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山本耕史演出・主演 ミュージカル『tick,tick…BOOM!』
すみれ・ジェロも出演 製作発表が行われました
ジョナサン・ラーソンは35歳の若さで旅立った。
ニューヨークのソーホーの片隅で、貧乏なアーティストとして暮らしていた作者・ジョナサン自身を主人公として書かれたロック・ミュージカル。アーティストとしての葛藤、挫折そして希望…。社会現象とまで言われた大ヒットミュージカル「RENT」の作者、ジョナサン・ラーソンが、死の数年前に書き遺していた作品。
ロックと美しいバラードで構成されたストーリーは、心を揺さ振る。
そしてジョナサン・ラーソン役には、今年、35歳になった山本耕史が、演出、主演を務める。
◆ジョナサン・ラーソン プロフィール
1960年、ニューヨーク郊外、ホワイトプレーンズに生まれる。
幼い頃から、演劇に接する機会に恵まれ、小学生の時から劇団を作り、ミュージカルを上演するなど多感な少年だった。アデルファイ大学・演劇科に奨学生として入学。ミュージカル界の巨匠、スティーブン・ソンドハイムに多大なる影響を受ける。俳優か作曲家になるべきかを悩み、ソンドハイム本人にコンタクトをとり、度々助言を受けることになる。(tick,tick…BOOM!の中にもそのエピソードが語られている。)しかし、アーティストを夢見る彼の現実の生活は貧窮したものだった。まさしく「RENT」に登場するようなぼろぼろのアパートに住み、ダイナーでアルバイトをする日々。構想から7年を経て、ニューヨークの劇場・ニューヨーク・シアター・ワークショップで「RENT」プレビュー公演を実現。しかし、公演初日の前日、大動脈瘤破裂にて急逝。そんな彼が実際に体験した彼自身の悩み、夢を実現させるための難しさ、誰でも一度は通過するような時間の一片「tick,tick…BOOM!」で描かれている。
時は1990年―RENTが世界中の人々に衝撃を与えることになる、その6年前。ジョナサンは30歳の誕生日を目前にして、憂鬱な日々を送っている。素晴らしい作品を書きたいとの燃えるような思いはあるものの、現実は相変わらす、ダイナーで働きながらの、貧乏作曲家としての日々。親友でルームメイトのマイケルは現実派。マディソン・アヴェニューのビジネスマンに転進して成功し、新車のBMWを手に入れたばかり。彼に勧められて就職することもジョナサンは考えてしまう。ガールフレンドのスーザンはダンサー。彼と結婚してニューヨークを離れたいと思っている。しかし彼女を深く愛してはいても、そんな彼女の思い描く「幸福」に乗り切れないジョナサン。あと1週間で30歳。それは青春時代の終わり。そして全ての終わりなのだろうか。
頭の中で時計の音が響く……チック・チック・チック……。
まるで時限爆弾のように。そんな鬱々たる思いを胸に、今夜も彼はキーボードに向かい、ひとり歌いだす……。
◆山本耕史(ジョナサン役)
この作品は僕が26歳のときに初めてやらせていただき、30歳を迎える時の話なのですが作品同様29歳から30歳の瞬間もこの舞台で迎えました。今35歳なんですけど、ジョナサンが命を失った年にこの作品に出演しているというのは、自分の中でもとても運命的なことを感じます。そして理想の形がこの作品に詰まっているのではないかなと思います。心情的には30歳のときにやった自分がリアルな時間だったので、そのころの自分にリアリティでは勝てないかもしれませんが、当時僕はよく考えてみると満たされていたなと。葛藤というより喜びや期待が多かったです。今回はジョナサン・ラーソンが自分の曲ができないとかヒットしないとかで悩んでいる姿と、翻訳・訳詞・主演を務める自分が背負うものも多く、この作品の中のジョナサンには心情的に今のほうが近いんじゃないかなと思っています。素晴らしいお二人に力を借りて、自分の見たいもの、見せたいものを届けられるように、日々稽古しています。きっと素敵なものになるんじゃないかと思います。
初めてのミュージカル出演を嬉しく思いますが、才能のあるお二人とご一緒させていただいて大丈夫かなと思うくらいです(笑)。二人はとても優しいです。主演の山本さんはディレクターをなさっていますが、俳優でもあるので自分の気持ちをすごく分かってくださっているなと思い、安心して初めてのミュージカルができるなと思います。まだ1年しか日本に帰ってきていないので、日本語も難しいところがあるのですけど、日本語のセリフも歌も頑張りたいと思います。ジョナサン・ラーソンは昔からのファンなので、ずっとこのミュージカルは知っていましたので出させていただいて嬉しいです。日本語が難しいから英語が出そうになりますが、頑張りますので宜しくお願いします。
今回ミュージカルに2度目の挑戦をさせていただきます。昨年挑戦して自分は音楽が大好きだと感じましたし、歌の3分の人生を演じるのではなく、最初から最後までの人生を演じることもできますし、キャラクターなども作れるのでまたミュージカルに挑戦してみたいなと思っていましたが、嬉しいことに声をかけていただきました。5歳のときからずっと演歌を歌ってきましたが、ロックミュージカルはさっぱり分からへんジャンルなのですけど(笑)、頑張りますので宜しくお願い致します。
ミュージカル
『tick,tick…BOOM!』
作詞・作曲・脚本:ジョナサン・ラーソン
翻訳・訳詞・振付・演出:山本耕史
出演:山本耕史、すみれ、ジェロ
【東京公演】
公演日程:2012年9月13日(木)~9月30日(日)
会場: あうるすぽっと
チケットご予約・お問合せ:・チケットスペース:03-3234-9999 http://ticketspace.jp/
【大阪公演】
公演日程:2012年10月11日(木)
お問合せ:ブリーゼチケットセンター TEL:06-6341-8888(11:00~18:00)
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