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『レビュー ニッポン・モダンタイムス』舞台稽古鑑賞レポート
昭和の始まりとともに モダン文化が花開き、レコード、ラジオ、レビュー、ダンスホール
から舶来の新しい音楽が流れる時代に。しかし、軍国主義の陰が忍び寄り、時代に翻弄された
「モダン昭和」は、わずか10数年で終わってしまう。今平成という時代の終焉のとき、今一度、
日本のポピュラー音楽の原点を振り返りその時代の豊饒な音楽を味わう。
毛利眞人氏の名著「ニッポン・スウィングタイム」(講談社)に登場する楽曲を中心に、
豪華な編成の楽団とともに数々のジャズソング、さらに若き日の服部良一の傑作を
歌とダンスで辿る昭和レビュー!
◆主な楽曲◆
アラビヤの唄 ダイナ 私の青空 月光値千金 雨に唄えば ラモーナ ディガ・ディガドゥ
おお宝塚 花詩集 上海リル アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド ブルームーン
ラッパと娘 私のトランペット シング・シング・シング キャリオカ シボネー アマポーラ
The glory of love 煙が目にしみる 夜も昼も ビギン・ザ・ビギン 嘘は罪
スウィングしなけりゃ意味ないね 素敵な貴方 リンゴの木の下で ブルースカイ
恋人よ我に帰れ 君微笑めば ほか
◆出演◆
初風諄 安奈淳 峰さを理 日向薫 稔幸 姿月あさと
麻乃佳世 星奈優里 舞風りら
美郷真也 成瀬こうき 真波そら 扇けい 美翔かずき 沢希理寿
瑞羽奏都 鳳真由 貴澄隼人 輝城みつる 空乃みゆ 亜聖樹
煌海ルイセ 紗愛せいら 水沙るる
中原丈雄
2019年4月29日〜5月1日まで、千代田区のイイノホールで
『レビュー ニッポン・モダン タイムス』(全5回)が開催されました。
「ジャズ」といえば、日本では “戦後花開いた文化” と思いきや、大正末期、昭和のはじめから脈々と築かれていた文化。
その「ジャズに親しんだ土壌」があったからこそ、戦後、自由を謳歌する旗手としてジャズが熱狂的に受け売れたらという
「日本におけるジャズ」の原点、流れのエッセンスがギュッと詰まったステージでした。
出演は宝塚OGの初風諄さん、安奈淳さん、峰さを理さん、日向薫さん、稔幸さん、姿月あさとさんから若手まで。
生演奏で、バンドは渡邊恭一とモダンタイムス楽団、ウクレレは中原丈雄さん、
そして構成・演出・プロデュースは高橋まさひとさん。
音楽評論家である毛利眞人氏の『ニッポン・スウィングタイム』(講談社)に登場する楽曲を中心に、
息つく暇もないほど、次々と繰り広げられる歌とダンス。
100年以上レヴューの歴史を持った宝塚歌劇団OGと生バンドの息の合ったステージは楽しく、明るく、そして時には切なく…。
その当時に流行った衣裳やダンスが見られたのもタイムスリップしたようか感覚になり、
まさに題名の通り『レビュー ニッポン・モダン タイムス』でした。
4月29日(昭和の日)、4月30日(平成最後の日)、5月1日(令和初日)という記念すべき節目の日に合わせての公演。
しかも会場も皇居に隣接するホール。
この日、この場所で、日本のジャズ・ポピュラー音楽の原点を体感できることは、とても貴重な体験で、
パンフレットも曲目解説も含めてジャズの資料的価値もあり、作り手の想いも熱く伝わってきました。
戦後という暗い時代を挟んではいるが、日本人が戦前の「古き良き時代」に愛したジャズが、
戦後、復興に向けて頑張る心の支えとなり、さらには現代まで営々と受け継がれてきた流れを肌で感じられた楽しいひとときだった。
昭和の辛い戦争の時代をくぐりぬけても、戦後しっかり命を吹き返し、人々の心を支えた日本のジャズ。
そのジャズが単なる昭和のノスタルジーとしてだけではなく、新たな令和の時代に向けた第一歩として「熱いハートとスウィング」が
もっと広がっていく「メモリー公演」になって欲しいと思うステージだった。
『レビュー ニッポン・モダンタイムス』
開催日時:2019年4月29日~5月1日(5回公演)
4月29日(月・祝) 夜の部18:00開演
4月30日(火) 昼の部13:00開演 夜の部17:00開演
5月 1日(水) 昼の部13:00開演 夜の部17:00開演
上演時間:2時間30分の予定
会場:イイノホール
入場料:全席指定 12,500円(税込)※未就学児入場不可
演奏:渡邊恭一とモダンタイムス楽団
Tp 上石統 Tb 榎本裕介 Sax/cl渡邊恭一 Sax/cl 宮木謙介 Vl 磯部舞子
Gt/bj青木研 Pf山本琢 Bass寺尾陽介 Ds桃井裕範
構成・演出:プロデュース 高橋まさひと
監修:毛利眞人(音楽評論家)
振付:真波そら
ヘアメイク:chicchi
ステージ・ディレクター:斉藤憲三
音楽監督:渡邊恭一
編曲:渡邊恭一/青木研
稽古ピアノ:高橋明美
制作補:藤井みなみ
協力:
保利透(ぐらもくらぶ)小針侑起
メロネスト ㈱ A people オフィス胸の振り子
メインビジュアルデザイン:イシダノリヨシ
制作:アルマムジカ/オフィスバトゥータ
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