『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。
※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。
宝塚歌劇 月組公演『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色』東京公演が開幕!
月城かなと、海乃美月 囲み取材
公演について(リリースより)
ミュージカル
『フリューゲル -君がくれた翼-』
作・演出/齋藤 吉正
冷戦下の東西対立により国が分断されていた1988年のドイツ。
社会主義国となった東ドイツの国家人民軍で広報を担当するヨナス・ハインリッヒは、
西ドイツのポップスター、ナディア・シュナイダーを招聘したコンサートの責任者に任命される。
欧州各地で巻き起こった民主化の波は東ドイツにも押し寄せており、
政府は国民の不満を解消する目的で首都東ベルリンでのコンサートを企画したのだった。
自由奔放なナディアの言動に振り回され、顔を合わす度に喧嘩を始めてしまうヨナス。
しかしリハーサルでナディアが歌う「フリューゲル」という曲を耳にした瞬間、
その歌声に胸を打たれ、離れ離れとなった家族と過ごした幼い日々を思い起こす。
音楽を通じて初めて心を交わした二人・・・。
そんな二人をヨナスの大学時代の同期でもある秘密警察のヘルムート・ヴォルフが監視していた。
東西に隔てられた国で育った男女が、考え方の違いから最初は反発しながらも次第に惹かれ合っていく姿を、
ベルリンの壁崩壊へと向かう激動のドイツを舞台に描くコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品。
東京詞華集(トウキョウアンソロジー)
『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
作・演出/栗田 優香
東京…それは玉響(たまゆら)の人生が煌めく街。幾万の人生が交わる街。
江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と、刻一刻と景色を変えてきた万華鏡(ばんかきょう)の如き街“東京”を舞台に、
そこで生きた人々の様々なドラマを映し出す現代的かつレトロなレヴュー作品。
トップスター・月城かなとを筆頭とする芝居心豊かな月組による、情感溢れる人間賛歌をお楽しみください。
この公演は、演出家・栗田優香の宝塚大劇場デビュー作となります。
囲み取材が行われました。(2023年10月13日)
◆月城かなと
明日から1ヶ月間心を込めて毎日演じたいと思いますので、
千秋楽まで、どうぞ宜しくお願いいたします。
◆海乃 美月
1日1日を大切に、一瞬一瞬を大切に心を動かしながら精一杯公演を務めたいと思います。
千秋楽まで、どうぞ宜しくお願いいたします。
ーーー作品の見どころを教えてください。
◆月城かなと
月組にとって、久しぶりのオリジナル作品です。
1からそれぞれの人物像を立ち上げて、自由で幅が広げられる分、日々の公演を重ねるごとに深まっていく作品だと思います。
宝塚大劇場で1ヶ月間やってきましたが、それをさらに東京の1ヶ月で深めていけるように、皆で頑張っていきたいと思います。
ショーの東京詞華集『万華鏡百景色』は、劇場を出れば銀座の街が広がっていたりと、
東京のお客さまには分かりやすい場所が出てきたりします。ここでやる意味も皆で感じながらできたらと思います。
◆海乃 美月
『フリューゲル』は、たくさんのお役が登場しますし、ドイツを舞台にした少しシリアスな題材ではあるのですが、
齋藤(吉正)先生の演出で、少しコミカルな要素も入っている作品なので、お客さまに楽しんでいただける作品だと思います。
『万華鏡百景色』は、ストーリー仕立てでありながら、各場面色が全然違うところが、
皆さまに楽しんでいただけるポイントではないかと思っております。
ーーー演じる上で大切にしているところは?
◆月城かなと
芝居の『フリューゲル』は齋藤先生の作品で、少しショーアップされた場面もあるのですが、
お芝居をやっているということを忘れずに、きっちりとお芝居として観せたいという思いがあります。
ショーの『万華鏡百景色』は、いつものショートは違って、こちらから発散するだけではなく、
お客さまをこちらに引き込んでいけるような演じ方ができたらと思っています。
二作品とも挑戦ではあるのですが、また新しい表現の出し方が自分にとっても勉強になるので意欲的に挑戦したいと思います。
◆海乃 美月
『フリューゲル』は“フリューゲル”という歌が物語のキーポイントになっていると思っています。
(月城さんが演じる)ヨナスさんにとっても、私が演じるナディアにとっても歌を通して色々な思いが生まれたり、
繋がっていったり。作品の中で何度もこの歌は出てきますが、同じ歌でも感情と共に変化していけたらいいなと思いながら
演じております。
ショーの『万華鏡百景色』は、(月城さんが演じる)花火師と(海乃が演じる)花魁が輪廻転生していくという筋書きがあるので、
各場面、時代も違って、その時に生まれた人も全然違うのですが、その中でも魂みたいなものがリンクし続けているところは
大切に演じたいと思っております。
ーーー大劇場公演を終えて、退団発表をされてから東京公演が始まりますが、変わった部分はありますか?
◆月城かなと
大劇場公演と東京公演の間に退団会見をさせていただきました。
私も初めて退団するので(笑)、その時は、あぁこんな気持ちになるんだと感じました。
ただ、自分の個人的な感情が公演に影響することは無いようにしたいと思っているので。
私個人としては色々な思いを日々感じながら、舞台を作る上では組の皆にとっても大事な公演なので、
そういうを思いを忘れずに大切に過ごしたいと思っています。
◆海乃 美月
私も自分の中で退団決めてから、この公演をさせていただきますが、大きな変化みたいなものは無かったのですが、
月城さんと同じように作品にどう取り組むかということを日々考えながら過ごしておりました。
東京公演が始まって、退団をするということをわかってくださった状態で観ていただくと、
お客さまもまた違うものを感じるのかもしれないので、そういう皆さまからの温かいお気持ちも受け止めながら
お客さまに公演ができたらいいなと思っております。
撮影:橘 涼香/取材:住川禾乙里
<ライブ中継・ライブ配信>
月組 東京宝塚劇場公演『フリューゲル -君がくれた翼-』『万華鏡百景色』
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20231014_007.html
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。