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ファースト・ミニアルバム『Cocolody』の完成記念ライブ＆トークショー 芽吹幸奈さんインタビュー

ファースト・ミニアルバム『Cocolody』の完成記念ライブ＆トークショー
芽吹幸奈さんインタビュー

（2023年6月14日　取材・文：栗原晶子）

2023年7月1日(土)に渋谷ユーロライブにてライブ＆トークショー『Cocolody（ココロディ）』を開催される芽吹幸奈さんに、
ファースト・ミニアルバムの楽曲や制作秘話、ライブの見どころについてお話いただきました。

ーーー6月30日にいよいよ発売となるファースト・ミニアルバム『Cocolody』についてお聞かせください。

◆芽吹幸奈
2019年に宝塚を退団してすぐコロナ禍になり、なかなか思うように活動が出来ませんでした。
その日々のなかで、なにか出来ることはないかとはじめたのが
DTM（デスクトップ・ミュージック：パソコンなどを使用して、作曲・演奏・録音などの作業を行うこと）でした。
そこで作った曲たちを動画配信することにチャレンジしてきたのですが、
これまでに生み出したたくさんの曲の中から3曲を厳選して収録したのが今作『Cocolody』です。
すでに動画サイトには曲をアップしていますが、改めてCDになったものを聴くと、
まるで自分の子どもを送り出すような気分になり、制作時のことをいろいろと思い出しました。

ーーーアルバムタイトルの『Cocolody』の意味を教えてください。

◆芽吹幸奈
「ココロディ」と読みます。
フランス語で「お気に入り」という意味の「coco(ココ)」と「メロディー」を掛け合わせた造語で、
「心」のこもったお気に入りのメロディーを届けるという意味もあります。

ーーー1曲目に収録されている曲「はじまり、」はどのような曲ですか。

◆芽吹幸奈
DTMを始めた頃は、自分が歌うためではなく、
大好きなボーカロイドの初音ミクちゃんのための楽曲や動画のBGMなどを作っていました。
「はじまり、」は、自分で歌うための曲として、もがきながら作った思い入れのある曲で、
退団1周年の時に初めて自分のYouTubeチャンネルで生配信をした際に歌いました。
自分で歌うとなると、歌詞を書くのが少し照れくさかったのですが、私は宝塚に入る前からずっと音楽と関わってきて、
これからも音楽と関わりのある人生を生きていきたいと思っているので、その思いを歌詞に込めました。

ーーータイトルの「はじまり」の後に「、」が入っているのが気になりました。

◆芽吹幸奈
「、」読点が入っているとその後に文章は続きますよね。
はじまって、これからも歌い続けますという意味も込めて「、」を入れています。
「散りばめた奇跡が繋ぐ　そんな、些細な歌」という歌詞があるのですが、大袈裟ではないこと、
シンプルなものが私らしいかなと感じています。
「聞いてくれー！」というより「ここに置いておくよ」というようなスーッと馴染むような音楽を届けたいという気持ちです。

ーーー「secret」は1曲目とは異なるダンスチューンですね。

◆芽吹幸奈
K-POPのような、少し遊び心を入れてみようと考えた曲で、YouTubeにも初音ミクちゃんver.を先にアップロードしました。
これを自分で歌うなら振付も考えたいと思っていて、サウンドを作りながら、この音にこの振りを当てたいなとか、
この振りのために音を足そうという感じで楽しく作った曲です。

ーーー3曲目の「clover…」についてもお聞かせください。

◆芽吹幸奈
この曲は昨年、宝塚歌劇団の同期生、宇月颯さんのディナーショーに
彩星りおんさんと共にゲスト出演させていただく際に作った曲です。
同期ならではのわちゃわちゃ感や、退団後にそれぞれが歩んでいる人生を曲にしました。
クローバーは四つ葉を見つけると幸せになれると言われていますよね。でもクローバーのほとんどは三つ葉です。
このタイトルと歌詞には、ありきたりな中にも幸せはたくさん潜んでいるんだよという思いを込めています。
今回のアルバムでは私が一人で歌ったバージョンを収録しました。
すでにYouTubeにアップされている3人ver.の「clover…」とは、歌詞の一部やアレンジを変えています。

ーーー普段、曲作りはどのようなスタンスでされていますか？
曲が降りてくるシチュエーションはどんな時ですか？

◆芽吹幸奈
自転車に乗っている時に「あ、いいな」と思うメロディーが浮かんできたりします。
そうすると、停まって、録音して、また漕ぎだすみたいな。
移動中の新幹線の中で浮かんだこともあります。その時は録音は出来ないので、ドレミで書き残したりしました。
シーンとした所では落ち着かないので、日常の音が流れている中で作ることが多いですね。

ーーーレコ―ディングもご自身で手掛けられていますね。

◆芽吹幸奈
はい。レコーディング作業は好きですね。生みの苦しみももちろんあるのですが、
例えば3人で歌った時に作ったコーラスも今作では全て自分で歌って音を重ねています。
もともとデュエット曲などハーモニーが大好きなので、ハモリパートもどんどん足したくなってしまって、
かなり音数は増えています。その辺りも楽しみに聞いていただけたら嬉しいです。

ーーーミニアルバムの発売を記念したライブ＆トークショーが発売翌日の7月1日(土)に
渋谷ユーロライブにて開催されます。どのようなライブになりますか?

◆芽吹幸奈
ゲストMCに汐月しゅうさんを迎えてお届けするライブ＆トークショーです。
しゅうちゃんは宝塚歌劇団90期生の同期で、彼女は星組、私は花組でした。
組は違ったのですが、寮生活で同じ階になった頃から趣味を通じてとても仲良くなりました。
退団後も曲が出来るとしゅうちゃんに送って一番最初に聴いてもらったりしてきました。
実は私の初めてのライブ配信の時には、しゅうちゃんにサポートしてもらっていたんですよ。
動画配信は彼女の方がだいぶ前からしていたので、細かいことを一から教えてもらいました。

ーーー汐月さんは芽吹さんにとってどのような存在ですか?

◆芽吹幸奈
一言でいうと、「ズッ友」です。おばあちゃんになっても一緒に散歩できる仲でいようね、と言っています。
ライブ当日は、そんな2人の関係性も見えると思います。
たぶんゆるゆるとした雰囲気で進むと思いますが、どうぞお楽しみに。

ーーーアルバムのタイトル『Cocolody』にちなんで、芽吹さんの最近のお気に入りを教えてください。

◆芽吹幸奈
ゲームは変わらずお気に入りです。というか、ゲームは私にとってはスイッチをオフするために必要な習慣ですね。
カメラもここ1～2年でお気に入りになりました。特に動物を撮るのが好きです。
結構こっちを見てくれる瞬間が多いなと感じています。昔から水族館も大好きなので、イルカやカワウソの写真も撮りますね。
もちろん、私の相棒でもある愛犬のとろみちゃんは、最高のモデルです。

ーーー最後に渋谷でのライブ＆トークショーについて、意気込みとメッセージをお願いします。

◆芽吹幸奈
今回は渋谷ユーロライブという映画館で開催しますので、映像をふんだんに使ったライブを予定しています。
「はじまり、」は現在、イラスト動画の形で公開していますが、
新たにミュージックビデオとして撮り直したものを流しつつ歌唱いたします。
「secret」は、皆さんの前での初披露となります。踊りながら歌いますので、久しぶりに踊る芽吹幸奈をお楽しみに。
「clover…」も少し普段の私が見えるようなミュージックビデオをご覧いただきながらの生歌唱となります。
映像は春花きららちゃんが監修をしてくださり、
撮影と動画編集はいつも私のMVを手がけてくれている杉本良太さんにご協力いただきました。
当日は映像製作の裏話もお話できる予定ですので、楽しみにいらしてください。

ーーーライブ後には、CDのお渡し会があるそうですね。

◆芽吹幸奈
そうなんです。
会場にいらしていただいた方にはサイン入りの紙ジャケットCDとミニ写真集(歌詞カード)を手渡しさせていただきます。
私の愛犬、とろみちゃんのステッカーなど、当日しかご購入いただけない、限定グッズの販売も予定しています。
会場でお待ちしています。

（写真：杉本良太）
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