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ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 舞台稽古 2016年09月

(2016年09月04日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』舞台稽古

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公演について(公演資料より)

“炎の画家”とも言われ、『星月夜』『ひまわり』『オーヴェルの教会』『自画像』など2,000点以上の絵画を残し、37歳の若さで自ら命を絶ったオランダ生まれの画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853-1890)。彼を支え続けた弟テオと交わした約700通にもおよぶ書簡をベースに、ヴィンセントとテオの愛と葛藤の半生を描き出した2人芝居、韓国創作ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』が、満を持して日本に上陸する。

2014年2月、ソウル・忠武(チュンム)アートホール中劇場で初演され、2015年6月・11月、2016年1月と再演を重ねた今作は、ヴィンセントとテオの書簡を軸に、数々の名画にまつわるエピソードも交えながら、彼らの波乱に満ちた半生を辿ってゆく。 2014年韓国大衆音楽賞で「今年の音楽人賞」を受賞した女性シンガーソングライターのソヌ・ジョンアが音楽を担当。彼女が生み出した独特のメロディーラインを持つ楽曲は、2人芝居を一層豊かで濃密なものにしている。更に、プロジェクション・マッピングを駆使した舞台美術も話題となった。ヴィンセントが各地を放浪し描き続けた絵画の数々が、舞台上に映写され舞台美術の一部となり、まるで観客も彼の絵の世界入り込み、彼の心情にシンクロするかのような錯覚さえ覚える。音楽と映像が生の芝居と効果的に融合し、観る者の感性を揺さぶる珠玉の作品である。

日本版初演のキャストには、ヴィンセント役に橋本さとし、テオ役に岸祐二という、ミュージカル界屈指の実力俳優がコンビを組む。更に、泉見洋平(ヴィンセント)、野島直人(ヴィンセント)、上山竜治(テオ)、入野自由(テオ)、の4名が出演。橋本&岸ヴァージョンに加え、泉見・野島、上山・入野がそれぞれペアを組む4つの多彩なヴァージョンが上演される。また、テオ役の俳優はテオ以外の劇中に登場する様々な人物も演ずる。組み合わせごとに、バリエーション豊かなヴィンセントとテオの物語が紡がれるに違いない。

上演台本・演出には河原雅彦。河原は、2015年演劇界の話題をさらった、歌謡ファンク「いやおうなしに」(パルコ劇場他)や、残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」(AiiA 2.5 Theater Tokyo)の演出を手掛けるなど、芝居と音楽を見事に融合させた演出で高い評価を得ている。今回はどんな化学反応を産み出すのか。また訳詞は森雪之丞。ミュージカル『シャーロック ホームズ』シリーズや、来年1月上演『フランケンシュタイン』などの訳詞も手がけ、ドラマティックな韓国ミュージカルの楽曲には馴染み深い森雪之丞による訳詞にも期待が募る。

舞台稽古(2016年9月1日)

韓国で生まれたミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』。
日本初演に先立ち、舞台稽古が報道陣に公開されました。

舞台上に置かれた白い壁にプロジェクション・マッピングの映像が映し出されることにより、
舞台芸術という枠をはるかに超え、“無限に広がる可能性”を創造し、演劇の新たな表現方法を提示。
それがこの作品の一番の特徴になっています。
装置や舞台美術と呼ぶにはもったいない位で、自由自在に舞台上に創りだされる世界観は、
まるで生き物のよう。部屋や作品を映し出すだけでなく、登場人物の動きや心情ともリンクして
独特の世界観を描き出します。

この作品が二人ミュージカルというのも、大きな特徴のひとつ。
天才画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホと、兄を支え続けた弟テオの書簡のやり取りから、
彼らの生き様が浮かび上がります。

独自の感性でまっすぐに“絵を描くこと”に向き合い続けた結果、
芸術の神に見放されてしまったと自身を追いこんでゆくヴィンセントの苦悩は、
誰もが生きていれば直面するような悩みにも繋がります。

そんな兄・ヴィンセントを時に優しく、時に激しく感情を揺さぶりながら
見守り続けるテオもまた、様々な苦悩に直面します。

芸術を愛し、やりたいことを追い求めるヴィンセントの姿は美しく、残酷です。
やりたいことを実現したいと願った時に身体が悲鳴をあげ始めるテオの生き様もまた、美しく、残酷です。
30代でこの世を去った兄弟の情念。
しかしラストシーンを見て、少しだけ心が救われました。

聴きごたえのある楽曲もこの作品の魅力。
歌で綴られている為、詰め込まれている情報をたよりに、
「あれは実際はどうだったのだろう?」と思うところもありますが、
そんなことを感じ、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに興味を持って調べたら、
今後彼の描いた絵画を見る時にまた違った感情が生まれるかもしれませんね。

なお出演者はトリプルキャストで、
ヴィンセント役に橋本さとし・泉見洋平・野島直人、テオ役に岸祐二・上山竜治・入野自由。
キャストの組み合わせは公演ページでご確認ください。

下記、舞台稽古の写真は全てヴィンセント役橋本さとし、テオ役岸祐二。

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コメント

◆橋本さとし ヴィンセント役
暑い熱い稽古を経て、気がつけばひまわりの季節が過ぎましたが、
永遠に咲くゴッホのひまわりと共に2世紀の時を越えてヴィンセントの思いや
生きざまをお届けしたいと思います。ただひたむきに……。

◆岸祐二 テオ役
俳優として目標にしてきた僕にとって実の兄以上の存在、さとしさんとの2人ミュージカル!
愛すべき先輩と今回組めるのは、喜びと緊張の極みです。僕の役テオは、兄ヴィンセントを支え精いっぱい生きた人、
その時代の空気や人間の純粋さを大事にし観客の皆さまへ伝えます。
そして演出の河原雅彦さんとの出会いも含めて、自身のターニングポイントとなる作品です。

◆泉見洋平 ヴィンセント役
“ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ”、あまりにも孤独や哀しみにさいなまれる壮絶な人生ですが、
誰よりも幸せな人生なのかもしれません。“絵で人びとに救いを与えたい”という思いは、
没後120年以上経った今も、世界中の人々に“光”や“癒し”を与え続けています。彼の“信念”に敬意を表し、
舞台に乗せられるよう精いっぱい務めさせていただきます。

◆野島直人 ヴィンセント役
「舞台でヴィンセントとしてどう生きるか」を第一に考えて自分自身を追い込んできました。
約2時間、情熱的に生きたいと思います。また、プロジェクションマッピングと融合したこの作品、
見どころがたくさんあります。楽しみに劇場にいらしてください。

◆上山竜治 テオ役
ゴッホの油絵が動き出す素晴らしい映像ももちろんですが、信念を貫く兄弟二人の勇姿を
とにかく観て頂きたいです。弟テオも兄ヴィンセントと同じくらい芸術に情熱を注ぎ、
身もお金も削り兄を支援し続けました。テオの情熱に負けないくらいの、愛と信念を持ってテオを演じます。
ぜひ、生の熱を感じに劇場へいらしてください。

◆入野自由 テオ役
稽古場で色々な話をしました。その話題の一つが“JOURNEY”→旅をするということ。
テオの人生を嘘がないよう正直に生きる! いろいろな感情を全部ひっくるめて。
彼の人生を彼と共に!素敵な音楽。圧倒的なプロジェクションマッピング。
そして我々の全身全霊のパフォーマンス。劇場で共に旅に出ましょう!

◆河原雅彦 上演台本・演出
「ゴッホが歌う」これだけで観る価値十分なミュージカルだと思います。
それに加え、画家ゴッホを長年常軌を逸した愛で支え続けた弟テオとの濃すぎる人間ドラマ。
そしてこの舞台を彩るさまざまな映像効果も見応え十分とくれば、この上もなく観客の心を打つ、
いわゆるミュージカルを超えた極上のエンターテイメントに仕上がっていると思う次第。
ぜひ劇場まで足をお運びください。

<キャストコメント映像>
橋本さとし(ヴィセント役)

岸祐二(テオ役)

泉見洋平(ヴィンセント役)

野島直人(ヴィンセント役)

上山竜治(テオ役)

入野自由(テオ役)

<公演プロモーション映像>


9/2かめありリリオホールプレビュー公演の前日に行なわれた、
最終リハーサルの公式舞台映像ダイジェストを公開

 

ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』

 

作:チェ・ユソン 音楽:ソヌ・ジョンア

上演台本・演出:河原雅彦

訳詞:森雪之丞

 

出演:橋本さとし 岸祐二

泉見洋平 野島直人 上山竜治 入野自由

 

<プレビュー公演>2016年9月2日(金)  かめありリリオホール

<本公演>2016年9月7日(水)~24日(土) 新宿・紀伊國屋サザンシアター

主催:キューブ、シーエイティプロデュース

 

公式サイト

 

 

 
 

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