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ミュージカル『グレート・ギャツビー』製作発表 2017年01月

(2017年01月30日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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ミュージカル『グレート・ギャツビー』製作発表

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公演について(公演資料より)

20世紀の文学史における最高傑作の一つとされ、これまで幾度の映画化を生んできた名作『グレート・ギャツビー』。
宝塚歌劇で世界初の“ミュージカル化”に成功した小池修一郎が、主演に井上芳雄を迎え、脚本・演出を新たに再び名作に挑む。
音楽は、新作『BANDSTAND』でブロードウェイ・デビューを果たすリチャード・オベラッカーによる全曲書き下ろし。
日米ミュージカル界最注目のキャスト・スタッフによる新たな『グレート・ギャツビー』が誕生する!!

STORY

作家志望のニックがニューヨークで居を構えたのは、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開く謎の大富豪ジェイ・ギャツビーの豪邸の隣。ニックはある夜、ひとり佇み湾の向こう岸の灯りを見つめるギャツビーの姿を目にする。そこにあるのはニックのいとこデイジーとその夫トムの邸宅。ニックは、ギャツビーに興味を抱き始める。そして遂にギャツビーのパーティーに足を踏み入れたニックは、デイジーの友人ジョーダンとの出会いを通じ、ギャツビーの過去を知る…。
やがて、ギャツビー、デイジー、トム、そしてトムの愛人マートルとその夫のジョージ、それぞれの想いが交錯していき、物語は悲劇へと進んでいく――

ミュージカル『グレート・ギャツビー』製作発表

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◆脚本/演出: 小池修一郎
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宝塚歌劇で『華麗なるギャツビー』を上演したのは26年も前のことになります。私自身の『グレート・ギャツビー』との出会いは、夢淡き青春というタイトルで翻訳されていたものをおそらく高校生位の時に読んで、それから映画があって、文字だけだとぴんとこなかったところが映像で見てこういう感じなんだという風に思い、(その映画は)現代的な感じだなと思いました。原作本はタイトルに惹かれて読んだのですが、こういう物語をいつかミュージカルにしたいという思いが強くありました。宝塚に入り、1986年に演出家デビューさせていただきましたが、その時にもこの作品と『ヴァレンチノ』をやりたいと思っておりましたが、著作権の問題でギャツビーは見送られ、『ヴァレンチノ』が上演されました。それから5年後に念願かなって『華麗なるギャツビー』をやらせていただきました。その時にご好評いただき、菊田一夫演劇賞を受賞しました。そのことが私が外部の仕事を始めるきっかけになったと思います。想い出深い作品です。2008年に日生劇場で宝塚の生徒40名位で上演するものをやりました。大劇場でやった時のものに手を加えてやりましたが、なかなか難しさを感じました。今回、東宝と梅田芸術劇場さんで井上芳雄さんを主演に上演したいと言うお話をいただきました。アメリカを代表する物語なので、音楽をアメリカの方に書いていただいたらどうかということになり、どのような方にお願いするか検討してまいりました。何人かの候補の方が手を上げてくださいました。その中で、この人ならという方がリチャード・オベラッカーさんで、これからブロードウェイに出て行く新しい作曲家です。その方に依頼して全曲を書いていただきます。その曲をどのように使うかを考えながら台本を書く作業をしている最中です。『グレート・ギャツビー』を新たに日生劇場で、井上君を中心としたこのメンバー、割とフレッシュだと思いますが、フレッシュじゃないですか?(笑)顔合わせとしては割と新しいかなと思います。昔からやりたかった物語で過去に2度やっておりますが、再び取り組む訳ですが、ある意味一番プレッシャーを感じております。それが井上芳雄という存在です。どういうことかと申しますと、2000年に『エリザベート』、2002年『モーツァルト!』をやった後、彼と新作をやっておりません。『エリザベート』でトートをやった時には、かえってきたという感じがあり、すごく未知のことをやっている感覚はなかったです。そう言う意味では私の知っている井上君は2002年で止まっています。(ざわつく場内)再演を重ねるごとに成長して行ったのは皆様よくご存知だと思いますが、見た目はそんなに変わらないです。俳優として確固たる地位を築いてミュージカルでもストレートプレイでもかなり難役と言われるものに挑戦し、日本の演劇界を見渡してもこれほどキャリアを重ねている人はいないのではないかと思います。いろんな役を演じ、本数も充実度も彼は着実に歩んで達成している彼ほどの人はいないのではないかと思います。そう思って見ると、彼の良さが出るギャツビーとはどういうものなのかを考えると非常に悩みつつ、構築を考えているところでございます。音楽の候補になった方の中には、ソンドハイムの遺伝子を持つような人やオフブロードウェイの流れをくむ音楽を創られる方もいましたが、リチャード・オベラッカーはスケールが大きくオーソドックスな感じの音楽で、聴き方によっては少し古く感じますがいい意味でノスタルジックな要素があります。その音楽と井上君を始めフレッシュなメンバーでどうなるのか、私自身楽しみにしているのと同時に、恐れとおののきもあります。お楽しみにと申し上げたいところですが、私自身がちょっと怖いです(笑)。スリルと興奮を覚えています。

◆井上芳雄 ジェイ・ギャツビー
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打ち合わせではひとりひとりのコメントは1~2分ということだったのですが、小池先生と同じ位しゃべらないといけないのかと思うとプレッシャーです(笑)。小池先生のギャツビーへの想いや僕への身に余るコメントを下さいました。小池先生には初舞台の時から手取り足取り教えていただき、ここまで参りました。その小池先生からそんなことを言っていただけるなんて、僕も(小池先生同様)怖いなという思いです。初舞台から今までなんとか舞台を続けさせていただきましたが、その経験があったのはこのギャツビーの為だったんだと言えるように、もしくは皆様にそう思っていただけるようにしたいなと今思いました。小池先生の宝塚歌劇での代表作のひとつですし、それをもう一度今のこのメンバーで新しく創ろうと思って下さったことが光栄であり、すごいことだなと思います。このフレッシュなメンバーでそれに応えたいと思います。ジェイ・ギャツビーはみんながやりたいと思う素晴らしい役だと思いますので、プレッシャーを感じますが、全部を受けとめながらこのメンバーで新しい作品を創れたらいいなと思います。小池先生と翻訳物ではない新作をご一緒するのは初めてなんです。全然稽古が終わらないというのを噂に聞き、これまでは人ごとのようでしたが(笑)、今回経験出来るのでとにかく同じ船に乗った運命共同体としてまだ誰も観たことがない『グレート・ギャツビー』を皆さんにお見せすることが楽しみでなりません。今回素晴らしいチラシ写真を撮って下さったChagoonさんという韓国の方はだいぶ盛って(チラシ写真を)創って下さいました。舞台を観て「あのチラシの人最後まで出てこなかったね」とならないように(笑)、チラシに負けないように、外見も中身も充実させて頑張りたいと思います。

◆夢咲ねね デイジー・ブキャナン
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私は宝塚在団中に小池先生のこの作品を観て初めてギャツビーという作品を知り、そこから興味が沸いて小説や映画を観て「ギャツビーに出てみたい」という気持ちがどんどん高まりました。在団中にはご縁がなかったのですが、卒業して素敵な方たちと『グレート・ギャツビー』という作品にご縁をいただき、出演させていただけることを幸せに思います。演出や曲も新しくなると言うことで楽しみにしております。たくさんの方が演じて来たデイジーという役を、新しく創れるように頑張りたいなと思います。

◆広瀬友祐 トム・ブキャナン
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今回この作品に出演出来ること、小池先生演出の元、井上芳雄さんを始め素晴らしいキャストの方とご一緒出来ることを幸せに思っております。初日を迎えるまでに乗り越えなければいけない高い壁がたくさんあると思いますので、やれることは全てやってフレッシュに頑張りたいと思います。

◆畠中 洋 ジョージ・ウィルソン
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すみません一人だけこんな恰好ですが衣装です(笑)。まだ何もない状態なのでここで何を話したらいいのかなと思いましたが、みなさんがお話されるのを聞いてそうなんだーと思いました。小池先生とは20年ぶり位にご一緒させていただけるので嬉しく楽しみにしておりますし、このようなキャストの方とご一緒出来ることを幸せに思います。ウィルソンによってギャツビーがああいう結末を迎えるのですが、だからこそ真摯に役や作品と向き合って深めていきたいなと思います。

◆蒼乃夕妃 マートル・ウィルソン
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今回この作品に参加出来ることを嬉しく思っております。今日ここに座っている男性の方々は始めましての方ばかりで、女性の方はお久しぶりですの方ばかりです。わくわくしております。小池先生とご一緒させていただくのは、(トップお披露目公演でもあった)『スカーレット・ピンパーネル』以来ぶりなので、正直とても怖いのですが、いい意味でイメージを打ち破っていけるよう頑張りたいと思います。マートル・ウィルソンはとてもセクシーでかわいらしい女性だと思います。宝塚も卒業したのでとてもつもなく女らしく演じられたらと思います。

◆AKANE LIV ジョーダン・ベイカー
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このジョーダンという女性はかしこくてプライドが高く、あの時代にプロゴルファーとして活躍していたので結構気の強い女性なのかなと思ったのですが、この作品に出演させていただくことになり原作を読み直したら、シーンによっては繊細な部分も持ち合わせているなと思うので、小池先生の新しく創られる台本を読んで、この素晴らしい皆様とどういうふうに作っていけるかを楽しみにしております。小池先生とは2011年の『MITSUKO』~愛は国境を越えて~ 以来なのでドキドキしていますが、一生懸命頑張りたいと思います。

◆田代万里生 ニック・キャラウェイ
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ニッキュ、あ、まだ練習が足りていませんでした(笑)。ニック・キャラウェイを演じさせていただきます。とてつもなく大きな役をいただいてしまったなと、大きな責任を感じております。この原作は、どんな大御所の方が書いたんだろうと思ったら、 F・スコット・フィッツジェラルドさんは29歳の時に書かれているんですよね。僕より年下の方が書いたと思いますと身近に感じられます。ニックは僕の実年齢にも近い役なので、共通点を見付けられるんじゃないかなと思っております。ニックが語る形になっています。今回のミュージカルではどのようになるかまだこれからですが、今まで『サンセット大通り』という作品でストーリテラーを務めた際の感覚と重なるところがあるので、今までの経験が活かせたらなと思います。小池先生とは『エリザベート』のルドルフとフランツ、『MITSUKO』コンサートバージョンでご一緒させていただきました。僕も今回、(小池先生の)新作と言う意味では初めて挑戦させていただきます。たくさん登場人物はいますが、ニックを通して心情をお客様に伝えたり、ニックにしか本音を出さなかったりするような役なので、丁寧に演じたいと思います。



今回、リチャード・オベラッカーさんが全曲書き下ろしをします。 歌唱披露として井上芳雄さんによって新曲「夜明けの約束」が歌われました。

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ミュージカル

『グレート・ギャツビー』

 

原作: F・スコット・フィッツジェラルド

音楽: リチャード・オベラッカー

脚本/演出: 小池修一郎

 

【東京公演】

2017年5月8日~5月29日 日生劇場

【愛知公演】

2017年6月3日~6月15日 中日劇場

【大阪公演】

2017年7月4日~7月16日 梅田芸術劇場

【福岡公演】

2017年7月20日~7月25日 博多座

 

公式サイト

 

 

 
 

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