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藤山扇治郎・北翔海莉『蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』製作発表会見 2019年04月

(2019年04月02日記載)

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藤山扇治郎・北翔海莉
『蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』製作発表会見

公演について(リリースより)

藤山扇治郎・北翔海莉の話題作『蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』の再演が決定しました。
同作は、築山桂原作による『禁書売り』『北前船始末』(双葉文庫刊)をもとに、
若き日の緒方洪庵と在天の姫・東儀左近、別世界に生きる二人がともに大坂の町を守るために奔走し、
成長していく物語です。
昨年5月の大阪松竹座・新橋演舞場公演で人気を博した本公演は、
今年8月の埼玉公演を皮切りに、東は岩手・宮城・千葉・東京、
西は神戸・熊本・鹿児島・愛知・石川・岡山・大阪と、日本各地を訪れる巡業公演として再演します。
若き日の緒方洪庵・緒方章役には、連続テレビ小説に出演するなど活躍が目覚ましい藤山扇治郎、
左近役に元宝塚トップスターの北翔海莉。昨年に引き続き共演に石倉三郎、久本雅美。
さらに新たな顔ぶれが加わり、さまざまなジャンルで活躍中の俳優陣が揃いました。
そして脚本は松田健次、演出は錦織一清が昨年同様に勤めます。
多彩なエンタメ性に溢れた痛快娯楽時代劇に、どうぞご期待ください。

製作発表会見が行われました。(2019年3月8日)



◆岸田 敏志(音楽)
今回の作品は、ちょうど一年前くらいになると思います。
最初に台本をいただいて「大阪の町を守るという人のテーマ曲を作って欲しい」と依頼がありました。
神の使いと人間の境、仏教の習わしとか色々あると思うので、どういう形にするのが一番いいのかな?と
思い悩んだ末に今のような形のものができました。
今までのミュージカルの中でも音楽を色々と担当させていただきましたが、
こんなイメージで、こういう風になって欲しいという思いで作ったものが、
100パーセントを越えるというのは非常に難しいものがございます。
作る側、演じる側、歌う側、演出も含めて全部がうまくいった時に100%に
近いところにいくと思って、ずっとやっておりました。
今回、北翔さんが歌われるということで、色々と思い悩んで形を提示して歌っていただいた時に、
すっかり100%を越える、こんなにすごい作品に仕上げてくださったことに僕が感動しました。
そんな話をしておりましたら、(藤山)扇治郎さんが「僕にも歌わせて欲しい」という形になり、
仕方なしに(笑)『大阪ラプソディー』というデュエット曲も書きました。
稽古終わりに北翔さんが扇治郎さんに一生懸命教えてくださっているんですよ。
それで(二人を見て)こうなったんです(藤山さんと北翔さんのご結婚について)。本当におめでとうございます(笑)。
私は全く知りませんで、ラジオの生本番中にリスナーの方から「結婚されるんですね」とメールが届きまして、
そこで声を上げてビックリしました。また、このような形で一緒にこの作品で仕事をできることを光栄に思っております。
もちろん扇治郎さんの歌はきちっと歌ってくださるし、何がいいかってロックンロールのなので、
一番最後に「シャケノベイビー」と叫ぶところがあるのですが、そこが一番かっこ良かったです(笑)。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


◆藤山扇治郎(緒方章役)
何よりも再演をさせていただけることがとてもありがたいなと思っておりまして、
前回は大阪松竹座と新橋演舞場で上演させていただきましたが、やはり巡業として回らせていただけるということは、
とてもありがたいことだと思います。遠方の方は、なかなか劇場に出てこられない方もいらっしゃしますし、
我々の方から地元に行って公演をさせていただけます。
自分はこの公演で歴史上の人物を演じさせていただくのが初めてだったと思います。
緒方洪庵の若い時の役を演じるということで、お医者さんの役なので包帯を使ったり処置を
しなくてはいけないのですが、なかなか新喜劇ではお医者さんの役はないのですよね。
初演の時は救急箱もとっても重たかったのですが、小道具は、とても大事だなと思いました。
ラーメン屋のおっちゃんにならないように(救急箱が“おかもち”みたいに見えないように)、
医者らしく救急箱が開けられるように演じたいと思います。
音楽の岸田敏志さんも本当にありがとうございます。僕は歌わせろとは一言も言っておりませんが(笑)。
初めて歌も歌わせていただきました。また錦織一清さんの演出で、何より師匠の役である石倉三郎さんと
一緒に出させていただけるのが嬉しく、石倉先輩にリードしていただけたり、
また舞台上で学ばせていただくこともあると思います。
巡業なので、毎日同じ劇場と演じるのとは違い、色々と感じることもあると思います。
東儀左近(役の北翔さん)は激しい立ち回りも歌もございますので、たくさんの方に喜んでいただけるように、
稽古をしてものにしていけたらと思います。初演よりも良くなるように。
自分は主人公を演じさせていただけるので、やっぱりお客様に何かを感じ取っていただけて、
また観たいと思っていただけるように、頑張らせていただきます。よろしくお願いいたします。


◆北翔 海莉(楽人の姫/東儀左近役)
昨年上演した作品を、またこのように再演させていただける、そして全国で上演させていただけるということを
大変光栄に思っております。でも再演というのは初演よりも役者にとっては怖いと言いますか、
前回よりもグレードアップしたものをお見せしなくてはならないというプレッシャーはありますので、
自分自身、東儀左近の役にさらに磨きをかけて、皆様にお届けしたいなと思っております。
また、昨年の蘭の公演以来、私はお能や雅楽、舞楽など神様の前で芸能を演じるという役、作品が大変多かったのです。
お客様に喜んでいただけるエンターテインメント、芸を通して何を伝えるのか、何に対して自分が芸をするのかということを
もう一度見つめ直して、天に届くような、そのような想いで挑戦していけたら嬉しいなと思っております。
また岸田さんの作ってくださった歌を心に染みる癒せるような歌声をまた皆様にお届けできたらと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


◆石倉 三郎(思々斎塾主宰 中天游役)
一年ぶりということで北翔さんからもありましたが、再演というのはプレッシャーがかかるものでありまして、
前回よりは自分の中でもましなものをお届けできればと思っております。
緒方洪庵を修行させた師匠の中天游という医者なのですが、私もテレビで医者を演じたことはありますが、
自分が医者を演じる時に、例えば魚屋に似なきゃいいなとか大工に似なきゃいいなとか思ったものですから、
そんなところも気遣いまして医者に見えるようにと頑張ってきました。
弟子が非常に優秀な人でございまして、稽古の時から「この二人は結婚するな」と思っておりましたが…いやそれは嘘で(笑)。
寝耳に水の話でございましたが(二人を見て)本当におめでとうございます。
全国を回れるということで役者一同張り切っております。
地方の方々に喜んで、そして笑っていただきたいという気持ちが一番強くございます。
一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。


 

 

『蘭 ~緒方洪庵 浪華の事件帳~』

 

原作:築山桂『禁書売り』『北前船始末』(双葉文庫)より

脚本:松田健次

演出:錦織一清

音楽:岸田敏志

 

会場:巡業

日程:2019年8月11日(日)~9月23日(月)

 

公式サイト

 

 

 
 

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