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三井住友VISAカード シアター
宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-
制作発表会が行われました その2 登壇者コメント
◆島田秀男(三井住友カード株式会社 代表取締役社長)
この度、月組『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-に三井住友VISAカードとして協賛させて頂くこととなりました。この『ベルサイユのばら』は皆様もご存じのとおり、1974年に池田理代子先生の原作、植田紳爾先生の脚本・演出により初演され、以来絶大なる人気を博し、これまでの上演回数は1763回、観客総動員数426万8000人を記録を致しまして40年近くたった今もなお多くのファンに愛され続けております宝塚歌劇を代表する名作中の名作でございます。私どもがこの輝かしい歴史を持ちます作品に初めて協賛させて頂きましたのは1989年の宝塚歌劇75周年とフランス革命200年を記念した雪組公演『ベルサイユのばら』-アンドレとオスカル編-でございます。それ以来今日に至るまで『ベルサイユのばら』は8回に渡ってさまざまなバージョンで公演され、いずれも好評を博しておりますが私どもはそのすべてに協賛をさせて頂いております。そして今回2014年の宝塚歌劇100周年への架け橋となる2013年の幕開けに再びこの『ベルサイユのばら』に協賛させて頂くことを大変光栄に感じている次第でございます。
さて、今回の公演は、前作の『ロミオとジュリエット』に引き続きまして月組トップの龍真咲さんと明日海りおさんのお二人が男装の麗人のオスカルと、幼馴染のアンドレの二役を交互に演じることが大きな特徴となっております。正義感の強い軍人として生きる一方で女性本来の情熱を内に秘めたオスカルと、優しさに溢れ包容力のある青年アンドレの悲しくもせつない愛の物語をお二人がそれぞれの個性を活かしてどのように演じられるのか、今から大変楽しみな部分でございます。そして、生涯をオスカルを一途に慕うロザリー役を愛らしい容姿と透明感のある歌声が魅力であります愛希れいかさんが演じられます。また、大劇場公演では、本日ここにいらっしゃいます花組トップスターの蘭寿とむさん、そして、12月25日から雪組トップスターに就任されます壮一帆さんがアンドレ役で特別出演をされます。このような豪華なメンバーによる『ベルサイユのばら』が植田先生の脚本・演出、鈴木(圭)先生の演出によって華やかで夢に溢れたステージに再び美しいバラをさかせ、多くの宝塚ファンにどんな感動を届けてくれるのか今から上演がたいへん楽しみでございます。弊社といたしましては本公演の感動を一人でも多くのお客様にお届けできるよう、応援させて頂きたいと思っております。どうぞ今後とも宝塚歌劇団ならびに三井住友カードをご支援賜りますようよろしくお願いを申し上げます。それでは結びにあたりまして、『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-の大成功を祈念いたしまして協賛社からの挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。
◆植田紳爾(宝塚歌劇団 特別顧問・演出家 『ベルサイユのばら』脚本・演出)
今日はこんなにたくさんの方々にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。今までに引き続きまして三井住友カード様に『ベルサイユのばら』にご協賛していただき本当にありがたく、嬉しく思っております。作品ですけれども、皆さんの方が良くご存じだと思うんですが、この3人が月組を背負うようになってから、組が大変パワフルになってきました。そういう月組のエネルギッシュな力を『ベルサイユのばら』の世界の中でどう活かすのかな、というような気持ちがしております。強力な蘭寿、壮の二人が応援に来てくれますので、100周年を前にした99周年に宝塚の各組の窓をあけて空気を通してそして100周年に活性化した宝塚ができればな、このように思っております。作品としては、これぞタカラヅカというような、夢とロマンに溢れた宝塚を徹底的に追求して作りたいと思いますので、どうか皆さまご後援の程をよろしくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
今年は原作がこの世に生まれまして40周年、そして再来年が宝塚歌劇で上演されまして40周年ということで、単なる数字合わせなので当然なんですけれども、色んな方から(当時)宝塚で当然上演するんでしょ?と聞かれまして、それが今日こういう形で発表させて頂けることを大変嬉しく思っております。オスカルとアンドレの役替わりは上手いことをやるな(笑)という感じなんですね。みんな2回は観に行かないといけないじゃないですか。そういった歌劇団側の努力にも非常に感激している次第でございます。私は最初に上演されました頃の事を昨日のことのように覚えていますし、演出の植田先生もまだ髪も真っ黒でした。私は染めているんですけど(笑)宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』も、ずっと上演される作品であって欲しいなと心から願っております。そして、この『ベルサイユのばら』で色んな新しいスターさんたちが生まれていくことを、私自身が老後の心の支えとさせて頂きたいと思っております(笑)。どうぞよろしくお願い致します。
皆様、本日は三井住友VISAカード シアター 宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-の制作発表にお越し下さいまして誠にありがとうございます。この度、オスカル役とアンドレ役をさせて頂きます龍真咲でございます。
私は『ベルサイユのばら2001』で初舞台を踏ませて頂きました。再びこの作品にめぐり会えましたことに強いご縁を感じとても嬉しく思っております。そして、今回は更に、先ほどご紹介にありましたように蘭寿さんと壮さんという熱いお二方とご一緒させていただきますことを大変嬉しく、頑張りたいなと思っております。月組生一丸となって、精一杯お稽古に励んで参りたいと思います。そして、最後になりましたが、三井住友カード株式会社様が御協賛下さいましたこと、厚く御礼申し上げます。本日はありがとうございます。
本日は『ベルサイユのばら』制作発表会にお越し下さいまして誠にありがとうございます。今回ロザリー役をさせて頂きます愛希れいかでございます。
この作品に出演させていただくことができ本当に嬉しく幸せに思いますと同時に、今回はオスカル役もアンドレ役も役替わりであったり、蘭寿さんと壮さんとご一緒させていただけるということで、本当に今から楽しみな気持ちでいっぱいでワクワクしています。私自身まだまだ未熟者ですが、この作品に精一杯取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございます。
本日はお集まり頂きまして誠にありがとうございます。明日海りおでございます。
今までお家で本を読む、もしくは客席で観る側だった憧れの『ベルサイユのばら』に今回出演させていただくことになりまして、本当に光栄に思っております。役替わりでオスカルとアンドレをさせて頂き、蘭寿さんと壮さんがいらっしゃる時はそばで勉強させていただきながら、もう一つの役もすることになり、三役を役替わりするのは初めてなので、気力と体力はバッチリ備えて、挑んでいきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。
花組の蘭寿とむでございます。
私は、今回初めて『ベルサイユのばら』に出演させていただきます。宝塚の宝である『ベルサイユのばら』に出演させていただきますこと、大変光栄に思っております。三日間という短い期間ではございますが、だからこそ龍真咲さん演じるオスカルをより深く、強く愛し抜きたいと思っております。新春の月組公演に華やかな彩りを添えられますよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
同じくアンドレ役をさせて頂きます壮一帆でございます。
私は全国ツアー、外伝も含めますと、実に『ベルサイユのばら』は5回目の出演となります。だからこその緊張感、そしてアンドレ役も今回で三度目になりますので、一度演じたことがあるからこその緊張感、そしてその緊張感をまた自分自身へのパワーへと変えまして、今度の月組公演が更に盛り上がりますよう、そして宝塚も更に盛り上がりますよう、一生懸命頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
――作品の魅力と見所について
(龍)池田理代子先生の劇画の世界というものを、やっぱり漫画をもう一度読み直しましてその時に受けたインスピレーションであったり、大切にしたいものという物は息づかせていきたいなと思っています。あとは、植田先生のお稽古でしっかりとオスカルとアンドレ両役とも成長させていただけるように必死にしがみ付いていきたいなと思っております。今はただ「頑張ります」という言葉のみなんですけれども、精一杯やりたいと思いますので、どうぞお楽しみになさって下さい。
(愛希)私は、2001年の『ベルサイユのばら』で初めて観させて頂いたんですけれども、そのときにやっぱりすごく宝塚らしくて、漫画からそのまま出てきたかのような印象が強くて、私がこの作品にこうして出演させて頂けるということがすごく嬉しいです。ロザリーという人物に関しては、オスカル様を本当に慕ってどれだけオスカル様を愛せるか、今回頑張りたいと思います。植田先生のお稽古に私もしっかりついていきたいと思います。
(明日海)池田理代子先生の漫画を読ませて頂いて、オスカルとアンドレのみならず、今日はどの役に感情移入して読もうかなという、そういうワクワク感が本当にあって、いろんな人の心情が入り混じっている作品にこうして月組みんなで挑めるということをとても嬉しく思います。その中で、私なりのアンドレ、そしてオスカルをつくり出していけたらなと思います。
(蘭寿)私はファン時代に大劇場公演を観させて頂きまして、池田理代子先生の描かれました『ベルサイユのばら』の世界が宝塚にこんなにぴったり合うのかと思いまして、愛が溢れる舞台に涙が止まらなかった記憶があります。アンドレの役作りに関しましては、私自身はオスカルの気高い志と女心をより深く近くで理解し、包容力溢れる男性をつくりたいと思っております。
(壮)先ほどお話しにもありましたように、宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』というのは、池田理代子先生の原作の漫画があってこそだと思っております。なので、今回演じさせて頂きますアンドレに関しても、やはり原作の漫画のイメージを損ねることなく、そして原作のファンでいらっしゃる皆様のご期待、宝塚の『ベルサイユのばら』のファンでいらっしゃる皆様のご期待に背くことのない、包容力溢れるアンドレを演じたいと思っております。そして『ベルサイユのばら』は、お稽古場でも伝統ある雰囲気がありまして、やはり経験者として、その辺りも次につないでいけるように、私自身が若輩者ではありますけれども、そのあたりも少しずつでも皆さんにお伝することができたらいいなと思います。
――演出面で大きく変わるところはございますか?
(植田)池田先生の原作があるわけですから、それ以上にはみ出すことは出来ないのでその中でどうするのか?という事を感じているんです。特に僕は最近、初演の時の宝塚の現状と今の現状がすごく似ているなと思うんですね。だからこそ、今度は徹底的に宝塚の良さ、伝統ある宝塚の舞台を作ってみようと思っております。今度の目玉は、最後に馬車にのって天国に行くんですけれども、これをクレーンでやって、ふたりが馬車に乗って、馬車ごとそのまま空中に飛んでいこうと思っています。これが大きな見せ場だと思っております。
――主題歌を歌ってみての感想は?
(龍)今まで、私もやはり宝塚の舞台へ観ていた側だったので、やっぱり自分が持っている役に対して曲に対しての印象と、やはり演じてみてどうなのか?という所は、やっぱり一致するところと一致しないところがあるので、そこが上手く同じ線の上にのれるように気持ちもセリフも心情も歌もすべてを同じ一つの線に乗せられるようにこれからしっかり作っていきたいなと改めて思いました。
(愛希)私もファン時代から本当に知っている、というか、よく聞いていた曲だったので、今歌わせて頂いて、この作品をさせて頂けるんだなと実感しました。
(明日海)今まで本当に自分も夢心地で聞いていた曲ばかりなので、本当に歌うとなるとテンションがあがってしまうんですが、実際歌ってみると本当に難しくて歴代の先輩の方々は本当にお上手だったんだなと実感しております。また、稽古場で役を含めて歌唱面だけでなく、もっともっと内面から深く色んなことを感じて歌えるようになりたいなと思っております。
――フェルゼンとマリー・アントワネットは出てきますか?
(植田)今回の『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-には出ません。アンドレとオスカルの関係を深く、あるいは面白くあるいは美しく描きたいなと思っております。
――初演当時の宝塚状況と今似ているのではないかと思っているところの詳細を教えて頂けますか?
(植田)40年前なんですけれども、その頃はアンダーグラウンドっていう言葉が流行って、全体にどこの劇場に行っても暗かったんです。それを観てて感動もするし涙も出したんですけれども、でも宝塚は違うな、ということをいつもみながら思ってたんです。だから、そういった意味で99周年にもう一度宝塚の伝統、夢とロマンと愛に溢れた、甘いかも分からないですけれども、そういう世界をもう一度再現してみたいなと思いますし、40年経っていますから色んなところで手垢が付いてきているんです。それを少し全部取り払って。そのために、榛名由梨に演技指導に来てもらっているんですけれども、もう一度初心に帰ってやってみたいなと思っております。
――(龍さんへの質問)3人のアンドレを相手にオスカルを演じられてなおかつ自分も演じられることについてのどのように臨みたいか。
(龍)初めて愛される役というか、このように情熱的にしかも役替わりで魅力的なお三方にそのように想われる役なので、しっかりと本当にオスカルの女らしさであったり、あとは本当に国を思う、だからこその女性である以外の面の強さであったり弱さというものをしっかり表現したうえで、オスカル・アンドレ役ともどちらとも演じるということなので、そのときはその役で相乗効果がしっかりと作れて、セリフだけではない心の中の気持ちというものも演技の上で表せられるようにしっかり作り上げていきたいと思っています。
――(明日海さんへの質問)3つめの役はどの役をおやりになりますか?また、オスカルも演じられることについてはどうか?
(明日海)3つめの役は私もまだ知らなくてですね、明日集合日となっておりますので(笑)香盤表をちょっと見に行きたいと思います。わたしもとても楽しみです。オスカルとアンドレをさせて頂くことについては、オスカルでもアンドレでも龍真咲さんとがっつり組ませて頂くということで、きっと相手役のちゃぴ(愛希)にはきっとやきもちを焼かれるのではとちょっと心配ですが、それが彼女の納得がいくぐらい素敵に演じなければなと思っております。
※ベルナール役の発表は後日発表になりました
――(蘭寿さん、壮さんへの質問)皆さまがお好きな『ベルサイユのばら』の場面ってありますか?
(蘭寿)私はワインに毒を入れるシーンが、あのシーン一連が大好きでございます。
(壮)大好きな場面はたくさんあるのですけれども、私は演じていてとてもやはりアンドレとして生きているのは、最後の「俺は今日まで生きていてよかった」ってあのセリフがもうアンドレの喜びすべてが詰まっている場面なので、本当に大好きな場面ですね。
――かつての名場面、例えばバスティーユであるとか、さっき二人がおっしゃった場面とか、あとボレロの名シーンとかショーとか、そういうのは同じようにあるのでしょうか?
(植田)ショーのボレロはやりたいと思います。喜多先生の名振り付けですし、やはりあの『ベルばら』の世界なんで、あれは使いたいと思っております。今回は特にこの二人がアンドレとオスカルとを変わるということの話から、書きながらものすごく難しかったのは、いつも一緒に出ているのに、ある時は役が変わっているっていうことの大変さ、そういったものがあったので、なるべく二人を離してやりたい離してやりたいというような気持ちがありました。そういったことの苦労はしたんですけど、でも、皆様方には再演の時に「宝塚の『ベルばら』は進化している」と言って頂けるようなものにしたいと思っております。
宝塚歌劇月組
三井住友VISAカード シアター
宝塚グランドロマン
『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
<宝塚大劇場公演>
公演期間:2013年1月1日(火)~2月4日(月)
一般前売:2012年12月1日(土)
<東京宝塚劇場公演>
公演期間:2013年2月15日(金)~3月24日(日)
一般前売:2013年1月13日(日)
特設サイト
http://kageki.hankyu.co.jp/versailles2013/moon/
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