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ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』で
ピーターパン役で出演する吉柳咲良さんインタビュー
あるところに、いつまでも子どものままの男の子がたった1人いました。
いたずら好きで、やんちゃでちょっぴり意地悪で、そして空を飛べるその子の名前はピーターパン(吉柳咲良)。
ある日の夜、ピーターパンはダーリング夫妻(小西遼生・瀬戸カトリーヌ)の家に “ あるもの ” を取りに忍び込みます。
そこでダーリング夫妻の子供たち、ウェンディ(美山加恋)、ジョン(津山晄士朗)、
マイケル(遠藤希子・君塚瑠華(Wキャスト))と友達になったピーターパンは3人を連れて夢の国ネバーランドへと飛び立ちます。
ウェンディはネバーランドで出会った迷子たちの“お母さん”になり、
タイガー・リリー(宮澤佐江)率いるインディアンたちとも仲良くなりました。
ウェンディたちは、みんなと楽しく愉快な時を過ごしながらも、
いつしか家が恋しくなり、迷子たちも連れてロンドンの家に戻ることにします。
ところが、フック船長(小西遼生)率いる海賊たちが待ち構え、ウェンディたちを捕らえてしまいます。
全員で海賊との激しい戦いの末、ピーターパンとの最後の別れを惜しむウェンディたち。
ウェンディは彼にお願いをします。「春の大掃除の季節にはきっと迎えに来てね。」と。
時が経ち、約束を果たしにピーターパンがやってくるのですが…。
この夏、めぐろパーシモンホールで上演されるミュージカル『ピーターパン』は、日本上演40周年を迎えます。
1代目の榊原郁恵(*)さんをはじめ、様々な方が演じてきたピーターパン。
40周年という記念すべき年に10代目として、4回目の舞台立つ吉柳咲良さんにお話を聞きました。
※「榊」は正しくは”木へんに神”と表記します
ーーーピーターパンを演じる今の気持ちは?
◆吉柳咲良
新型コロナウイルス感染症の影響で昨年は上演できなかったので、
やっとまた舞台に立つことができる!と素直に嬉しかったです。
今年から新演出になって、いろいろと変わっていくので、
自分も初心にかえったような気持ちで1から作り上げていければと思っています。
お稽古が始まっていますが、必死に食らいついていくことしかできないので、一生懸命頑張るのみだと思っています。
今回、フック船長を演じる小西遼生さんとは初めて共演させていただきます。
私は最初緊張するタイプなのですが、気さくに話しかけてくださって緊張がほぐれました。とても優しい方です。
ーーー40周年を迎えて、これまでの演出から、どのように変わるのでしょうか?
◆吉柳咲良
セリフ、歌詞、衣装も全部違います。新しいものが生まれるといった印象です。
東京公演では生演奏で上演されることも、これまで演じた『ピーターパン』では無かったです。
何もかもが新しくなるので楽しみにしていただければと思います。
ーーーピーターパンは、どんな存在ですか?
◆吉柳咲良
何年もピーターパンを演じていて、年々感じることが変わってきています。
演じるという立場で考えると、今年は「ピーターパンとは、どんな子なのだろう…」と
これまで以上に深く考えて、自分の中でもいろいろな疑問が生まれてきたり。
明るくて、子どもっぽくて「どうしようもないな~」と思うところもあるのですが、
それでも皆が思いつかないようなことを思いつくし、皆を守っていける強さも持っているので、
結局は嫌いになれない存在なんですよね。
毎年ピーターパンを演じていると、夏になれば『ピーターパン』の季節だなとすごく感じますし、
私にとってはお仕事を始めるきっかけとなった大切な役なので思い入れはすごくあります。
自分にとっては夢を与えてくれる大事な存在です。
ーーー共感できる部分は?
◆吉柳咲良
ピーターパンはネバーランドに住む永遠の少年です。
強がってみたかと思えば弱い部分があったり、寂しさを感じたり。そんなところに人間っぽさを感じます。
孤独を感じた時に、その孤独を切り抜けて、どのように永遠の少年を貫き通すのか。
そういう不安定で矛盾ばかりのところがファンタジー過ぎず人間味があるからこそ、
皆さんが共感したり、長年愛しているのかもしれませんね。
ーーー『ピーターパン』を通して伝えたいことは?
◆吉柳咲良
観た人によって、どこに共感をするかというのは人それぞれ。
1つの作品を観て何かを考えるきっかけになることは、すごく楽しいことだと思います。
演じる側が試行錯誤して作り上げた世界を、純粋に楽しんでいただける舞台であれば嬉しいです。
ーーー最後にメッセージを。
◆吉柳咲良
何もかもが新しくなって、私自身初心に戻るような気持ちで頑張っています。
お稽古を重ねていくと、ピーターパンを演じているという感覚が薄れて、
自分自身がピーターパンであるような感覚に近づいていきます。
観にいらしたお客さまには、新演出になり、これまで以上にピーターパンという存在が
目の前にいるような感覚になれるのではないかと思います。
舞台を観劇していることを忘れるくらいの気持ちになっていただきたいですし、
皆さんをネバーランドにお連れできたらと思っています。
ぜひ、この夏はネバーランドに遊びに来てください。
2004年4月22日生まれ、栃木県出身。B型。
『第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL 2016』で
歴代最年少となる12歳でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。
2017年、ミュージカル『ピーターパン』の10代目ピーターパン役に抜てきされ、
同年7月に女優デビュー。今年が4度目の挑戦となる。
2019年7月公開のアニメーション映画『天気の子』(新海誠監督)に、
ヒロイン天野陽菜の弟・凪役で声の出演。
今年1月〜放送のKTV・CX『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』、
NHK『ここは今から倫理です。』で連続ドラマ初出演を果たした。
青山メインランドグループファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル
『ピーターパン』
【東京公演】
会期:2021/7/22(木・祝)~8/1(日)
会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
最寄駅:東急東横線「都立大学駅」徒歩7分
【神奈川公演】
会期:2021/8/7(土)・8/8(日)
会場:相模女子大学グリーンホール 大ホール(相模原市文化会館)
最寄駅:小田急線「相模大野駅」北口徒歩約8分
料金:
S席:おとな 9,000円/こども 5,500円
A席:おとな 5,000円/こども 3,000円
(全席指定・税込/こども 3歳~12歳)
https://horipro-stage.jp/stage/peterpan2021/
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