情報紙から飛び出した 演劇系エンタメ サイト
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

『NATSUKI MIZU La vida con el tango ~タンゴのある人生~』水 夏希さんインタビュー 2022年03月

(2022年03月15日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 

『NATSUKI MIZU La vida con el tango ~タンゴのある人生~』水 夏希さんインタビュー






公演について(リリースより)

4月3日に東京・丸の内にあるライブ・レストラン「COTTON CLUB」で、
歌と踊りのスペシャル・ステージ『NATSUKI MIZU La vida con el tango ~タンゴのある人生~』を開催する水 夏希さん。
多くのステージを共にしてきたダンスパートナーのクリスティアン・ロペスさんと、
日本を代表するバンドネオン奏者の小松亮太さんをゲストに迎えた一夜限りの公演を前に今のお気持ちをお伺いしました。


水 夏希さんインタビュー(2022年3月8日:撮影 星野 麻美/取材 住川禾乙里)


ーーー今回「COTTON CLUB」でタンゴを踊ると聞いて驚きました。

◆水 夏希
そうなんです!ダンスが踊れるように設備も整えられたとお聞きして、踊れるのならやってみたいと思いました。
今から4年前に「COTTON CLUB」で歌だけのライブをしたことがありますが、歌だけのライブというのは前回が初めてで、
お客様との距離が近いこともあり、すごく緊張したのを覚えています。
でも、それだけ「COTTON CLUB」でやるということが自分にとってはすごく大きなことなんだなと。
姿月(あさと)さんや彩吹(真央)さんのように歌とともにある人生、ライブ活動をライフワークとされている方が
まわりにいっぱいいるので、「私がやるなら…」と考えた時に、タンゴが踊れるライブならアリかな!
という気持ちが自分の中にすごくありました。

ーーー『NATSUKI MIZU La vida con el tango ~タンゴのある人生~』というタイトルに込められた思いを教えてください。

◆水 夏希
“音楽と共にある”というのではなく、音楽がタンゴというジャンルであれば、
私はずっと付き合っていきたいという思いがあるので、タンゴと共に生きていけたらなと思って。

ーーータンゴを始めてから8年くらい経つと思いますが、水さんにとってタンゴとはどんな存在ですか。

◆水 夏希
かっこいいし曲もエネルギッシュ。タンゴは宝塚(歌劇団)にいた時にも、踊る機会は多かったのですが、
宝塚時代のタンゴは“アルゼンチンタンゴ”や“コンチネンタルタンゴ”などを掛け合わせたタンゴ風のアレンジだったので、
退団後に本場のアルゼンチンタンゴを踊る公演に出演するための稽古を重ねるなかで、奥深い魅力にすごく惹かれました。




ーーー男役をされて相手をリードする側も分かった上で、
女性として踊ることのやりやすさ、やりにくさを感じることはありますか。


◆水 夏希
やりにくい。の一言に尽きます(笑)。

ーーーそれは男性リードの方が慣れているからですか!?

◆水 夏希
う~ん、そうなんですかねぇ。でも、だからと言って、女性もリードに任せて踊っているというわけではなく、
すごく独立したダンスでもあるんです。それぞれが独立していながら力を出し合うことによって、何倍にもなる。
その表現がすごく難しくて、やればやるほど面白いなぁと思いますね。

ーーーそこが奥深さなのですね。

◆水 夏希
本当に。頂いた振りを覚えて踊ることは、ある意味簡単にできます。でも、それはアルゼンチンタンゴではない。
ただアルゼンチンタンゴの振り付けを踊るダンスになってしまうんです。それがちゃんとしたアルゼンチンタンゴになるためには、
ものすごく違ったアプローチが必要で、今回も一緒に踊らせていただくクリスティアン・ロペスさんがパートナーの方と
踊っているのを目の前で見ると、ため息が出るほど素晴らしくて。
「こういう風に踊れるようになりたいな」と思うのが、アルゼンチンタンゴがやめられない理由ですね。

ーーークリスティアン・ロペスさんと踊るのは久しぶりだと思います。
ファンの皆さんも「待っていました!」と感じていると思います。


◆水 夏希
約3年ぶりですね。彼は踊りだけではなく、教えるプロフェッショナルでもあるので、
私がどんなにバランスを崩そうが間違えようが、絶対にゴールまで連れて行ってくれます。本当に頼もしいですね。
アルゼンチン出身の方が教えているスクールはいくつもありますが、
この間も「ただ踊って楽しむだけではなく上手になってほしい」「レッスンでは色々と細かいことは言うけれど、
本番は何があっても任せてね」と言っていました。ダンスはもちろんですけれど、人としても信頼できる方です。
私は芝居や朗読や歌など色々とやっていますけど、彼らは365日アルゼンチンタンゴに集中しているので、
その世界の極め度が会うたびに上がっていて、3年前よりも格段に素晴らしくなっていて
まるで強力な磁石のようにくっついたり、離れたり、、、絶妙なバランスで本当に勉強になります。

ーーー2年前にブエノスアイレスでレコーディングされた曲も選ばれたということですが、
実際にブエノスアイレスに行って体感する機会というのも貴重でしたね。


◆水 夏希
コロナ禍になる前のギリギリのタイミングでしたが、スペイン語を話す人たちの生活の中に
私が行ってレコーディングをするという貴重な体験でした。
アルゼンチン名物のエンパナーダ(具入りのパン)を食べながら談笑している皆さんの雰囲気を味わい、
タンゴのイベントやライブハウスにも行きました。古き良きヨーロッパの名残がある美しい街並み、
その中には貧しい地域もあって、、、街全体の雰囲気からもタンゴの背景を感じられる時間でした。
あとはやっぱり生演奏が素晴らしい!間近で聞けるのを有り難いなと思いながら過ごしました。
アルゼンチンは移民の割合が高い国で、世界の色々なところから来られているので、
タンゴを新しい文化として継承していこうと、独自で作り上げていったそうです。
一般の人たちにもわかり易いように、“町でタンゴを踊ってる” “タンゴは情熱と哀愁”など、
色々なコピーを付けて世界中に広まっていったんですよね。そういったことも踏まえてタンゴの魅力なんじゃないかな。

ーーーバンドネオン奏者の小松亮太さんとも久しぶりの共演となります。

◆水 夏希
そうですね。2014年に赤坂ACTシアターで開催したコンサート「NATSUKI MIZU Attractive Concert 2014」に
ゲスト出演していただいて以来です。初対面でもすごく気さくな方で、話し出したら止まらない印象です。
今年はピアソラの没後30年なので、再放送でアルゼンチンタンゴの特集をやっていてお話しされているのを拝見しましたし、
ご自分で執筆された本は450ページくらいあって、普通の本よりも文字量が多いのでビックリしました。
しゃべりたいことがいっぱいある方なので、二人でトークショーにならないようにしないと(笑)。

ーーーバンドネオンの音色を聴く貴重な時間になりますね。

◆水 夏希
生の音はもちろんですが、身近で波動として感じるというのは感動があると思います。
とても独特な、あの音を哀愁と言わずなんというのか。バイオリンと似ているところもありますけど、
アルゼンチンタンゴになくてはならない印象です。蛇腹で空気を出し入れする楽器ですが、
人の呼吸や肺の動きと似ていて、それが音に温かみや情熱を感じる理由なのかなと思います。




ーーーどんな曲を聴くことができるのでしょうか?

◆水 夏希
自分の歌ってきたレパートリーがそんなにあるわけではないのですが、CDからの曲と新曲を数曲。
なんせスペイン語の歌なので、誰か訳して~(笑)。「タンゴを続けていくならスペイン語を勉強しなさい」と
ずっと言われていて、コロナで自粛している時に少し基礎を勉強してはいたのですが、すっかり忘れてしまいました。
今回歌う曲は、歌詞が古いので、日本の古文のような感じらしく、クリスティアンさんに聞いても「意味が分からない」と
言われました。なので、日本語に訳した歌詞を探して、自分で譜面にはめていく作業をしました。
この間「COTTON CLUB」へ下見に行って改めて感じましたが、すごくゴージャスで素敵な空間なので、
日常とかけ離れた上質な時間になったらいいなと思いますね。

ーーー公演に向けての意気込みを。

◆水 夏希
今回は全て自分で選曲をしていますので、丁寧に一曲一曲と向き合って、タンゴだけの空気感の中で作品づくりを
していきたいなと思っています。間近でアルゼンチンタンゴをお見せする機会もなかなか無いので、
存分にタンゴの世界に浸っていただきたいです。

ーーーありがとうございます。YouTubeでも色々な情報を発信していらっしゃいますが、
最後に今ハマっていることを教えてください!


◆水 夏希
YouTubeでは、自分が今までやってきたことをどこかで言いたい!良いことを勧めたい!という思いもあり、
ゆるっとした感じでやっています。今ハマっていることは、鼻の下にえんぴつを挟むエクササイズ!
これめっちゃ効いてる気がする!今度、ご紹介します

ーーー懐かしいですね。

◆水 夏希
そう!子どもの頃にやりました?あれ大人になってからだと意外とできないものですよ。



 

 

『NATSUKI MIZU La vida con el tango ~タンゴのある人生~』

 

公演情報サイト

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/natsuki-mizu/

 

水 夏希公式サイト

http://aqua2013.co.jp/

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]