情報紙から飛び出した 演劇系エンタメ サイト
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

演出家・出演者コメント、舞台写真を公開!『メディア/イアソン』 2024年03月

(2024年03月15日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 

演出家・出演者コメント、舞台写真を公開!『メディア/イアソン』




メディア/イアソン_撮影:細野晋司
左から南沢奈央、井上芳雄

公演について(リリースより)


若き日の出会いから悲劇のクライマックスへ
数々の「メディア」伝承をベースに立ち上げる新作舞台『メディア/イアソン』


世田谷パブリックシアターでは2024年3月、
脚本:フジノサツコ×演出:森新太郎による新作『メディア/イアソン』を上演いたします。

古代ギリシャの劇作家・エウリピデスが記したギリシャ悲劇の最高傑作「メディア」。
夫イアソンの裏切りによって、我が子を殺めるという王女メディアの凄惨な復讐劇は、
これまでにも世界各国で数多くの舞台や映画の題材に取り上げられてきました。

本作『メディア/イアソン』では、脚本フジノサツコの筆と、森新太郎の演出により、
その前日譚である、若き日の二人の出会いと愛情に満ちた日々を鮮やかに照射し、
太陽のような存在であった二人が悲惨な結末を迎えるに至るまでの顛末を、
二人の間に産まれた三人の子供たちの視点を通して描き出していきます。

脚本を手掛けるのは、森新太郎が主催するモナカ興業の作家フジノサツコ。
フジノは数多くの「メディア」伝承に着目し、異国の地で生まれたメディアとイアソンが、
まるでロミオとジュリエットのように十代でめぐり逢い、
幾多の障害を乗り越えながら愛を成就する経緯を作品の前半に置くことで、
後半の復讐劇をより際立たせていく構成をとりました。

演出を担当する森新太郎は、ご存じの通り常に演劇シーンのトップを走り続けていますが、
世田谷パブリックシアター主催公演でもこれまでに、『ハーベスト』(2012年)、
『THEBIGFELLAH ビッグ・フェラー』(2014年)、『管理人』(2017年)、
『The Silver Tassie 銀杯』(2018 年)、『メアリ・スチュアート』(2020 年)、
世田谷パブリックシアター×東京グローブ座 『エレファント・マン THE ELEPHANT MAN』(2020 年)など、
多くの話題作を創出してきました。
数々のドラマティックな 演劇空間を創造してきた森が、ギリシャ悲劇ならではの壮大な神話世界を、
ファンタジックな要素や、喜劇的なエピソードも網羅しつつどのように演出するのか、期待が高まります。

これまでにも多くのタッグを組み、数々の舞台を生み出してきたフジノサツコの台本と森新太郎の演出、
そして精鋭五名の出演陣。夫婦と子供たちの一つの家族の誕生と崩壊が、
歴史背景や国家体制という大きな枠組みの中でどのように描かれていくのか。
喜怒哀楽に富み、卑近にして壮大な『メディア/イアソン』にどうぞご期待ください。


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
左から南沢奈央、井上芳雄

演出家・出演者 開幕コメント


◆演出/森新太郎
私が希求していた『メディア/イアソン』の劇世界に、ようやく辿り着いたと思えた初日でした。
おとぎ話のようでもあり、同時に生々しい人間ドラマでもある。この絶妙のバランスを追求すべく、
美術・照明・音響・衣裳・ヘアメイ ク・振り付け・5人の俳優……すべての分野の人たちが力を出し尽くしてくれました。
特に井上君をはじめとする 若き俳優陣の限界知らずのパッションと軽やかさには、感動すら覚えています。
フジノサツコさんが構想した「アルゴナウティカ」と「メデイア」の融合が、私には本当に刺激的で、
大いに演出欲を掻き立てられました。このような叙事的な語り口で、メディアとイアソンの物語が上演されたことは
かつてなかったのではないでしょうか。淡々と、しかし容赦のない速いスピードで、2人の愛の行く末が描かれます。
是非とも多くの方々に、我々の新しいギリシャ悲劇を体感していただき、感想を伺えたらと思います。
劇場にて、お待ちしております。

◆井上芳雄
物語の展開に合わせて、観客の皆さんの集中力が終幕に向けて段々と高まっていく……
いまだかつてない、特別な2時間でした。
森さんの強い情熱と、細部にまでこだわりぬく演出に率いられ、稽古を重ねてきました。
演劇は、才能だけでも、情熱だけでも、そして一人だけでもできない。
みんなで積み重ねていく過程が面白いんだな、それが好きなんだな、と再確認した稽古期間でした。
イアソンはこれまでに演じたことのない役どころで、とても新鮮です。
演じれば演じるほど、知れば知るほど得るものがある、深い戯曲ですが、
現代の我々にも通じるところも多く、近寄りがたい物語ではありません。
構えず、気負わずにご覧いただき、思ったように感じていただけたら嬉しいです。

◆南沢奈央
初日を迎え一旦完成したこの作品が、これから回を重ねるごとに更に変化していくんだろうなと、
ワクワクしています。客席には緊張感がありましたがお客様の集中力が伝わってきて、
膨大な台詞もギリシャ劇ならではの難しい言葉も、観て聴いてくださっているのがわかり、嬉しく感じました。
森さんが仰っていたように、この作品には今の人達と変わらない普遍的なものが含まれていて、
物語として共感していただけると思いますし、心を動かす瞬間があると思います。
ギリシャ劇だからとあまり気負わずに、演劇ならではの表現を楽しんでいただきつつ、
それぞれの登場人物のストーリーを感じ取っていただけたら嬉しいです。

◆三浦宏規
客席の皆さんがどう受け止めてくださるのか、楽しみ半分、不安半分で迎えた初日。
でも、緊張し過ぎて客席のことが気にならなくなるほどだったのですが、
その分『メディア/イアソン』の世界に集中して挑むことができました。
カーテンコールで明かりが点いた瞬間、客席の皆さんの拍手や表情から、
この壮大な物語をお届けすることができたんだなとほっとしました。
森さんの演出作品には初めて出演させていただきましたが、学びの多い、充実した稽古期間でした。
僕にとって、次のステップへと踏み出す貴重な経験をいただけたと感謝の気持ちでいっぱいです。 難しく考えずご覧いただける作品に仕上がっているかと思うので、ぜひたくさんの方にご観劇いただきたいです。

◆水野貴以
皆で温めてきた『メディア/イアソン』がついに幕を開けました。黒を基調とした舞台にたった5人のキャスト。
所狭しと走り回る空間の広いこと!けれど不思議と不安は無く、その広い空間と5人のキャストの間に
それまで皆で作り上げてきた確かな温かさみたいなものがぎゅっと詰まり守ってくれているような感じがして。
そこへお客様が入ったことの充実感、今ここに居る幸せが相まって、いつまでも心に留めておきたい初日となりました。
開演前、あまりの緊張に演出の森さんの所へ助けを求めに行くと、「水野にかかってるぞ!」と
森さんらしい冗談で和らげてくれて(笑)、また頼もしい出演者の皆にも気持ちをほぐしてもらい、
その一つ一つに愛が溢れて止まらないです。


◆加茂智里
ご本人には内緒にしておりましたが、井上芳雄さんと同じステージに立つのが夢でした。
まさかこんな日がくるとは思いませんでした。初日を終えて、お客様お一人お一人が
とても真剣に観劇してくださっていたのを感じました。芳雄さん、奈央さん、三浦さん、貴以さん。
舞台上で4人の家族を見つめる気持ちは、どこかメディアがイアソンに抱く恋心に似たものがあります。
森新太郎さんと共に何度も稽古を重ねた『メディア/イアソン』、最後までお楽しみいただけましたら幸いです。


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
手前左から井上芳雄、南沢奈央、三浦宏規


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
左から三浦宏規、加茂智里、水野貴以、井上芳雄


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
左から三浦宏規、井上芳雄


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
右手前:井上芳雄


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
左から井上芳雄、南沢奈央


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
井上芳雄


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
南沢奈央


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
三浦宏規


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
水野貴以


メディア/イアソン_撮影:細野晋司
加茂智里


英雄イアソン:井上芳雄、王女メディア:南沢奈央を筆頭に、三浦宏規ら魅力あふれる精鋭が集結
新たなギリシャ悲劇の誕生


本作で、壮大なギリシャ悲劇を舞台上で体現するのは、わずか五名の俳優陣です。
この精鋭五名には演出の森新太 郎が望みうる限りの最高のキャストが集結いたしました。

タイトルロールの一人、イアソン役を演じるのは井上芳雄です。
ミュージカルで鮮烈なデビューを飾り、その後も話題のミ ュージカルの舞台は勿論、
ストレートプレイや映像作品にも活躍の場を広げながら、常に第一線の俳優として数多くの作品世界に身を置き、
類い希なる存在感を築き上げてきました。しかし意外にもギリシャ悲劇の世界を体現するのは本作が初めてとのこと。
愛にあふれた王女メディアを憎しみにかられた女性へと至らしめる夫イアソン役をどのように構築していくのか、
注目が集まります。ご期待ください。

もう一方のタイトルロール、王女メディア役には南沢奈央を迎えます。
舞台、映像に豊富なキャリアを持ちながらも、読書家で、数々の書評や自身でも連載を手掛ける南沢。
ピュアな演技力に加え、その研ぎ澄まされた考察力や文学的なセンスも生かし、
ギリシャ悲劇の中でも壮絶なヒロイン・メディア役で新たな一面を開花させるに違いありません。

そしてイアソンとメディアの間に産まれた三人の子供たちを演じるのが、三浦宏規、水野貴以、加茂智里です。

複数のバレエコンクールで優秀な成績を収め、バレエダンサーとしての未来を嘱望されながらも数々の舞台に挑戦し、
今や演技力・歌唱力も兼ね備え、三拍子そろった舞台姿が話題の三浦宏規が、初顔合わせの森新太郎の演出のもと、
どのような化学反応を見せるのか、興味はつきません。

水野貴以は、森新太郎演出の『パレード』『奇跡の人』『モンスターと時計』に出演し、
森作品では欠かせない俳優の一人です。

加茂智里はスウィング(アンダースタディ)として森の演出作品に関わっていた時に、
森がその才能を高く評価して今回の出演につながりました。

森の信頼を得ている水野と加茂の演技にも期待があつまります。

奇しくもこの五名のキャスト陣は、世田谷パブリックシアターの企画制作公演には初登場となります。
この素晴らしい出 演者と、森が厚い信頼を寄せる実力派のスタッフ陣により、
新たな視点で描かれるギリシャ悲劇『メディア/イアソン』。
当劇場の2023 年度演劇公演の掉尾を飾る本作にどうぞご期待ください。


宣伝美術:秋澤一彰、宣伝写真:山崎伸康

 

 

『 メディア/イアソン』

 

【原作】「アルゴナウティカ アルゴ船物語」作:アポロニオス 翻訳:岡道男

「メデイア」作:エウリピデス 翻訳:中村善也

 

【脚本】フジノサツコ

【演出】森新太郎

 

【出演】井上芳雄 南沢奈央 三浦宏規 水野貴以 加茂智里

 

【美術】伊藤雅子 【照明】佐々木真喜子 【音楽】ダニー・フォード

【音楽監督】落合崇史 【音響】けんのき敦

【衣裳】西原梨恵 【ヘアメイク】大和田一美

【演出助手】櫻井裕代 【舞台監督】瀨﨑将孝

【プロダクションマネージャー】勝康隆 【プロデューサー】浅田聡子

 

【宣伝美術】秋澤一彰 【宣伝写真】山崎伸康

【宣伝スタイリスト】西原梨恵 【宣伝衣裳提供】ヨーガンレール

【宣伝ヘアメイク】大和田一美

 

【世田谷パブリックシアター芸術監督】白井晃

 

【日程】2024/3/12(火)〜3/31(日)

【会場】世田谷パブリックシアター

 

【チケット料金】一般:S席(1階・2階席)9,000円/A席(3階席)5,500円

※ほか高校生以下、U24など各種割引あり

 

【チケット取り扱い/お問合せ】

世田谷パブリックシアターチケットセンター

03-5432-1515 (10:00〜19:00)

https://setagaya-pt.jp/

 

【ツアー公演】

兵庫公演:2024/4/4(木)〜4/6(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]