは、私たちOSKにとりましては前トップの桜花さんの退団公演に続き、2回目となります。『夏のおどり』は、私がトップを引き継がせていただいてから初めての演舞場公演、お披露目公演でもあります。出身が神奈川県の横浜ということもあり、東京の方に就任のご挨拶をさせていただけることを、緊張しつつも楽しみにしております。東京方面の方はOSKをご覧になったことがない方も多いと思いますが、今回いろいろな意味でチャンスをいただいたので、おひとりでも多くの方に観ていただけたらなと思っております。女性だけの歌劇団としては現在日本では(大きなところでは)宝塚歌劇団と私たちOSKだと思っております。和物も洋物も、お芝居の内容を捉えなくても、観て、スピード感をお楽しみいただけるのがレビューの良さだと思っております。言葉の壁も超えてグローバルにお楽しみいただけるのが、OSKのエンターテインメントだと思っております。大阪を拠点に、東京でも大きな華を咲かせて日本を代表するようなエンターテインメントをお届けしたいです。切り口は色々ありますが、松竹様のお力をお借りして歌舞伎調の古典にもトライしております。歌舞伎好きな方、演劇好きな方、いろんな流派の先生が振付してくださっておりますので日本舞踊がお好きな方、ダンスがお好きな方、レビューを観たことがない方、いろんな方に楽しんでいただけるものになっております。どうぞ皆様のお力をお借りして、おひとりでも多くの方が劇場にお越しくださいますよう、よろしくお願いいたします。
◆桐生麻耶
高世さんから見どころはたくさんあるというお話がございましたが、私の中での見どころは「二部の高世さんの女装」です(場内爆笑)。女性なので女装と言っていいものかどうかと思いますが(笑)、松竹座での春の公演をご覧になったお客様が「高世さんの女装の場面が(良かったわ)」とおっしゃいました。男役の高世さんがその場面に出る前に、私は(袖で)手を握って見送り、袖でずっと観ています。高世さんとは1期違いで、ずっと近くで観てきました。松竹座の『春のおどり』もそうですが、新橋演舞場の『夏のおどり』でトップのお披露目をする、その場に一緒にいられることを幸せに思います。多くの方に支えていただいてOSKは94年目を迎えることが出来ました。このことへの感謝を忘れずにみんなと力を合わせてやっていきたいです。新橋演舞場に爪痕を残して、またOSKの公演に来ていただけるようにしっかりと舞台を勤めたいと思います。今日はなんと、高世さんの誕生日です。なんて素敵な日に東京で発表会見が行なわれるんだろうと感動しました。先ほどケーキも登場しました。私まで幸せになりました。いろいろな幸せをお客様に感じていただけますよう、みんなで頑張ります。
◆折原有佐
大阪松竹座で『春のおどり』として作られ、この作品をまた新橋演舞場で『夏のおどり』としてさせていただけるということで、本当に幸せに思っております。2回目の新橋演舞場でとても嬉しいです。今回はOSKの在籍者は45名いる中で、37名が出演します。そのうち初舞台生が8名おります。劇団員も力を付けて層が厚くなっておりますし、初舞台生の初々しいところも見ていただきたいです。ラインダンスもとてもかわいいです。私は、一部では花魁をさせていただきます。いろいろなことに挑戦させていただいた公演だったので、またチャレンジ出来るのが嬉しいです。
◆真麻里都
関東の東京でOSKという名の桜をたくさんの方に観ていただけたらと思います。桜にもたくさんの種類がございます。OSKという名の桜は、新橋演舞場で咲きますので、皆様にご覧いただけますよう、よろしくお願いいたします。
◆楊 琳
みなさんの素敵なコメントの後で緊張しますが、私も高世さんと同じで神奈川県の横浜市出身です。(順番が)ここまできてしまうと作品についても解説なさっていたので、何を話したらいいかなと思いながら聞いておりました。作品についての想いとしては、松竹座で『春のおどり』として上演され、一部、二部ともに素晴らしい作品でございます。新橋演舞場で再演出来ることを嬉しく思います。本当に多くの方に観ていただきたいなと思っております。皆様のお力添えをよろしくお願いします。
◆悠浦あやと
この作品は5月に大阪松竹座で上演されました。約40日間の稽古を経て本番を迎えましたが、その期間中でスタッフの皆様や先生方にたくさんの愛情をいただきました。劇団員一同その愛情を受けながら、とてもいい雰囲気で本番を迎えました。大阪では関西中心のお客様から大きな声援をいただいて、より大きな立派な桜となってひとつの作品となり、私も大好きな作品となりました。大阪の文化のひとつとして胸を張って、東京の皆様に観ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◆恋羽みう
新橋演舞場で前トップスターの桜花昇ぼるさんの退団公演が行なわれた際には、私も出演させていただきました。またその舞台に立たせていただくことが、とても幸せです。高世さんに付いて一生懸命頑張ります。東京の皆様に楽しんでいただけるか、どのような反応をいただけるのか、楽しみです。笑顔でご覧いただけるよう、笑顔で稽古をしてまいりたいと思います。
―――高世さん、一昨年の9月にトップになられ、去年松竹座でお披露目があり、(今回東京でお披露目となりますが)改めてトップとしてどのような想いをお持ちかを伺えたらと思います。
大阪松竹座、京都南座でお披露目させていただき、私自身といたしましても舞台人として幸せだなと思った一年でした。「新生OSKとしてどうやって行くのですか」と、お披露目の前にもご質問いただきましたが、自分自身が頑張るのは当たり前ですが、解散の危機などもあってのOSKで、前トップの桜花ともそういうところを共にしてきましたので、バトンをいただいただけでなく、それをどうやって未来に繋げていくか、ですよね。自分ひとりでは大きなことは出来ませんが、(解散危機で)何もなくなった時に署名活動から始めて、今はこうして新橋演舞場に立たせていただけるまでになり、本当にいろんな思いがあります。不安ももちろんありましたが、前に向かって一生懸命にやっていくことが、自分にとってもOSKにとっても、歩んだ道のりに繋がっているなと思います。その時にふと周りを見ると、たくましい仲間たちがいます。支えてもらっている力が大きいです。お披露目公演を通して、みんなの成長や一緒に舞台を作っている充実を味わいました。そんななにげない中にある、「一緒に作れるこの時」は舞台ならではの良さでもあります。松竹座ではお客様が一斉に「高世さんおめでとう」とおっしゃってくださるというサプライズまでいただき、私は舞台上でウルウルしました。今まで以上にあれもしたいこれもしたい、あれもしなければこれもしなければと、もっともっと可能性を広げていきたいなと思いますが、そういった中で幸せな時を歩んでいる実感をしております。「OSKならではの大切なものを広めたい」という気持ちが更に強まりました。このOSKのパワーはすごいと思うので、皆様に知っていただけるよう頑張ってまいりたいと思います。いい意味での緊張感を持ちつつ、幅を広げて精進していきたいと思っております。
―――高世さん、今日はお誕生日ということですが、今年一年の野望は?
一昨年キューバ公演も行なわせていただきました。紋付き袴で「桜咲く国」を披露しました。敢えて日本語のままお届けしましたが、すごく反応がありました。現地の芸術にも触れ、OSKの限定が、そこにはあるような気が致しました。海外の公演もトライしてみたいですし、日本にも海外からたくさんのお客様がいらっしゃっていますので、日本の文化にも触れていただけるよう、和物レビューをするOSKにも興味を持っていただけるように、というのが野望のひとつです。6年後にはOSK100周年、そこに向かっていい意味で足跡を残していけるようにしていきたいです。おそれるのではなく、前進するのがOSKだと思っておりますので、チャンスがあればいろんなことにトライしたいです。
―――『夏のおどり』のここを観て欲しいというところを一言ずつお願いします。
◆高世麻央
全ての場面ですが、私も何変化しているかなと思うほどです。1分ほどの早変わりで登場することもあります。大阪の初日には早変わりが早すぎて、私が出ていることに気が付かなかった方がいらっしゃった位です(笑)。いろいろな高世麻央を引き出していただいているので、そこも観ていただけたらと思います。
◆桐生麻耶
二部の洋物の「ジャストダンス」というシーンです。大貴誠、桜花昇ぼる、そして高世麻央と、節目節目にこの「ジャストダンス」を踊らせていただいております。名倉先生が、OSKにこの「ジャストダンス」は差し上げたと思っているとおっしゃってくださいました。男役だけでなく娘役もひたすら踊りまくります。
◆折原有佐
一部で花魁道中をさせていただきます。みなさんいろんな役でいろんなことをしている場面なので、楽しんでいただけたらと思います。
◆真麻里都
私は一部のフィナーレの総踊りです。花魁の格好の方も含めて踊りまくります。個人的には桐生さんのスリの場面が好きです。二部は高世さんが素の部分を歌われている「歩き続けて」の場面です。
◆楊 琳
二部の中詰でキャラバン隊が登場し現地のお祭りにキャラバン隊が参加してクライマックスになると、客席におります。お客様も一緒にお楽しみいただけると思います。
◆悠浦あやと
一部のフィナーレで強くたくましく生きている人を演じて下さいと花柳基先生がおっしゃり、いろんな衣裳でみんな同じ振りで踊ります。タイムスリップしたような感じで、「OSKのみんなも強くたくましく生きていくんだよ」というメッセージをいただいたような気がしております。二部は「ジャストダンス」です。名倉先生から「これはあなたたちにプレゼントしたダンスだよ」という言葉を聞き、劇団員一同最高のプレゼントをいただいたと思っております。
◆恋羽みう
二部で高世さんと一緒に踊らせていただく「引き潮」という場面です。貝の精になり、高世さんのキラキラとした王子様のような姿が素敵です。東京バレエ団ご出身で世界的に活躍されている高岸直樹先生が初めてOSKの振りを付けてくださいました。とても素敵な場面で大好きです。
―――高世さん、「歩き続けて」は、高世さんご自身と重なる場面だと思いますが歌詞をご覧になって感じたことは。
名倉さんに曲をいただいて、正直言って号泣しました。すごく素敵で、OSKにも自分自身にも共通する、舞台に立ったことがある人は想いを共有出来ると思いますし、立ったことがない方でも共感していただける歌なんじゃないかなと思います。お客様にその想いを届けるのが私の役目だと思っております。今まで経て来たことを感じ、そのパワーを借りて、ありのままの想いを届けたいです。男性のお客様から「あの歌を聞いて泣いてしまいました」という感想をいただき、それがとても嬉しかったです。何かが伝わったことが嬉しいなと思いました。東京のお客様にも、今持っている最大の心でお伝えしたいです。
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