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彩吹真央さんインタビュー『彩吹真央 LIVE2017 -Take the Y Train- (テイク ザ ワイ トレイン)』 2017年09月

(2017年09月27日記載)

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彩吹真央さんインタビュー
『彩吹真央 LIVE2017 -Take the Y Train- (テイク ザ ワイ トレイン)』

公演について

『彩吹真央 Live 2015 – The woman Y -』から2年半が経ち、
ミュージカルやストレイトプレイなどの舞台を中心に、
歌手や声優としても活動する彩吹真央が“ライブYシリーズ”の最新作として
『Take the Y Train(テイク ザ ワイ トレイン)』をコットンクラブで披露します。
今宵、コットンクラブの空間で、世界一周旅行をご堪能ください。

 

彩吹真央さんインタビュー( 2017年9月14日 取材・撮影・文:住川絵理 )

 

―――今から2年半前、コットンクラブで初めてライブをした時の感想からお聞かせください。

女優になってから割と早い段階で「コットンクラブでライブをやりたいな」と思いました。
女優として5年目を迎えた時にそれが実現しました。

『彩吹真央 Live 2015 – The woman Y -』と題して「とある女」をテーマに、
女性の色々な面を出せたらいいなと思って構成しました。
曲の中の女性をある意味演じて歌う訳ですが、素の自分に近い部分でもあるので、気負うことなく出来ました。
やる前から「コットンクラブのようなところでこういうことをやりたいな」と思い描いていましたが、
実際にやってみて「楽しいな、出来れば毎年やりたいな」と思うようになりました。
去年はタイミングが合わずに出来ませんでしたが、ようやく今年2回目を実現することが出来て嬉しいです。

―――コットンクラブで歌った時に感じたことや、会場の魅力は?

とにかく贅沢です!舞台の時よりも更にお客様との距離が近いなと感じました。
私の歌を聴きにきて下さっているというのを肌で感じられる空間なので、
私にとってこんなに贅沢なことはないなと思います。構成を考える時にも、自分が楽しいと思うなら、
お客様にも楽しんでいただけるかな?と思いながら創り上げていきます。
その段階で私自身とても楽しんでいますし、温めてきた物を皆様に披露出来るのは大きな喜びです。
だから、ライブ開催時は緊張感よりも「この時を待っていた!」という感じの方が大きいですね。

―――今回、このタイミングでライブをするというのは、どのような心境からなのでしょう?

今年はミュージカル出演がひと作品もなかったので、「今年はコットンクラブで思いっきり歌おう!」と思いました。
ファンの方からのお手紙にも「今年はミュージカルがないので歌が聴けなくて残念です」と書いて下さったので、
「コットンクラブやるからお楽しみに!」という思いを込めて創っています。
今年、色々な芝居に出させて頂いたからこそ出せる芝居心を大切に、歌で表現出来たらと思います。



―――いよいよ2年半ぶりにコットンクラブで
『彩吹真央 LIVE2017 -Take the Y Train- (テイク ザ ワイ トレイン)』を披露することになりますが、
どのような内容になりそうですか?


実は 前作の『The woman Y』を考えている時点で、もうすでにこの企画を考えていました。
宝塚を退団して最初にやったライブが『Y+9cm』。この時は、9cmのヒールをはいて
(男役から)女性になろうと頑張っている“今の姿”をお見せしました。
それから5年経ち、 『The woman Y』と題して、女性らしさを前面に出した内容をお届けしました。
この時、J-pop、洋楽、ミュージカル、宝塚時代のものなどたくさんの楽曲を並べていたら見えてきたんです。
「Take the A Train」を『Take the Y Train』に変え、私の“Y列車”に乗って頂いて
「出発進行!」と言って世界一周する構成がいいのではないかという案が浮かびました。

―――ということは『The woman Y』の構成を考える時点で、今回の構想も練られていたのですね。

そうなんです。その時、3作同時に思い付き、実は次回作の構想も既にあります(笑)。
当時のスケジュール帳に思い付いた曲を書きとめていたので、今回はそれを取り出して選曲しました。
あの時に歌おうと思っていたものの半数以上を歌うことにして、更にこの3年間で出会った曲を足しました。
出演したミュージカル作品の中から国を表すような楽しい曲もありますし、
『Glorious!』の篠井英介さんが歌われた曲も一曲歌います。

5年前に私はひとりで世界一周をしたことがあったので、その経路を辿る感じにしたいと思っています。
実際にはいきなりヨーロッパに向かい、その後アメリカ大陸と南米を巡る旅だったのですが、
今回のライブでは、「Take the A Train」の曲で私のY列車に乗って頂くところから始まり、
アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、南米というルートにしようかなと思います。

―――Y=ゆみこさん(彩吹)目線で旅するところがいいですね。
きっと選ばれた曲ひとつひとつに彩吹さんの感じたことが重なっているでしょうし、生き様や人生にも繋がるのでは?


おっしゃる通りですね。最後には、みんなと一緒に旅をしてきたけれど、じゃあ何を伝えたいか・・・
というところに辿り着くようにしたいと思います。あまりにも歌いたい曲が多くて前回より2~3曲多いんです。
だから今回はMCをあまり挟まずに、出発進行したら次々と国を巡るような形で展開したいと考えています。
ジャズやミュージカルの曲を中心に構成しているので、エンターテインメントとしても楽しんで頂きたいです。

―――ライブも回を重ねるごとに益々趣向が凝らされていますね。

自分自身でハードルを上げているような気もしますが(笑)、毎回テーマを変え、
新たな形のライブを生み出したいと思っています。
そういう意味では今回また新たなチャレンジをお楽しみ頂けるのではないかと思っています。
ライブを通して、みなさんとの絆を感じられたらいいなと思います。

―――彩吹さんの魅力を存分に楽しめるライブになりそうですね。

ありがとうございます。頑張ります。



―――コットンクラブのライブの前には、リーディングドラマ『シスター』にもご出演ですね。

演出の鈴木勝秀さんは、以前、観る朗読劇として上演された『100歳の少年と12通の手紙』で
初めてご一緒させて頂き、今回の『Glorious!』でもお世話になりました。
「次回、リーディングドラマ『シスター』も、よろしくお願いします」とご挨拶した際には、
「あれは読むだけだからね」とおっしゃいました。
台本を読んで「好きな世界観だな、お客様に分かって頂くためにはということを考えなくても
自然と伝わるような戯曲だな」と思いました。それを考えた時にスズカツさん(鈴木勝秀)が
「あれは読むだけだからね」とおっしゃった意味が分かったような気がしました。

これはもともと『シスターズ』という姉妹のお話を、姉と弟の設定にしたという話も聞きました。
実は『シスターズ』の朗読を篠井英介さんがなさったことがあるそうなので、
英介さんにもお話をうかがいたいと思います。

この作品は、読み進めるうちに姉と弟の普通ではない関係性が分かります。
それが分かった瞬間にわっと世界が広がり、想像力を掻き立てられました。
何気ないところでの心の揺れや、思わずクスッと笑ってしまうようなことが出てきます。
聞こえてくる言葉に素直に耳を傾けて頂けたら、何を伝えたいかを感じてもらえるのではないかと思います。
おそらくシンプルな中でそういうものを表現する鈴木勝秀さんならではの
「スズカツワールド」になるのではないかと思います。

ご一緒する橋本淳さんは、舞台を拝見したことはありますが、ご一緒するのは今回が初めてです。
先日、少しお話した時に「こんな弟がいたらいいな」と思ったので、すごく楽しみです。
私自身は末っ子ですし、役の上でも弟がいる姉の役はこれまでしたことがなかったので、ものすごく新鮮です。
お芝居だと動きなど細部にわたり注意深く創り上げていきますが、リーディングは手元に伝えるべき正解があるので、
そういう意味では安心感があります。書かれていることをもっとも素直に発することが出来ますし、
やればやるほど面白くて、こういう感覚で芝居も出来たら素敵だなと思います。

―――先ほどもお話に出ましたが、今年は芝居やリーディングへの出演が続きましたね。

去年から今年にかけて「ストレートプレイに出たいな」とか
「こまつ座さんの公演に出演させていただけたらいいな」と思っていたことが叶いました。
来年またミュージカル出演の機会もありそうなので、楽しみにして頂けたらと思います。
まずは、目前に迫ったリーディングドラマとライブを頑張ります!


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リーディングドラマ『シスター』 公演情報
姉弟が繰り広げる会話から、生み出されるのは絶望なのか、希望なのか-。
実力派の二人が編み出す、あなたの日常。
二人で贈る、静かな会話劇、今はじまる。

作・演出:鈴木勝秀
日程:2017年
10月23日(月)15時 音月桂/福士誠治
10月23日(月)19時 彩吹真央/橋本淳
10月24日(火)19時 青木さやか/相葉裕樹
10月25日(水)14時 彩輝なお/今川碧海
10月25日(水)19時 夢咲ねね/有澤樟太郎

会場:博品館劇場
一般発売日 2017年10月7日(土)
販売先 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、東京音協

 

『彩吹真央 LIVE2017 -Take the Y Train- (テイク ザ ワイ トレイン)』

 

2017. 11.5.sun & 11.6.mon

■11.5.sun

[1st.show] open 3:00pm / start 4:00pm

[2nd.show] open 5:45pm / start 7:00pm

■11.6.mon

[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm

[2nd.show] open 7:30pm / start 8:30pm

 

彩吹真央 (vo)

大貫祐一郎 (p)

 

予約受付開始日 2017年9月30日(土)

彩吹真央公式サイト

コットンクラブ公式サイト

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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