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「オルタナティブシアター」こけら落とし公演『アラタ』7月7日開幕
スタジオアルタ専用劇場
「オルタナティブシアター」
2017年7月7日 有楽町にオープン!
株式会社スタジオアルタ(本社:東京都新宿区、代表取締役社⻑:田沼和俊)は、劇場運営事業に参入、2017 年の夏、東京・有楽町センタービル(有楽町マリオン)内に、グローバルな観客に向けた「ノンバーバル」 を特長とする最先端エンターテインメント劇場「オルタナティブシアター」をオープンします。「オルタナティブ」と は、社名の由来である「ALTERNATIVE」。既存のものにとらわれないという言葉を体現しています。
国境・言葉の壁を超え、世界中の人が楽しめる! 日本最高のエンターテインメント劇場
株式会社スタジオアルタは、これまでのTV番組制作・スタジオ運営を中心とした業務形態から、
新しいメディアとエンターテインメントビジネスの事業会社へと生まれ変わります。
新事業の核となるのが、劇場「オルタナティブシアター」。
ステージに選んだ場所は伝説の「日本劇場」の跡地である有楽町マリオンビル内。
訪日客増大に伴う「コト消費」需要を見込み、お国のちがいや言葉の壁を越えて
誰もが楽しめる、日本のエンターテインメントを発信します!
ターゲット顧客は、例えば、訪日の目的のひとつに「日本文化のコト 消費」を持つような、文化に関心の高いグローバルな層です。そんな 方々にもご満足していただける空間をめざし、演目はもちろん、お客さまの入場から退場までを「おもてなし」。グローバルな「オトナの遊び場」 となる、新感覚なスペースを演出。ワクワク感を「おみやげ」にしていた だけるようなエンターテインメント・シアターです。立地は、周辺が古くから映画・演劇などエンターテインメントの拠点である、「日本のブロードウェイ」有楽町です。訪日観光客が多い 銀座エリアに隣接しており、グローバルに楽しめるエンターテインメント施設のニーズに対応します。
オルタナティブシアター(Alternative Theatre)
所在地:東京都千代田区有楽町2丁目5番1号
有楽町センタービル(有楽町マリオン)7F
延べ床面積:約 1,098 ㎡(約 332 坪)
開業:2017年7月7日(予定)
席数:462 席(立ち見 52 席を含む)
目標:初年度14万人(2017年7月~2018年3月)、
2018年度20 万人(2018年4月~2019年3月)
2020年人口一千万を越える巨大都市トーキョーに一人のサムライが現れた。
その名は「アラタ」
15XX年の戦国時代からタイムスリップしてきた勇ましい武将だ。
アラタは夜の銀座で、現代を生きる女「こころ」に出会う。
現代東京の常識を全く知らない「アラタ」と、
古くさいことを嫌う「こころ」の東京珍道中が始まる。
「アラタ」は戦国大名の姫を守るために悪霊と戦い、
呪いをかけられてこの時代に吹き飛ばされたのだ…。
そして、古代から追いかけてきた妖怪玉野尾が二人の行く手を阻む。
はたして「アラタ」は自分の時代に戻れるのか?
日本の古きよき時代のサムライの姿に、現代の東京の女の「こころ」は何を感じるのだろうか!?
タイムスリップチャンバラパフォーマンスショーが、今、はじまる!!
こころのサムライを見つけた!
2020年の東京を舞台に繰り広げる、
タイムスリップチャンバラパフォーマンスショー『アラタ』が
こけら落とし公演として上演されることが発表されました。
まずはパフォーマンス披露。
◆ダンスクリエイター Elina
3年ぶりに芝居の入った舞台に帰ってくるわけですが、ニューヨークにダンサーとして留学し、活動を再開していろいろなことを学んできました。それをまた岡村さんとともに表現できることをすごく嬉しく思っております。
◆チャンバラスペシャリスト 早乙女 友貴
本日はお集まりいただきありがとうございます。先ほど横内さんがおっしゃったように、演劇仲間にも日本の方にも外国の方にも楽しんでもらえるような作品にするために、頑張っていきたいと思います。
◆『アラタ』オーディションファイナリスト 吉田 美佳子
一昨日、大学の入学式が終わって、なりたてのほやほやの大学生です。私はまだ経験も未熟で浅いので、何事にも挑戦して頑張りたいと思います。
◆株式会社スタジオアルタ代表取締役社⻑:田沼和俊
スタジオアルタが2016年3月に閉鎖し、新しい事業として2017年の7月に有楽町センタービル、通称有楽町マリオンで専用劇場「オルタナティブシアター」を開業します。新規事業「オルタナティブシアター」のオルタナティブは、既存に問わられないという意味でアルタの社名の語源でございます。日本のトップクリエイターの皆さんとともに、共存マーケティングという形で、世界に向けてこのコンテンツを輸出していきたいと思っております。今年の7月に開業いたしまして、17年度は500公演、訪日外国人客を中心に70%、日本人の方が30%ほどを見込み、来年の3月末までに約14万人の動員を目指しております。入場料収入の他、12億円の収入規模になる予定です。自社投資いたしましたのは12億円、投資の回収は約4年です。言葉の壁を超えた新しいエンターテインメントを日本の1つの文化として立ち上げて、花開かせていきたいと思っております。
こけら落としの初演『アラタ』でございますが、ロングラン公演を目指しております。18年度は800公演を目指しております。東京の銀座・有楽町から、ノンバーバル・パフォーマンスを成功させるとともに、最終的には、アメリカのラスベガスにコンテンツを輸出していきたいと考えております。その仲間たちが日本を代表するトップクリエエイターの皆さんであり、私と同年代の脚本家・横内さん、構成・演出家の岡村さん、ダンスパフォーマンスを指導していただきますElinaさん、チャンバラという言い方をしておりますが殺陣を指導していただきます早乙女友貴さんでございます。若手のクリエイターと我々の世代が、コラボレーションをして世界に向けて素晴らしい作品を発信してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
◆作:横内 謙介
ノンバーバルということですから、外国人に観ていただくことが大きな目的ですが、かねがね、自分達が美味しいと思わないものを、海外の人が食べても美味しいと思わないだろうと、私は考えております。お客様の7割が海外の観光客になるかもしれませんが、私の友人や演劇仲間が観てもこれは面白いものだと、更にはリピーターになってもらうような演目をしっかり作って、海外の方達にも楽しんでいただけれる作品にしたいなと。セリフはほぼないのですが、ちゃんとストーリーとして楽しめて感動出来るものを作るのが私の責任であろうと思っております。この舞台でトップクリエイターの仲間入りをする志でございます(笑)。よろしくお願いいたします。
―――脚本は出来あがっているのでしょうか?
脚本は細かい指定まで出来上がっています。あらすじをざっくり説明いたしますと、OLのこころには彼氏がいるのですが、有楽町にいる彼女の目の前にアラタという武士が突如現れる。アラタは、1500年代の国と姫を守るために戦っているので、その戦いに戻らなければならないのですが、ある魔力で時代を超えて吹き飛ばされてしまった。こころは、だらしない彼氏に欲求不満だったのですが、そこに男の中の男の日本男子がやってくるわけですからたちまち恋に落ち、なんとか元の時代に戻してあげないといけないという展開に。この話では、アラタの殺陣が重要になります。有楽町付近での大立回り、そして、戦国時代に戻っての悪霊との大立回りというストーリーになっております。現代人も出てまいりますので、現代へのメッセージも多分に含んでおります。
◆構成・演出:岡村 俊一
横内さんより大作の台本をいただいて、身もすくむ思いです。テーマを申しますと、「コトとモノ」というのがございます。田沼社長から、お仕事の依頼をされた時に考えました。人間は今「モノ」に頼って生きています。カメラマンの方はカメラで戦っている。パソコンを打っている方はパソコンで戦っている。そして、愛の表現をする時に指輪を交わす。「モノ」に対して感情を託して、「コト」を利用している時代です。本来、愛しているのなら愛していると口八丁で言うだけでよかった。腕っ節があれば、指輪をしなくても、指切りで人と愛しあえた時代がありました。そのことを現代人が古代人と会って、本当は心の中に何が必要なのか考える材料にするために、Elinaのスーパーダンスや、本当の強さという意味での早乙女友貴の殺陣を並べていきたいと思います。新規の専用劇場ですから、フライングシステムや照明などいろいろなものを発注しました。特殊装置もふんだんに使用している劇場ができる予定です。イリュージョンもラスベガスで活躍するAi and YuKiさんですから、視覚的な部分で、この話は分かるな、昔の人はこう考えていたんだな、と分かるような劇にしたいと思います。
―――セリフのない舞台でElinaさんはどのような表現をしていきたいですか。
Elina ダンスの可能性を知っていただきたいですね。セリフのある舞台にも多数立って来ましたが、今回はダンスにしかできない情感や、雰囲気、空気感、さらに繊細で緻密な部分を表現していけたらと思っております。
―――ニューヨークに留学して何か変わったことはありますか。
Elina ニューヨークの方は日本人よりずっとオープンで、感情もすごく分かりやすく表現される方が多いですね。逆に、日本人はシャイですが、技術に対してストイックで、その両方の良さを感じて帰ってきた1年だったので、そのどちらも全力で表現出来たらなと思います。
―――1歳半から舞台に立たれて来た早乙女さんは、今回どのようなパフォーマンスを見てもらいたいですか。
早乙女 今まで言葉のあるお芝居に立たせてもらって、その中で、殺陣をさせてもらいました。ただ、今回は言葉がなく物語のシーンによって、お芝居が入った殺陣や剣舞のように舞っている殺陣を盛り込んでいけたらと思っているので、そこを見てもらいたいです。
―――先ほどの殺陣もご自分で振りをつけていらっしゃるんですね。
早乙女 はい、つけています。
―――殺陣の手をつける時に一番大切にしていることは?
早乙女 自分の「絵」を客観視することを大切にしていますね。
―――Elinaさんと早乙女さんは初めてお会いになられましたが、先ほどのお互いのパフォーマンスをご覧になって何か感じたことは。
Elina すごいの一言です。私もダンスを踊っている時に様々なことを考えているのですが、殺陣も同様で、私とはまったく違う様々なことを考えているんだろうなと想像を馳せていました。
早乙女 すごいの一言です。キレが良くてしなやかで、クールに体で表現しているのが感じられて本当に素晴らしいと思います。
―――吉田さんは、キャストオーディションを勝ち抜きました。出演が決まった時のお気持ちは。
吉田 本当に嬉しくて全力で頑張ろうと思いました。
―――この作品を通してどのような女優になっていきたいですか。
吉田 みんなから愛されて魅力的で世界にも通用するような女優になりたいです。
―――タイトルの『アラタ』に込められた想いはありますか。
横内 これは岡村さんから聞いたんだよね?
岡村 別に文字ったわけではないのですが、新たな「ALTA」(アルタ)ということで、アルタのルを90度回転させたらアラタになるので、そこから決まりました(笑)。
横内 主人公の名前ですね。
―――セリフは全くないのですか?
横内 今の段階では、俳優さんに多少の気持ちを分かってもらうために残していますが、最終的にはもっと言葉を減らします。せっかく外国の方がいらっしゃっているので、「おのれ」「無念じゃ」という分かりやすい言葉を流行らせたいなと。無理に黙っているのもおかしいので、立ち廻りの時に「やー」といった声は自然と出るんじゃないかな。決めセリフの日本語を覚えてもらえるぐらいの気持ちで臨んでいきたいです。
―――70分に収まる作品にする上で、脚本面で苦労されたことはありますか。
横内 これからすり合わせの作業があると思います。普通の芝居だと、500年前と現代を行ってこいするのがとても大変ですけれど、今回の場合は専用劇場で、映像でスペクタキュラーに説明出来ると思うので、芝居の説明は言葉でやったほうがいいですが、専用劇場なのでストーリーも分かりやすくなるのではないかと期待しております。これからのすり合わせで決めていきます。ちょっとしたレビューショーというより、しっかりストーリーのあるものだと感じてもらえればと思います。
―――岡村さんはダンス、殺陣、パフォーマンスという要素を使い、70分をどのように演出していこうと思いますか。
岡村 基本的にはいただいた脚本に沿っていきます。基礎感情が出た時に、音楽や、踊りや殺陣になっていきます。セリフは、出来るだけ残すものは残していきますが、擬音に近い感情的な「え?」などセリフではない部分は、セーフだと思っています。ものすごいものに出会った時の驚きから端を発して踊ったり、「貴様」と怒った時のエネルギーみたいなものが殺陣に変わる。擬音を使いながら、基礎感情に沿った広がりみたいなものを劇化して、ダンスや歌や殺陣やパフォーマンス、フライング、トリックで繋いでいけたらと思います。
―――訪日観光客を意識されているということですが、2020年の東京五輪の意識はお持ちですか。
横内 この考え方が正しいのかどうか分かりませんが、オリンピックがあるからこのようなチャンスが生まれたのではと思います。オリンピックだから新たな劇場が生まれるチャンスを与えてもらった。僕たちの今までためていたエネルギーを一気に噴出できるチャンスですね。劇場が減っていくこの何年間でしたので、劇場が生まれるというチャンス。海外の五輪ではスポーツの祭典の時、文化的イベントをするそうです。今回もそれを見習うと言っているものの、なかなか文化的な盛り上がりが足りないと思いますので、僕たちが頑張らなくちゃいけない。ラスベガスのショーを観た時、その出来のすごさに圧倒されたと同時に、すごく嫉妬をして、こんなことが出来ないかと数年前から思っていたので、チャンスを待っていました。そのチャンスを逃してはいけないなと。僕も岡村くんも小劇場出身ですから、20年前の小劇場大ブームは、タイムスリップや魔術やファンタジーが劇場に溢れていてそこで僕らは研鑽してきたものがあるので、今になってそれをぶつけられるのは、いい巡り合わせだと思っています。
岡村 2020年、あっという間ですよね。オリンピックはあまり考えないようにしているのですが、外国人の方に聞くと、ちょうどいい具合に楽しめる観光スポットが少ないそうです。2020年に向けて、世界から多くの人が集まってくるなら、日本には、日本の心がある、ただの金儲けの国ではないということが伝わる出し物を作っていきたいですね。
Elina 今でも東京に多くの人が集まっているのに、それ以上に人が集まるので正直私自身は想像がつきません。ニューヨークにいた時に、殺陣をやっている方が間違った認識をされてもいたので、2020年とは関係ないかもしれないですが、早乙女さんの素晴らしい殺陣に触れて、新しい発見をしてもらいたいなと思います。
早乙女 オリンピックですね。殺陣をずっとしてきたので、日本の武士の魂や日本刀について知ってもらえたらいいですね。そして、いつの日か海外で殺陣を披露出来るようになるためのステップとして、いい機会だと思います。光栄です。
吉田 2020年にちょうど20歳になるので、節目の年に、素晴らしい舞台に出させてもらって、いろいろな国の方に観ていただけるので、すごく感謝しています。
田沼 僕はたぶん2020年には定年の年だと思います(笑)。2020年の東京五輪・パラリンピックは意識しましたが、それ以上に2016年問題がありました。テレビスタジオが閉鎖するとともに、専用劇場を設けたいと探していたところ、劇場の改装・閉鎖がたくさんありました。それから、岡村さんもおっしゃったように、訪日観光されるみなさんのナイトライフを探すのが大変だったという事実もありました。この大都会で、新しいナイトライフとして、東京の新しいエンターテインメントを提供していきたいです。よろしくお願いいたします。
オルタナティブシアターこけら落とし公演
『アラタ~ALATA~』
2017年7月7日(金)~ ロングラン公演
会場:オルタナティブシアター(Alternative Theatre)
東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町センタービル(有楽町マリオン)7F
作:横内 謙介
構成・演出:岡村 俊一
音楽:Mili
2017年5月1日(月)より販売開始
主催:株式会社スタジオアルタ
制作協力:アール・ユー・ピー
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