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宝塚歌劇 月組公演『All for One』~ダルタニアンと太陽王~ 珠城 りょう、愛希 れいか 、小池 修一郎囲み取材 2017年09月

(2017年09月01日記載)

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宝塚歌劇 月組公演 三井住友VISAカード シアター
浪漫活劇(アクション・ロマネスク)『All for One』~ダルタニアンと太陽王~
珠城 りょう、愛希 れいか 囲み取材

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公演について

三井住友VISAカード シアター
浪漫活劇(アクション・ロマネスク)
『All for One』~ダルタニアンと太陽王~

脚本・演出/小池 修一郎


世界の古典・デュマの「三銃士」をもとに、新たな発想で描くロマンチック・アクション・ミュージカル。
舞台は太陽王と呼ばれたルイ14世が治めるフランス。銃士隊の新入りダルタニアンは王の剣の稽古相手に任命される。
しかし王はダンスのレッスンに熱中し、剣術には興味を示さない。ある日ダルタニアンは、ブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ってしまう…。

ルイ14世の為に立ち上がるダルタニアンの愛と勇気の冒険を、共に戦う三銃士との友情を交え、壮大なスケールで描き出す浪漫活劇。今なお世界中で愛される「三銃士」が、小池修一郎の脚本・演出によって新たな物語として宝塚歌劇の舞台に登場致します。

初日囲み取材が行われました。(2017年9月1日)

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◆珠城 りょう
本日はお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。
今日から東京公演がはじまります。大劇場では本当に多くのお客様にお越しいただいて、
皆様が楽しんでくださったのが、私たちにも伝わり、大変気持ちのいい公演期間でございました。
東京公演でも、たくさんのお客様に楽しいひと時をお届けできるように頑張って参りたいと思います。
本日は短い時間ではございますが、よろしくお願いいたします。

◆愛希 れいか
本日はお忙しい中お集まりくださいまして、誠にありがとうございます。
私自身も、この公演をさせていただき、とても楽しくて、
本当にワクワクして毎日公演をさせていただきました。
東京の皆様にもそういう気持ちがしっかりと伝わるように、明日から頑張ろう!という気持ちに
なってもらえるように、頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

―――それぞれの役と見どころについて教えてください。

◆珠城 りょう
役どころににつきましては、ガスコーニュ地方から銃士隊に志願して出てきた青年なのですが、
国に仕える志と忠誠心と父の教えをすごく大事に真っ直ぐに生きていて、
嘘がつけない、熱い青年だと思っております。
見どころはどこ?と聞かれると、自分で言うのもなんですが、ありすぎて申し上げにくいのですが(笑)、
とにかく楽しいダンスナンバーもありますし、アクションシーンもありますし、
コメディ作品でもあるので、面白いところもたくさんあると思います。
色々言っておりますが(笑)まんべんなく観ていただけたら嬉しいなと思います。

◆愛希 れいか
役どころはルイ14世ということで、色々な説がありますが、
今回は男女の双子として生まれて、その女の子として。
間違えて男の子が捨てられてしまって、私が男として王として育てられているというところで、
すごく王としての威厳や責任感というものと、女の子がダルタニアンと出会って恋をして、
女の子の部分がどうしても隠せないというような、もどかしさとの間で生きていて、
生きることにとても積極的な女の子を演じています。
見どころは、私もたくさんあると思うのですが、月組生がとても生き生きして
コメディ作品ということで、とても1つ1つの反応もとてもオーバーに全身全霊でリアクションしていますので、
そういったところも観ていただけたら嬉しいなと思います。

―――アクションシーンも多く、愛希さんは男役のシーンもありますが、
お稽古で苦労されたことがあったら教えてください。また、お互いの好きなシーンを教えてください。


◆珠城 りょう
苦労した点は、やはりレイピア(剣)での立ち廻りが慣れなかったので、
今回下級生にいたるまで、すごく大人数でアクションシーンをさせていただいているのですが、
レイピアは普通の剣よりも長いので、その距離感や剣の使い方というのが、
西洋剣術というのが今までやってきたフェンシングや日本刀などとは全然違いましたので、
その剣の扱いというものは苦労しました。
彼女がやっている『呪われた運命』というナンバーがあるのですが、
彼女の出生の秘密をみんなで面白おかしくコメディタッチにお客様にお届けしているシーンで、
あそこはすごくコミカルに表情をすごくコロコロと変えて、表現していると思うので、
そこはさっき愛希も自分で言っていたのですが、彼女の表情にも注目して観ていただけたらと。
すごく物語性が伝わるのじゃないかと思うので、そこは観ていても面白いので好きなシーンです。

◆愛希 れいか
苦労したところは男の子としての声が難しくて、
小池先生からもなるべく低くして、女の子との変わり目をコミカルに演じられたら
お客様に楽しんでいただけるんじゃないかということを言っていただいたので、
とにかく男役さんにお聞きしたりして、発声をずっとしていたのですが、それが一番苦労しました。
私は珠城さんの魅力は立ち回りかなと思うのですが、すごくダイナミックで。
こんなに立ち廻りをすることってあまりないですよね?

◆珠城 りょう
ないよね。

◆愛希 れいか
すごく迫力と大きさと。お稽古場の時から、立ち廻りの先生みたいな感じで、
下級生を教えていただいて、私自身もちょっとですが(立ち廻りを)させていただいているので、
教えていただいたりしたので、立ち廻りが魅力かなと思います。

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脚本・演出 小池 修一郎さんの囲み取材が行われました。(2017年9月1日)

―――今の月組の魅力は?

◆小池 修一郎(脚本・演出)
ダルタニアンと三銃士なのですが、やや群像になるところを、
珠城りょうという若いスターが出まして、そのまわりの人たちとのバランスが
すごくうまくいっていると思います。この物語と構成と非常にうまくマッチしたのではないかと思います。

―――珠城りょうさんの魅力は?

◆小池 修一郎(脚本・演出)
とても爽やかで健康的で、かつ宝塚のトップスターとしての品格を失わないでいるところだと思います。

―――愛希れいかさんの魅力は?

◆小池 修一郎(脚本・演出)
下級生のころ男役であったこともあり、背も高いので、
女性でありながら、男を演じているところが面白く観えたのではないでしょうか。
宝塚は女性だけでやっている中での、男役といのはある種の両性具有的なことが仕事なのですが、
その中でさらに女性でありながら男性を演じるというのは、すでに二重のようなものなので、
三重のようなフィルターにかかるというところをうまく演じていると思います。
彼女の男役経験というのが活きていると思います。

―――潤色として携わる時と、いちから立ち上げられる時のご苦労点は?

◆小池 修一郎(脚本・演出)
ライセンスものの海外のミュージカルのベースがあり、
それを宝塚(1組)80人いて、それぞれの構成員を活かすというところに
当てはめていくというと、それ用に、既製服を体に合わせていくようなことになります。
逆にいうと、ある種オーダーメイドじゃなくてはいけないので、
なるべく合わせたいと思ってやるという違いはあります。
全部合わせて作るから楽かというと、合わせなくてはいけないかなというところが
どれだけ自分の中で迫るかというところが、それぞれの作品での1つの壁のようになると思います。
この辺でいいと思ったり、もっとしなくてはいけないと思うか。そんなところがあるんじゃないでしょうか。

―――ポスターメンバー皆さん役にぴったりだと思うのですが、それぞれに合わせてお書きになるのでしょうか。

◆小池 修一郎(脚本・演出)
もちろんそうです。そこは座付きですから、そこは配役をする段階で誰に何をやらせるかというところで、
かなり考えて打ち合わせをして決めていっておりますので、
それでこの人だったらこうだろうということをやりつつ、作っていくというかたちです。

―――舞台装置をふんだんに使っているように観えましたが、これを使いたいなどこだわりはありますか?

◆小池 修一郎(脚本・演出)
ずっとご覧になっている方ですと、これでも過去の作品の何かと似ているなとか思われる方もいらっしゃると思います。
劇場の構造が一緒なので、盆とかセリとか銀橋などの大きさやバランスは変わらないですね。
もともとプリセットされているものに乗せて、ちょっとは違って観えるように見せようとしているところです。
こういった作りは、昨年の雪組公演 『るろうに剣心』作品でも、そういった感じで作っていて、
装置の先生、美術家の方々と、条件は一緒なんだけど、でも違って観えるようにしようということを
一生懸命考えて作ったというところでしょうか。それが機能して観えたということであれば、
とても嬉しいことであります。

―――『All for One』というものが、まさかここまでコメディだとは思わず、
エンターテインメントとして、とても面白い作品だったなと思うのですが。


◆小池 修一郎(脚本・演出)
「三銃士」は、基本的にエンターテインメントだと思うんですよ。痛快娯楽小説だと思います。
それとパンフレットにも書かせていただいておりますが、ルイ14世の存在は、
私なりに手塚治虫先生の『リボンの騎士』というのをイメージしています。
いずれもエンタメの王道をいくものだと思いますので、やっぱりそういう意味で、
エンターテインメントとして面白く楽しく、一応アクション・ロマネスクと言っているのですが、
ラブコメの色と混ぜて、王朝ロマン的なものがミックスされて作れればというのが狙いでした。

―――特に月城かなとさんの悪役がかなり面白い話になっているので、
その辺りが見終わった後も嫌な感じがせず良かったと思います。


◆小池 修一郎(脚本・演出)
ありがとうございます。今の感想もぜひ載せてください(笑)。

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宝塚歌劇 月組公演

三井住友VISAカード シアター

浪漫活劇(アクション・ロマネスク)

『All for One』

~ダルタニアンと太陽王~

 

脚本・演出/小池 修一郎

 

2017年9月1日(金)~ 10月8日(日)

東京宝塚劇場

 

公式サイト

 

 

 
 

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