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ミュージカル『Live Airline』に出演する宇月颯さんインタビュー
2015年に東京、北海道、石川、山梨で上演し、好評を博した
ミュージカル「Live Airline」が、新キャストを迎え、
2019年11〜12月に再び東京で上演することが決定しました。
2018年3月『マツコ会議』(日本テレビ)で、CAクラスが取り上げられ話題となった
(学)日本航空学園の関連会社でもあるウィングエンターテイメントがお送りする
“キャビンアテンダントが機内でライブパフォーマンスをお届けする
最新の未来型航空旅客機” を舞台にドラマが繰り広げられる歌とダンス、
見どころ満載のエンターテインメントミュージカル。
主演・吉村香澄役は、キレのあるダンスと確かな演技力、歌唱力で
宝塚歌劇団月組の男役スターとして活躍、2018年5月に惜しまれつつ卒業、
女優としての新境地を開拓中の宇月颯が務めます。
脇を固めるのは『コーラスライン』『ウエスト・ サイド・ストーリー』
『クレイジー・フォー・ユー』等、劇団四季のみならず、ブロードウェイミュージカルの
財産ともいえる数々の作品で、主演及びメインキャストを歴任し、歌、芝居、ダンスに
十全な実力と存在感を発揮し活躍を続 けた山崎佳美。
そして劇団四季『キャッツ』ジェリーロラム=グリドルボーン役に抜擢され、
『アイーダ』 アイーダ 役、『ウィキッド』エルファバ役など圧倒的な歌唱力と表現力を持つ実力派 雅原慶。
アイドルグループAKB48チーム8から、2018年にミュージカルの主演を務めるなど注目の新星、
立仙愛理と行天優莉奈が華を添えます。また自身の持ちネタがTikTokで話題となった
お笑い芸人の西村ヒロチョなど豪華な出演者でお送りします。
吉村香澄(宇月 颯)は、世界各国をフライトしている『Live Airline』のキャビンアテンダント。
『Live Airline』とは、スカイラウンジやビリヤードなどの遊戯施設も完備、
クルーがライブパフォーマンスも繰り広げる、世界最新鋭、まるで豪華客船のような世界でも注目の最新型の飛行機。
今回のニューヨーク行きのフライトには、香澄と同期の宮崎琴乃(雅原 慶)、
新人CAの秋山陽奈(行天優莉奈・AKB48チーム8)、香澄の弟で双子の吉村航(中島 康宏)と
翔(清瀧 千晴・牧阿佐美バレヱ団)も キャビンアテンダントとして搭乗している。
何故か今回のフライトには、香澄の妹のさくら(立仙 愛理・AKB48チーム8)とカラオケに社交ダンスにボランティア…と、
日々パワフルな祖母の慶子(山崎佳美)も乗客として搭乗していた。実は慶子は飛行機が大嫌い。
しかし今回は香澄の頼みで嫌々乗ることになった。機内で華やかなショーを繰り広げながら、
様々な事情を持つ乗客を乗せて『Live Airline』は、ニューヨークに向かう。
香澄の真の目的とは? ~愛と夢と優しさを乗せた『Live Airline』の素敵な物語。
ーーーミュージカル「Live Airline(ライブ エアライン)」の
作品と役について教えてください。
◆宇月 颯
この作品は、飛行機の中でミュージカルやゴルフの練習、カラオケ、ビリヤードなどの
エンターテインメントを楽しむことができる「Live Airline」という最新型の飛行機の中
という設定で、将来このようなものができたら面白いなという発想から生まれたお話です。
その飛行機でキャビンアテンダントをしている吉村香澄という役を演じます。
現代の女性像に近い役で、飛行機の中で起こる家族愛や人間ドラマをベースに、
歌って、踊ってというミュージカルも繰り広げられます。香澄は4人兄弟と
おばあちゃんという家族構成で、私と2人の弟がキャビンアテンダントとして
同じ便に乗っているのですが、そこにおばあちゃんと一番下の妹も同じ飛行機に乗って
ニューヨークへ行くことになります。そのニューヨークに行く理由が香澄の中にあって、
なぜこの2人を連れて行くのか…というところは、観てからのお楽しみにしていただけたらと思います。
ーーー最初キャビンアテンダント役と聞いた時どうでしたか?
◆宇月 颯
やはりキャビンアテンダントと聞いて、最初は制服!?ミニスカート!?としか
思い浮かびませんでした(笑)。 キャビンアテンダントについての知識があまりなかった
のですが、女性が憧れる職業の1つでもあると思うので、キャビンアテンダントの世界には
興味はありました。しかも、ミュージカルで歌って、踊ってという場面があるということだったので、
すごく楽しみでしたね。お話をうかがっていくと、お客さまに見せている笑顔でだけではなくて、
いろいろなご苦労があって、また、たくさんの訓練を受けられてきたすごい方々だということも
分かってきました。その辺りは、自分が育ってきた宝塚の環境にも通ずる部分だなと
共感するところでもありました。この役を私が演じさせていただいたら、
どんな感じになるのだろうという期待も含めて、いまお稽古に臨んでいます。
ーーー役づくりで何か参考にしていることはありますか?
◆宇月 颯
この作品は(学)日本航空学園が共催なので、スタッフに元キャビンアテンダントさんが
いらっしゃるんです。立ち方や心得など、昔キャビンアテンダントだったという経験者の方の
お話を直接聞けることが1番の材料だと思っています。キャビンアテンダントは保安要員なので、
お客さまのご希望1つ1つに沿えるように頑張ったり、何かあった時には機内に残って
最後に飛行機を出るという命をかけてやっている心構えとか。
舞台でも整備士さんが登場するのですが、整備士さんのお気持ちも聞けたりするので、
すごくリアルに役づくりができてありがたいなと思います。
私の役は、お客さまに寄り添って、何か困っている人がいたら自分から積極的に声をかけに行くタイプ。
4人兄弟の一番上のお姉ちゃんということもあるかもしれませんが、できるだけお世話をして
差し上げたいという部分が出ていると思います。他にも、仕事を全うする人や冷静に見極める人、
ちょっと不安になってしまう人など、それぞれの人柄で対応も違い、個性が出ている役が多いので、
軸である1つのマニュアルプラス、その中での個性的な1人として存在できたらと思います。
ーーー飛行機に乗った時の印象が変わりそうですね。
◆宇月 颯
そうなんです!いまお稽古中なので遠くへは行けないけれど、今すぐに飛行機に乗りたいんです!
キャビンアテンダントさんたちが、これをこう呼んでいるという専門用語なども舞台で出てくるので、
本当にそういうことを言っているのかを確認したくて。観ていただいたお客様にも、のちのち
飛行機に乗った時に、「そういえば、あのミュージカルでやっていたことを本当にやっているんだ」とか、
実はキャビンアテンダントさんたちは、こんな思いで乗っているんだなということが、
皆さまにも分かっていただけたら。一瞬の出会いですが、良い思い出の一つになるんじゃないかなと思っています。
ーーーいろいろな分野の方々が集結しているお稽古場だと聞きました。
◆宇月 颯
そうですね。私は宝塚のお稽古場で稽古している時間が長く、外の舞台に出てまだ1年4~5カ月くらい
なのですが、これまでは舞台を中心に活躍されている方々とご一緒することが多かったんです。
でも今回は、テレビでも活躍されている松村雄基さんや元劇団四季の山崎佳美さんと雅原慶さん、
AKBのりっせんちゃん(立仙愛理)と、行天ちゃん(行天優莉奈)もいるし、牧阿佐美バレヱ団の
プリンシパルである清瀧千晴くん、西村ヒロチョさんというお笑いの方もいらっしゃいます。
それぞれの世界でいろいろな経験をしてきた方が集まっているので、興味深くて、
共演者の方々を見ているだけでも多才だなと思いながらお稽古しています。
ーーーどんな刺激を受けたりしますか?
◆宇月 颯
宝塚は、みんな同じ感覚で同じようにお稽古に臨みます。それは、もちろん劇団の良さなのですが、
各分野の方々が集結した今回のお稽古場だと、一つの作品を良いものにしたいという根底は一緒ですが、
お稽古の取り組み方やスタンス、感覚が皆さん違うので、すごく刺激になります。
普段振付を受けることに慣れていない方が来られた時は、緊張感や必死についていこうとする思いを感じて、
私も初心を思い出さなきゃ!と思ったり、逆に自分が劇団四季で活躍されていたシンガーの方と
一緒に歌わせていただく時には、自分も必死についていこうと思います。私は男役出身なので、
まだ高い音とか歌い慣れていない部分もあるので勉強中なのですが、そういう部分では、
そこについていけるように頑張ります!という感じですね。また、バレエダンサーの方が
リフト(ダンスで相手を持ち上げて下ろす動作)をするとやっぱりお上手だなと思うし。
いろいろな方々を見られるというのは、いろいろな個性があって、すごく刺激になります。
だから「こうじゃなきゃいけない」とか「型ではない」ということを思い出させてくれる現場だなと改めて感じています。
ーーービジュアル写真ではキャビンアテンダントさんの制服を着ていらっしゃいましたが、
舞台でも着るということですよね?
◆宇月 颯
はい!ほぼ、その姿で登場します。
ーーーダンスシーンもあるということですが、その時も制服で?
◆宇月 颯
皆さん、そこの部分を気にされている方が多いのですが(笑)。
通常の機内業務の時はキャビンアテンダントさんのままですが、お話の中にミュージカルをやる
時間というのがあります。「退屈にされているお客さまもいらっしゃると思いますので、
今からミュージカルをお楽しみください」という場面があるのです。
“ザ・ブロードウェイ・ミュージカル”みたいな雰囲気で、ミュージカルナンバーのメドレーを
やっていきます。そこではショーの衣装になるので、これまでの男役だった私を知っている
お客さまにとっては「としちゃん(宇月さんの愛称)が、こんな格好をしている!?」みたいな
感じになるのではないかと思います(笑)。かわいいものやセクシーなお衣装を着させていただくので、
いろいろな姿を観て楽しんでいただけるのではないかなぁ。
私のことを知らない方にも「あぁ、きれいだな~」と思っていただけるように着こなしたいなと
思っております!全く別もののミュージカルではなく、吉村香澄というキャビンアテンダントが
行うサービスの一環として、ミュージカルの楽しい時間を皆さまに提供させていただくということです。
ーーーキャビンアテンダントさんのお仕事以外にも
ミュージカルをマスターしている香澄さんということですよね!?
◆宇月 颯
そうです!セリフの中でも「難関オーディションを突破して」という言葉があるのですが、
元々キャビンアテンダントになるのはいろいろ勉強して大変だと思います。
それプラス今回のお話には、エンターテインメントの勉強もしないと、この飛行機には乗れないという
部分があるので、もちろん普段のキャビンアテンダントのお仕事もしっかりとお伝えしていきたいのですが、
このお話ならではのエンターテインメントの部分も発信していけたら面白いなと思っています。
ーーー先日、美弥るりかさんのライブで裏方のお仕事をされていましたが、
あの経験を経て舞台に臨む心境の変化などありましたか?
◆宇月 颯
宝塚に在籍していた時に、演出家と振付の先生が相談して1つの場面を考えてくださっているのを
客観的に見た時に、これが1人でできたらすごいんじゃないかな?と思ったことがあるんです。
何人かで創っていくと、うまくかみ合わないこともきっとあると思うんですよね。
毎回スムーズにいかないからこそ、皆が頑張って作品を創り上げるということが演者としては
面白いのですが。作り手のことを考えた時に、1人の意見になるとちょっと世界が狭まってしまう
のかもしれませんが、1人で全部できたらすごいんじゃないかな?ということをずっと思っていて。
実際に演者でもあり、演出をされる方もいらっしゃいますよね。今回関わらせていただいて、
演っている人だからこそ分かることもあるし、逆に作っている側のことをこれまで理解しているようで
全然理解できていない部分もありました。私がこうだなって思っていても、演者の方がやったら
「こうなるんだ!」という発見もありましたし、その人を活かすためにはどうしたらいいのだろう?
と考えることも面白かったんです。客観的に本番を観て、自分がやったものを人が表現してくれて、
それをまた観て喜んでくださっているお客さまがいらっしゃる空間。何とも言えない感動を覚えて、
素晴らしい経験をさせていただいたと思っています。この経験を経て、演者として現場に戻ってくると
作っていく過程を分かりつつ、作ってくださっている方の大変さや気持ち、私たちに対しての思いを
改めて感じることができました。
宝塚の時には、先生が振付をしてくださって、その場面で先生が求めていることを上級生がくみ取って。
まずはそこの意図を間違えてはいけないし、形にしていくにはどうしたらいいだろうと考えながら、
みんなに伝えていかなきゃいけないんです。そこで1つの場面を先生と一緒に創り上げる側の気持ちを
上級生になってから感じることができていたんです。若い時には、ついていくので必死でそんなことも
考えられなかったのですが、最後はそういう思いがあったので作る側の面白さも知りたいと思っていたのだと思います。
ーーーでは最後に公演に対する意気込みをお願いいたします。
◆宇月 颯
キャビンアテンダントというお仕事をされる方々は、命をかけて飛行機に乗るけれど、
そういう姿を見せずにお客さまと接してくださいます。でも裏で厳しい訓練をしているというのは、
舞台をやっている身としてすごく共感できるし、飛行機やキャビンアテンダントさんの素敵さを一緒に、
この舞台を通して伝えられたらいいなと思っています。個人的にも演じている女性が現代の女性像に近いので
共感する部分もありますし、飛行機の中でいろいろな物語が繰り広げられるので、観てくださった方も
「どこか似たような経験があるな」と思っていただけると思うので、お客さまにも共感してもらいつつ、
エンターテインメントや飛行機の素晴らしさを伝えていけたらいいなという思いで頑張りたいと思います。
【番外編】
ーーーマイブームを教えてください。
◆宇月 颯
トレーニングです!「トレーニングしています」とInstagramで発信すると、
「としちゃんムキムキになりたいの!?」みたいに思われちゃうのですが(笑)。
例えば弱いところがあったら、そこをカバーするために違うところを鍛えてとか
体のケアとして始めたんです。怪我をした時に思ったのですが、ものを拾うだけでも、
すごく体に負担がかかっているということを感じました。あまり動かずに体を整える
トレーニングみたいなものもあるので、その奥深さにハマってしまって。
今まではこの仕事のためにやっていたのですが、最近では自分の体のためや気分転換としてやっています。
その時間はそれだけに集中して頭もリフレッシュできるし。やっぱり心と体がつながっているんだなと
思いますね。あまり仕事とかけ離れたものではないので、次の現場で踊った時にも、体がスッキリとして
動きやすくなったりするので、今の私にすごく合っているなと思っています。私がやっているのは
時間が短くてもできるので、お仕事の帰りにちょっと寄って帰るとか。疲れたと思った時こそ行ったり
しています。皆さんにも、大変じゃないんだよってお伝えしたいんです!
ミュージカル『Live Airline』
日程:2019年11月20日(水)〜12月1日(日)
会場:東京 俳優座劇場(東京都港区六本木4-9-2)
※東京公演のみ
原案・エグゼクティブプロデューサー:梅沢重雄
脚本:黒木のりゆき
演出・振付:相良まみ
音楽監督・作曲・編曲:森俊雄
ゲストコレオグラファー:加藤敬二
振付:中島康宏/鈴木桂子
出演:宇月颯、松村雄基、山崎佳美、雅原慶、
立仙愛理(AKB48チーム8)、行天優莉奈(AKB48チーム8)
清瀧千晴(牧阿佐美バレヱ団)、中島康宏、高谷あゆみ、咲希あかね、
西村ヒロチョ、MAYUMI、吉元美里衣、
鎌田誠樹、SUITE VOICE、<友情出演>福麻むつ美 他
チケット料金:7800円(税込・全席指定)
一般発売:2019年8月(予定)
公式Twitter @wingmusical
主催・お問合せ:ウィングエンターテイメント
03-5434-7750(平日10時〜18時)
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