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宝塚歌劇 雪組『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-東京公演が開幕!彩風 咲奈、夢白 あや 囲み取材 2024年09月

(2024年09月01日記載)

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宝塚歌劇 雪組『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-東京公演が開幕!
彩風 咲奈、夢白 あや 囲み取材


公演概要(リリースより)


三井住友VISAカード シアター
宝塚グランドロマン
『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田 紳爾
演出/谷 正純

1974年の初演以来、累計観客動員数500万人を超える宝塚歌劇最大のヒット作として
数々の伝説的な舞台を生み出してきた『ベルサイユのばら』。
初演から50周年を迎える2024年、10年振りに宝塚大劇場の舞台に甦ります。
少女漫画の歴史を塗り替え、時代や国境を越えて多くの人々から愛され続けるこの作品は、
革命の火が燃え上がるフランスを舞台に、二組の恋人達の許されざる恋を描いた物語。
宝塚歌劇ではこれまで様々なバージョンを上演して参りましたが、この度は「フェルゼン編」として、
50周年の記念すべき年を飾る『ベルサイユのばら』の華麗なる世界をお届け致します。  

囲み取材が行われました(2024年8月30日/撮影・取材 橘涼香)


ーーー再演を重ねてきた宝塚の名作にどんな気持ちで取り組んでいらっしゃるか。
また彩風さんは最後の東京公演にどんな気持ちで臨まれているか教えてください。


◆彩風 咲奈
宝塚大劇場初日を開けるまでは50年の歴史の重みと、諸先輩方が紡いでこられた想いに
押しつぶされそうなところもあったのですが、私も宝塚に入るきっかけになった作品が
『ベルサイユのばら』でございまして、私自身が『ベルサイユのばら』をとても愛していて、
大劇場公演で毎日、毎日舞台に立つ度に「あぁ、『ベルサイユのばら』を上演できて幸せだな、
この世界にいられて幸せだな、宝塚に入って良かったな」と毎日思っておりました。
その気持ちをずっと、宝塚から東京の初日を迎えるまで自分も紡いできたという感じです。
またお客様が本当にこの作品を愛してくださっているんだという気持ちが、
客席からとても伝わってきて、その想いにも背中を押していただく日々でございます。

◆夢白 あや 
『ベルサイユのばら』が上演されると決まったのが、いつもの次回公演が発表されるより早く、
昨年には発表されていたので、初日が開けるまですごく緊張していました。
でも開けてから毎日が本当に楽しくて。『ベルサイユのばら』という作品が、
大きな素晴らしい作品だとわかってはいたのですけれども、自分自身が演じるなかで
本当に素晴らしいなと感じる日々でございます。
東京公演も新鮮に、この感謝の気持ちと幸せな想いを胸に頑張っていきたいと思っています。

ーーー実際に『ベルサイユのばら』を演じてみて、特に彩風さんは新人公演で演じられて以来の
フェルゼン役かと思いますが、お役柄に感じること、
また榛名由梨さん、初風諄さんなど多くのレジェンドキャストの方々が
本日の通し稽古を熱く見守っておられたことについてはいかがですか?


◆彩風 咲奈
11年前に私が新人公演でフェルゼンを演じた時には、やはり本役の壮一帆さんのフェルゼンを
お手本に自分が勉強させていただいたことが大きかったなと、改めていま取り組んでいて思います。
あの時にはまだ新人公演(に出る)学年でしたし、まだまだ男役としても未熟で、
フェルゼンのカッコいいところだけを見ていたのですが、いまこの学年になって改めてフェルゼン
という役に向き合うと、フェルゼンは王妃様を愛していることがもちろん強さでもあり、
弱さでもあるんだなということをすごく思いました。でもその弱さ故に色々なことに巻き込まれるけれども、
弱さを強さに変えて王妃様を助けにいく。どんなカッコいい人物にも弱い部分があるんだ、
ということを今回のフェルゼンを演じていて改めて感じて、大切にしていることかなと思います。
また、榛名先生をはじめ皆様には、お稽古場から色々な想いを伝えていただいて、本当に皆様がどれだけ
『ベルサイユのばら』を愛していらっしゃるかということがいつも伝わってきておりました。
大変おこがましいですが、私もそれに負けないくらい『ベルサイユのばら』を愛して、
東京公演も頑張っていきたいと思っています。

◆夢白 あや 
マリー・アントワネットという役柄を演じさせていただくにあたって、歴史から勉強させていただいた時に、
愛に溢れた実在の人物なんだなと。フェルゼンとのやりとりの本などにもリアリティがあって、
それが原作の「ベルサイユのばら」ともよりリンクして、今でもその本を読んでいて、
さらに深めていけたらと思っています。本日(初代マリー・アントワネットの)初風さんがご覧くださって、
初めてご挨拶させていただけて、すごく嬉しい気持ちと、この初日が開ける前にお会いできたことは
明日からの糧になると思いますので、心を新たに務めていきたいと思いました。

ーーー彩風さんフィナーレが出ずっぱりでいらっしゃいますが、いかがですか?

◆彩風 咲奈
気づいたら16分間出ているのですけれども(笑)全く体感では16分出ているという風には感じなくて、
最初のロケットではみんなのところに出て、みんなの笑顔と一緒に踊って、
今度は男役が階段から降りてくると自分も自然と男役のダンスになっていて。
また娘役さんが来たら娘役さんとの雰囲気になり、少人数のところはそれぞれとの時間を楽しみ、
あやちゃん(夢白)とあーさ(朝美絢)とのところは今までの感謝の気持ちとこれからへの想い。
そして全員との「セラビ・アデュー」では皆様の想いを全部受けたいという気持ちなので、
あっという間に終わってしまいます。でもこのように素敵なフィナーレナンバーを
今回の為に作っていただけたことが本当に幸せです。



ーーー彩風さんは宝塚に入ったきっかけが『ベルサイユのばら』だということで、
どこがそれほど人々を惹きつけるとお考えですか?


◆彩風 咲奈
毎日プロローグで、後ろ向きでせりあがってくるので、自分の見える景色、
一面ピンク色の薔薇が咲き乱れた世界がまず見えて、そこからお客様の方に振り向くのですが、
あの美しさは本当に『ベルサイユのばら』ならではだなということを毎日感じています。
宝塚の男役、娘役としての夢も詰まっていて、ファン時代自分もこういう姿が見たい、
愛が見たいと思っていたものが全て詰まっているのが『ベルサイユのばら』だと思います。
娘役さんの輪っかのドレスも素敵ですし、男役の軍服姿、特に私は宝塚に入る前はオスカルに
憧れていたので、やっぱりオスカルのブロンドの髪、そして現実ではなかなかあり得ない
男として育てられた女性という、全ての夢が詰まっていて、私はいまもずっと夢の続きを
見ているような気持ちでさせていただいております。

ーーー今回のオリジナルナンバー「セラビ・アデュー」という曲が、
フェルゼンとしても彩風さんとしても通じるという素敵な歌詞ですが、
お二人はそれぞれどういう想いで歌っていらっしゃいますか?


◆彩風 咲奈
私は本編のなかで歌うフェルゼンとしては、まずオスカルに、そしてアンドレに、
さらにフランスの歴史のなかバスティーユで散っていった人々に、という想いがありますが、
同時に半分は宝塚への想いがあります。それは曲の中だけではなくて、色々な台詞の端々に
自分の想いとリンクすることがあって。すごく切ない想いもあるのですが、
曲と歌詞が切なくもとても爽やかな気持ちなので、曲の通りの気持ちで歌わせていただいています。
「私のなかにあなたは生き続ける」といのは本当にお客様だったり、組の人だったり、
私が出会ってきた大事な人たちが私の中に生き続ける、という自分からのメッセージのような気持ちです。

◆夢白 あや 
私は(フィナーレの)パレードで歌わせていただけるのですが、マリー・アントワネットの衣裳なので、
マリー・アントワネットとしてもいつまでも自分のなかで生き続けるという想いがあったり、
銀橋にいらっしゃる咲さん(彩風)に向かって(歌い)かけさせていただく振りがついているのですけれども、
やはり咲さんはトップさんとして雪組愛がとても強い方だというのはお隣にいても感じますし、
すごくそうおっしゃるので、そういった部分を引き継いでいけたらいいな、咲さんの温かい大きな心を絶対に忘れずに、
想いのバトンを受け継ぐではないですが、いつもその気持ちが歌詞を歌っている時に新鮮に頭をよぎります。
今まで言っていただいたことも踏まえつつ、毎日学んでいけたらいいなと思っています。


 

 

三井住友VISAカード シアター

宝塚グランドロマン

『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-

 

公演期間:2024年8月31日(土)〜10月13日(日)

会場:東京宝塚劇場

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2024/roseofversailles/

 

 

 
 

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