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宝塚歌劇団 花組公演
『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』
明日海 りお、華 優希、柚香 光 制作発表会
公演について(リリースより)
三井住友VISAカード シアター
Musical『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』
作・演出/植田 景子
“青い薔薇”この世には存在しない禁断の花…。
自然界の掟に背いた罪で、闇と孤独の中に閉じ込められた“青い薔薇の精”。過ぎ行く時の中で、彼の心に残ったものは…。
19世紀半ば、産業革命による経済の発展で空前の繁栄を誇る大英帝国。
世界初の万国博覧会が大成功を収めたロンドンでは、科学の進歩がもたらした品々が人々の消費熱を煽り、
異国からの珍しい植物が大ブームとなっていた。
ある深い霧の夜、植物研究家のハーヴィーは、枯れ果てたウィングフィールドの屋敷の庭で”青い薔薇の精”と名乗る男と出会い、
かつてこの屋敷に住んでいたシャーロットという少女にまつわる話を知ることになる。
それは、現実に起こった事なのか、それとも…?
人々が現実だと信じている世界と目に見えない異次元の世界とを交錯させながら描く、
大人の為のほろ苦く温かなオリジナル・ミュージカル。
人間離れした美しさを漂わせる“青い薔薇の精”に挑む明日海りおが、耽美的で幻想的な世界に誘います。
三井住友VISAカード シアター
レヴューロマン『シャルム!』
作・演出/稲葉 太地
フランス語で、魅力、色香、魔法、呪文などを表す言葉“シャルム”。花と光の都パリに眠る、妖しくも人の心を惹きつける
地下都市を舞台に繰り広げられるレヴュー。作品毎に様々な姿に変容し圧倒的な魅力を放ち続ける明日海りおを中心とした
個性豊かな花組が、気品溢れる華やかさ、官能的な美しさ、暗闇から光を目指す希望などを舞台に織り成します。
会見の前にパフォーマンスが披露されました
制作発表会見が行われました。(2019年7月4日)
◆作・演出/植田 景子
今回は、明日海りおのサヨナラ公演ということで、私、個人的にも色々な思いもありますし、
明日海ファンの方、花組ファンの方、また宝塚ファンの方が、本当に色々な思いを持って
この公演を待ってくださっていると思います。
私としては明日海りお率いる花組のオリジナル作品として、一人一人が力や魅力を存分に発揮できる作品、
出演者とお客様が幸せな気持ちになれる公演を目指し、ひたすら尽力して参りたいと思いますので、
どうぞサヨナラ公演に足をお運びいただきたいと思います。お待ちしております。
◆作・演出/稲葉 太地
シャルム=魅力というものをテーマにしまして、明日海りおの魅力を、
皆様もたくさんご覧になりたいのではないかな?と思いまして、色々な魅力ををふんだんに入れた
宝塚歌劇ならではのレビューを目指したいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
◆明日海 りお
普段私はコアなファンの方の間では「晴れ男役」だと言われておりますのに、
(会見当日が雨模様だったことから)今日は力を発揮することができず申し訳なかったなと思っております。
発表はずいぶん前に済ませましたが、この二つの作品(『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』と『シャルム!』)で
宝塚を卒業させていただくことになりました。こうして制作発表の場に立たせていただくことも今まで何回もしてきましたが、
あぁこれが最後なんだなと思う瞬間がありました。また毎日過ごす中でも、皆とこんな風に会話するのもあと少しなんだなとか、
何よりも大好きな宝塚の舞台に終わりがある、大好きな男役でなくなるんだという、やはりどうしてもそういう寂しさや、
しんみりした気持ちに流されてしまいそうにはなるのですが、その時にこの公演の作品を担当してくださるのが、
植田景子先生、稲葉太地先生という、私の初舞台『シニョール・ドンファン』という作品からお世話になっている二人の先生に
やっていただけることが、家に帰ってきたような安心感がございます。色々な気持ちが渦巻くとは思いますが、
より良い舞台にできるように、まずは組の全員が誇りを持って、元気に初日を迎えられるように必死に心を込めて
お稽古して参りたいと思います。その中でいつも応援してくださるファンの皆様、お客様のお心を常に忘れないよう
取り組んで参りたいと思います。最後になりましたが、この公演で三井住友カード様、VJAグループ各社様に
ご協賛いただきましたことに御礼申し上げます。
◆華 優希
お芝居の方ではシャーロット・ウィ—ルドン役をさせていただきます。
私自身もまだこのお役のことはこれから理解を深めていきたいと思っているのですが、
植田先生の描かれる自由な心を持った素敵な女性を、明日海さん演じられるお役のお心と、
丁寧に心を通わせながら演じさせていただきたいと思っております。また私事なのですが、
花組配属になって初めてのショーが稲葉先生の作品でした。
今回、主演娘役として初めて大劇場でさせていただくショーがまた稲葉先生ということで、とてもご縁を感じさせていただき、
嬉しく思っております。お芝居、ショーと共に明日海さんが卒業される日まで精一杯ついていき、学ばせていただき
頑張って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆柚香 光
皆様のお言葉を聞きしながら、もちろん私もですが、たくさんの方の想いがギュッと詰まった公演になる、
制作発表の場でもこれだけ多くの方の想いが包み込んでくださるのを感じますので、私も誠意を持って精一杯自分のすべきことを
務めたいと思っております。植田景子先生演出のお芝居では、植物学の研究家ハーヴィー役をさせていただきますが、
幻想的な青い薔薇の精の世界観と、現実社会に生きるハーヴィーがどう関わって、
どう影響していくのかが私個人としてもとても楽しみでございます。
ハーヴィーが明日海りおさん演じるエリュに出会うことによって、何を感じ、何を思い出し、
何を学んでいくのかを丁寧に演じて参りたいなと思っております。
そしてショーの稲葉先生ですが、以前先生の作品に出させていただいたのが『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』という
ショーなのですが、今でも一つひとつの場面の思い出が色あせることなく、たくさんの想いが詰まった場面が幾つも幾つもある、
私にとっても特別な、大事なショーでしたので、また先生のショーに出演させていただけることをとても嬉しく感じています。
先生方のお知恵をいただきながら、皆様に楽しんでいただける「こんな場面を待っていた」「こんな魅力があったんだ」と
思っていただけるように頑張って参りたいと思います。
そして何より尊敬する明日海りおさんに最後までついて参りたいと思います。
ーーー明日海さん、薔薇の精を演じるお芝居と魅力をテーマにしたショーに対する意気込みを。
◆明日海 りお
この『A Fariy Tale』という最後の作品で「青い薔薇の精をやっていただきます」とのお話を伺った時には、
ちょっと衝撃で…(植田景子の方を見て)あ、すみません(笑)。「妖精さんで羽とかつけるのかな?」と、
ちょっとドキドキしました。でも先生の考えられたストーリーや先生の描きたいもの、
大切にされたいものを伺っていくうちに「やっぱり景子先生の作品だな!」と。
今日音楽を聴いていただいてもその作品の世界観がふわっと浮かび出るようなものだったので、
私にしかできないものをやりたいなと思っています。
もちろんお客様の目に「青い薔薇の精で出ているんだね」と残るだけではなく、心に残るような深いものをと。
見た目などはお衣装の先生方や、照明の先生方が上手いことして下さるので(爆笑)。
私はお芝居の部分を大切にやっていきたいと思います。
ショーの方もまた楽しみでなりません。男役としてリーゼントをしたり、黒燕尾を着たりとか…
どうしよう黒燕尾がなかったら…(笑・稲葉がありますとジェスチャーをするので)ありますので!(笑)
そうしたもので思いっきりカッコつけるとか、そういうものも最後になってしまうかも知れませんので、
宝塚らしさとか、先生のオリジナリティ、このメンバーを大切にしてくださる中でも、
すごくバラエティーに富んだ構成をしてくださるので、信頼して自分も受け取るだけではなく、
自分からも発信していきたい、早くお稽古したいなという気持ちです。
ーーー植田先生、稲葉先生、それぞれの目玉、見どころを教えてください。
◆植田 景子
目玉!(笑)。お芝居ですので、もちろんオープニングシーンはこうです、ラストシーンはこうですとかいう部分よりも、
作品全体を通して観て頂いた時にお客様の心に残るものがあれば、という、そういう作品にしたいと思っています。
明日海のラスト・モーメントということもありますので、一瞬、一瞬が、またラストシーンが本当に
皆様の心に一生の宝物として残るような作品になること、心をお届けすることを目指した作品にしたいと思います。
◆稲葉 太地
こちらも目玉といいますと、まず色々変幻していく明日海、ということになるかなと思います。
もちろん皆もそうなんですけれども、宝塚らしいレビューのオープ二ングにはじまって、スーツの男役の踊りあり、
軍服姿の中詰があり、最後は黒燕尾で皆さんで色々やっていただくというところ。
あとは、1番最後に花組全員の場面を作りました(明日海が歓呼して、華と顔を見合わせて拍手)。
花組全員で明日海を中心に繰り広げる場面というものを是非ご期待ください。
(取材:橘涼香)
宝塚歌劇団 花組公演
Musical『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』
レヴューロマン『シャルム!』
日程:2019年8月23日(金)〜9月30日(月)
会場:宝塚大劇場
日程:2019年10月18日(金)〜11月24日(日)
会場:東京宝塚劇場
公式サイト
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