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宝塚歌劇 花組公演『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』明日海 りお、仙名 彩世 囲み取材 2017年10月

(2017年10月09日記載)

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宝塚歌劇 花組公演 
Musical『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』
明日海 りお、仙名 彩世 囲み取材

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公演について

Musical『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』

作・演出/植田 景子


ロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒース、その一角に一軒の花屋があった。
デンマーク人のフラワーアーティスト、クリス・ヨハンソンが営むその店の名は、
“Hanna’s Florist(ハンナのお花屋さん)”。
自然との調和に包まれ、地元の人達からも愛されるその店には、心癒される穏やかな時間が流れていた。
ところが、ある日、クリスの作品が栄誉あるフラワーコンペティションに入賞したことで、
大きなビジネスチャンスが訪れる。
トップフローリストとしての成功を目指すか、それとも・・・?
そんな時、クリスは、仕事を求めて東欧からやって来たミアと出会い、次第に、
自分の心の声に気付かされていく。
故郷デンマークの森への郷愁、そして“Hanna’s Florist”という店名に込められた想いとは・・?
世界中から人が集まる街ロンドン、そして自然豊かな北欧を舞台に、
21世紀を生きる我々が求める本当の幸せ、人生の豊かさを問いかけるオリジナルミュージカル。
花組トップスター明日海りおの爽やかな魅力と共に、ハートウォーミングなひと時をお届け致します。

舞台稽古終了後に囲み取材が行われました。(2017年10月8日)

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◆明日海 りお
本日はお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。
いよいよ明日、初日を迎えます。お客様に喜んでいただけるように頑張りたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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◆仙名 彩世
本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。
いま舞台稽古を終えて、これから公演を重ねるごとにどう変化していくのか、
どう進化していくのか、とても楽しみな気持ちでいっぱいです。
よろしくお願いいたします。

―――舞台稽古を終えての感想を教えてください。

◆明日海 りお
お花屋さんということで、小道具の点数がものすごくたくさんあって、
どれも(作・演出の)植田景子先生がこだわって用意された、
すべてのバランスが考えられてできているので、本当に私たちは、
その着替えと手順に追われてバタバタするという、
研1(研究科1年目)さんのころを思い出した舞台稽古でした。
でも、生のオーケストラの演奏や照明が当たっての空間が本当に美しくて、
必死に仲間同士で手分けして作業を分担して頑張ることに、
とても青春を感じた忙しい1日でした(笑)

◆仙名 彩世
この舞台は床にも緑が広がっていて、本物の木のような大きなセットもあって、
その空間に立っているだけで森に来たような、自然を感じられることができて、
癒されます。でも、お花屋さん(メンバー)は本当に大変だと思います。
常にお花に囲まれて。

◆明日海 りお
そう(お花に囲まれて)嬉しいのだけどね。
それを美しく見せないと!という思いがありますので。

◆仙名 彩世
素敵な小道具をいかにちゃんとお見せできるかということと、
映像も舞台に来てからちゃんと見たのですが、世界観が広がって、
とても楽しみになりました。

―――今回オリジナルの作品ということで、過去に上演されたこともないものですが、
役づくりはどのようにされたのですか?


◆明日海 りお
私はフローリスト役なので、花屋修行をしたり、仲間同士でお花屋さんに行ったりしました。
役柄としては“花が好き”とか共通点が多いので。
あと私の身近ではなかったことは、職場に色々な国籍の人が集まっているとか、
内戦が終わったばかりの国から移住して来た人に出会ったこともなかったので、
そういうことを実感として捉えることが最初はとても苦労しました。
いま頑張っているところです。

◆仙名 彩世
クロアチアからロンドンに働きに来た女性ということで、
まずクロアチアのことを勉強したり、内戦を経験をした方々の思いというものは、
どのようなものなのかと、そういうところも色々な資料を見たり、お話を聞いたりして、
ロンドンで生活している方のお話も聞いて、今のロンドンってどんなところなのかな?とか、
色々な方からお話を聞いて勉強させていただきました。

―――仙名さんは大劇場以外では初めてのオリジナル作品ということですが。
宝塚ではなく、外の舞台で演じることについて。


◆仙名 彩世
この劇場がとてもきれですし、空間がとても広いなと感じたので、
その空間を埋められるように頑張りたいと思います。

―――お花屋さんで体験されたということですが、どのようなことをしたのですか?

◆明日海 りお
水揚げといっておろしてきた花の葉を取り除いたり、カットする作業をさせていただいて、
それがすごく大変でした。花の種類によっても違いますし、手にもトゲが刺さったりとか、
力加減が難しかったり、力もいります。でもブーケを作るのは、すごく楽しかったです。
自分の好きな花をどういう取り合わせにしようかとか、そういうことを勉強してきました。
あとは花屋さんを質問攻めに(笑)。

―――役づくりで一番難しかったことは?

◆明日海 りお
私は幸せなことに両親とも、とても元気です。
でも、クリスは小さい頃に母を亡くしてしまって、それ以来お父さんとも
亀裂が生まれ、すごく孤独である部分をしっかりと描くこと。
でも描きすぎてもクリスという人はミア以外には、あまりさらけ出さずに
来たんじゃないかなと思うので。荒んだ時期もあると思うのですが、
努力して花屋を開いて、仲間たち、そして店員たちにもいい人たちに恵まれて、
全ての感情をより深めるというか、リアリティを持つ。
本当にそこに生きている人がいると感じていただけるように。
色々な人と絡んでいる芝居なので、みんなのイマジネーションを、
どれだけ1つにできるのかというところが苦労しました。

―――花がお好きとのことでしたが、ご自身はどのように花に癒されていますか?

◆明日海 りお
お花屋さんに行く時点でウキウキしますし、選んでいるときとか、
それを包んでもらう時に、どんな雰囲気になるのかな?とか。
帰ってきて花瓶に挿すときも、また楽しくなります。
自分で楽しむものもちろんですが、あげた人が喜んでくれるという、
「ありがとう」とか言ってくれることがすごく嬉しいですね。劇中にも出てきますが。

―――仙名さんは難しい役でしたが。

◆仙名 彩世
そうですね。心の葛藤というか、幸せになりたい気持ちはあるけれど、
自分の抱えている過去のことで、やっぱり自分から心を開いていけないというか、
自分でも許せないというところが演じていても苦しいところではあるのですが、
クリスによって、自分が決心して変わっていくまでの、
その過程を大切に演じられたらなと思います。

―――最後にコメントを。

◆明日海 りお
これだけオリジナルのお芝居にたっぷりと向き合えることは本当に幸せだと思います。
でも自分が幸せだけではなくて、ちゃんと勉強をして、お客様にも、
さっき言った私が花に対して感じていることじゃないですけど、
私たちの舞台がちょっとしたハピネスに繋がればいいなと思います。
芹香(斗亜)も花組公演に出るのが最後になりますし、今のメンバーでしかできないものを、
作品を心を込めて、毎日新鮮に演じていきたいと思います。

◆仙名 彩世
いま明日海さんがおっしゃったように、小さなハピネスがたくさん溢れている作品なので、
お客様にも「こんなところに幸せがあったな」と思い出していただけたり、
気づいていただけたり、感じていただけたらなと思います。
私自身も、この役に真正面から向き合って、深めていけたらと思っておりますので、
楽しみにしていてください。

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宝塚歌劇 花組公演

Musical

『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』

 

作・演出/植田 景子

 

2017年10月9日(月)〜10月29日(日)

TBS赤坂ACTシアター

 

公式サイト

 

 

 
 

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