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歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」開幕 2026年10月

(2026年10月06日記載)

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歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」開幕

©松竹 第一部『鯉つかみ』滝窓志賀之助=片岡愛之助

公演概要(リリースより)


10月2日(金)、歌舞伎座10月公演、「錦秋十月大歌舞伎」が初日の幕を開けました。
芸術の秋に相応しい、豪華な顔合わせでお贈りする、趣向に富んだ舞台をご堪能いただきます。

第一部は、ケレン味溢れる演出が魅力の『鯉つかみ(こいつかみ)』から。
平成24(2012)年に出石永楽館で初めて勤めて以降、明治座、博多座、大阪松竹座と
各地で好評を博してきた片岡愛之助が、ついに歌舞伎座で滝窓志賀之助実は鯉の精を勤めます。
相手役となる小桜姫は、初演の永楽館歌舞伎公演から度々共演してきた中村壱太郎。
鮮やかな歌舞伎の醍醐味が詰まった爽快な一幕で、芸術の秋の歌舞伎座公演が開幕します。
舞台は大名の釣家の館。参詣の折に見初めた寺小姓に恋煩いをしている小桜姫(中村壱太郎)はまどろみ、
小姓との逢瀬を夢見ます。儚い蛍の光が印象的な幻想的なひとときから小桜姫が目覚めると、
そこへ恋焦がれる滝窓志賀之助(片岡愛之助)が。
家老・篠村次郎公光(坂東巳之助)とその妻・呉竹(市川門之助)の計らいで二人はついに逢瀬を楽しみます。
しかし、この志賀之助は釣家滅亡を企む鯉の精の化身だということが分かり…。
「琵琶湖中鯉退治の場」では、鯉の精と志賀之助が、本水を用いてダイナミックに立廻ります。
愛之助演じる志賀之助は湖に宙返りで飛び込むと、巨大な鯉を相手に客席まで水を飛ばすほどの大立廻りを見せ、
拍手と歓声が湧き起こりました。
最後は豪快な泳ぎ六方で花道を駆け抜け、その迫力溢れる姿に大興奮のなか幕となりました。

©松竹 第一部『鯉つかみ』左より
呉竹=市川門之助、滝窓志賀之助=片岡愛之助、小桜姫=中村壱太郎、篠村次郎公光=坂東巳之助

©松竹 第一部『鯉つかみ』左より、小桜姫=中村壱太郎、滝窓志賀之助=片岡愛之助



続いて、歌舞伎の三大名作のひとつ『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』より、
人気の場面「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」通称「四の切」。
都を落ち延びた源義経(七代目尾上菊五郎)が匿われる吉野山の川連法眼館へ、
義経の忠臣・佐藤忠信(八代目尾上菊五郎)が現れると、義経は伏見稲荷に預けた静御前(中村雀右衛門)の安否を尋ねます。
しかし忠信の様子に不審を抱いた義経がその正体を問いただすと、実はこの忠信には驚くべき秘密が隠されていて…。
後半の見どころは何といっても初音の鼓をめぐる場面。
初音の鼓に呼び出され、忠信の姿に化けていた源九郎狐(八代目菊五郎/二役)が正体をあらわします。
本物の忠信と狐忠信の鮮やかな演じ分けはもちろん、狐手や独特の台詞術を用いる“狐詞”(きつねことば)、
狐の神秘性を描き出すための衣裳の早替りなど次々と見せ場が続きます。
これまでの経緯を語る子狐の、親を想ういじらしくも切ない様子に観客は引き込まれ、その姿を温かく見守ります。
ケレン的要素を最小限に抑え、親子の情愛を丁寧に描き出す「音羽屋型」での上演となる今回。
いつの時代も変わらぬ親子の情愛に観客は胸を打たれ、親狐への孝行を果たせなかった
子狐の悲しみと哀れさがにじむ名場面に大きな拍手が送られました。

©松竹 第一部『義経千本桜 川連法眼館』
佐藤忠信実は源九郎狐=八代目尾上菊五郎

©松竹 第一部『義経千本桜 川連法眼館』左より
佐藤忠信実は源九郎狐=八代目尾上菊五郎、静御前=中村雀右衛門

©松竹 第一部『義経千本桜 川連法眼館』左より
静御前=中村雀右衛門、源義経=七代目尾上菊五郎



第二部は、時代物の大作『近江源氏先陣館盛綱陣屋(おうみげんじせんじんやかたもりつなじんや)』。
主人公の佐々木盛綱は、Aプロでは片岡仁左衛門、Bプロでは八代目菊五郎がダブルキャストで勤めます。
初日となる本日はAプロの片岡仁左衛門での上演です。本作は、戦場で心ならずも敵同士となった
佐々木盛綱・高綱兄弟の悲劇を描く物語。兄弟の周りでは、刻一刻と変わる戦の情勢に翻弄される家族たちが描かれます。
智勇に優れた武将・佐々木盛綱(片岡仁左衛門)の陣屋。敵方の和田兵衛秀盛(片岡愛之助)が
自分の首と引き換えに捕虜となった小四郎(中村梅枝)の解放を乞いに訪れます。
これをうけた盛綱は、母の微妙(中村萬壽)に弟の子である小四郎を討つよう頼みます。
やがて北條時政(中村歌六)が盛綱の息子・小三郎(中村秀乃介)らとともに討ち取ったという高綱の首桶を携えやってきて…。
仁左衛門演じる盛綱は、極限の状況のなかで葛藤する姿を、気品と重厚感をまとって鮮やかに体現。
「三婆」という大役の一つで孫を手にかけることを決意する微妙、父・高綱のために健気に命を差し出す小四郎、
そして我が子への想いを滲ませつつ武将の妻の気品をみせる篝火(片岡孝太郎)、早瀬(中村時蔵)。
武士の世界に生きる者たちの苦しい想いが伝わり、観客は息をのむように涙を堪えます。
戦乱の悲情さ、兄弟の葛藤、親子の情愛が胸を打つ物語に、万雷の拍手で幕となりました。

©松竹 第二部『盛綱陣屋』
(前)佐々木盛綱=片岡仁左衛門、(後)北條時政=中村歌六

©松竹 第二部『盛綱陣屋』左より
早瀬=中村時蔵、篝火=片岡孝太郎

©松竹 第二部『盛綱陣屋』左より
和田兵衛秀盛=片岡愛之助、佐々木盛綱=片岡仁左衛門、高綱一子小四郎=中村梅枝、早瀬=中村時蔵、微妙=中村萬壽



続く『山帰強桔梗(やまがえりまけぬききょう)』は文政6(1823)年、三世坂東三津五郎が森田座で初演して以来、
三津五郎家の芸として受け継がれてきた清元の舞踊。歌舞伎座では平成15(2003)年に十世坂東三津五郎が勤めて
以来23年ぶりの上演です。この度は、十世三津五郎の長男・坂東巳之助による山帰り大吉が、
いなせな江戸っ子の様子を活き活きと描き出します。
大山詣りから江戸へ帰る道中の大吉(坂東巳之助)が舞台に姿を現すと、場内は一瞬で大山を望む街道の風情。
尻っ端折りの浴衣に脚袢をつけた、大人の男の色気や苦みがあふれ出す大吉が参詣に寄せた悪遊びの様子を
面白おかしく語って聞かせます。麦藁細工のラッパを手にし、大道芸人を真似た踊りを踊ると、
客席からは笑みがこぼれさらに明るい雰囲気に。さらりと踊ってみせる、
江戸の風情や情緒溢れる粋で鯔背な一幕に場内は華やぎ、第二部の打ち出しとなりました。

©松竹 第二部『山帰強桔梗』山帰り大吉=坂東巳之助

 

錦秋十月大歌舞伎

 

公演期間:2026年10月2日(金)~20日(火)

劇場:歌舞伎座

 

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/985

 

 

 

 
 

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