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彩吹真央さんインタビュー Tango Musical『ロコへのバラード』 2013年09月

(2013年09月21日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

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彩吹真央さんに開幕直前インタビュー
Tango Musical『ロコへのバラード』

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公演について

アストル・ピアソラの楽曲を中心に繰り広げられる、今までにない新たなタンゴショー『ロコへのバラード』。

東宝にて最年少・女性初のプロデューサーとなり、数々の名作に携わった後、
09年に独立後Show Creatorとして演出・構成・作詞などマルチな才能を発揮する小林香が
この作品を牽引し盛り立てます。
生演奏による音楽も本格的。アルゼンチン・タンゴには欠かせないバンドネオンを日本に浸透させ、
日本のタンゴ界の一端を担っている小松亮太が音楽監督を務めます。
バラエティ豊かなダンスシーンを振付るのは、
毎年アルゼンチン・タンゴ世界選手権に複数の入賞者を送り出す巨匠 マリオ・モラーレス。
本場のアルゼンチン・タンゴの世界を楽しめます。

このようなメンバーで創り上げられ、2011年に初演された本作品が、2年ぶりに再演を果たします。

前回同様、宝塚歌劇団卒業後も多数の舞台に出演している彩吹真央が主演を務めます。
朗読・歌・ダンスという幅広いジャンルが融合し、出番の多いこの作品の中でも、
それぞれのシーンで異なる表情を見せ、その実力をあますところなく発揮。

出演は他に、アルゼンチタンゴを世界中に知らしめたミュージカル「ForeverTango」の
オリジナルキャストでもあるClaudio Villagra、
前回から引き続き出演、タンゴダンス世界選手権優勝経験を持つChizuko、
今回初参加の石井一彰、大月さゆ、進藤 学、Andrés González、
そして前回から引き続き重要な役で特別出演の西島千博、石井一孝。
さらには日にち限定で、音楽監督を務め、バンドネオン奏者でもある小松亮太が出演します。

楽曲は「ロコへのバラード」「アディオス・ノニーノ」「リベルタンゴ」、
『ブエノスアイレスのマリア』から「YO SOY MARIA」などのピアソラの楽曲を中心に、
「エル・チョクロ」「ラ・クンパルシータ」「ママ恋人が欲しいの」など日本人の耳に親しい楽曲なども。

ショーの中の芝居、芝居の中のショー、というように、
様々な要素が組み合わさった、この作品ならではの世界観を味わえます。
イマジネーションと官能のひとときを、劇場で是非!

≪アフターイベント開催!≫
本編終了後にアフタートークを開催。
9月24日(火)19:00の回終演後 出演:彩吹真央 西島千博 石井一彰 進藤学
9月26日(木)14:00の回終演後 出演:彩吹真央 石井一孝 Chizuko 大月さゆ
※対象公演のチケットをお持ちのお客様のみご覧いただけます。
※終演後20分程度を予定しております。

彩吹真央さんに初日公演直前インタビュー
取材日:2013年9月19日 インタビュアー:住川絵理

―――いよいよ今日初日ですが、今の心境はいかがですか。

2日間舞台稽古をやらせていただき、2年前の時もこの場所で、
同じ作品、同じ役をやったんだよな、と不思議な感覚になりました。
『DRAMATICA/ROMANTICA』などはありましたが、 このような作品での再演に出演するは初めてです。
舞台稽古をやってみて2年前のことが甦りつつも、
自分の中で変わったことと変わっていないことが判明しました。
2年前はここはこうだったけど、今の自分はこうだなとか、
マリアという役柄の中での気付きであったり、歌ったり踊ったりしている時の気付きであったり。
たくさんの発見があり、2日間の舞台稽古はとても楽しかったです。
もちろんお稽古場でもそのような発見はたくさんありましたが、
劇場に来て、照明を照らしていただき、衣裳を着けて舞台に立つと、
よりそういうことが鮮明に見えてきました。

―――具体的にはどのようなことが違って、どのようなことが同じだったのでしょう。

前回は初演と言うこともあり、私自身も
やることに追われてちょっと余裕がないところがありました。
でも今回は、やることが分かり、動きが体に染みついた上で演じているので、
良い意味での緊張感はありますが、「自分はどうなっちゃうんだろう?」という感覚ではありません。
精神的な余裕がある分、色んなことに気付けたんだと思います。

例えば、照明がキレイだなと、改めて感じました。
あと、自分自身の話としては、声の幅が変わってきたなと思いました。
この2年の間に色々な役をやらせていただいたので、
声の引き出しが少し増えているのかなと感じました。

実りある2日間の舞台稽古だったので、
落ち着いて初日を迎えられるというのが気持ちの上では一番大きいですね。

今日初日を迎えますが、
精神的な余裕に甘えることなく、落ち着きすぎず、
お客様が入った時のテンションを高めていきたいと思います。

―――お客様が入ると、また舞台稽古とは違う雰囲気ですよね。

そうなんですよね。初演はお客様にも、期待と緊張があったと思います。
誰も見たことがないものをお見せする形でしたから。
今回再演なので、複数回ご覧になっている方もいらっしゃるわけですが、
そこはあまり意識しすぎないようにしようと思っております。
毎回毎回純粋に小林香さんが描かれた世界観をお伝えしたいと思いますし、
それをご覧になって何かを感じていただけると嬉しいですね。

―――舞台上でのダンスも久しぶりなのでは。

そうですね。この2年間は舞台上で踊る機会があまりなかったので、
久しぶりのダンスです。やっぱり、楽しいな、気持ちいいな、タンゴ好きだな、
と思いながら踊っています。

―――この2年間の間に彩吹さんは本場ブエノスアイレスも訪れ、
新たな刺激を受けて帰ってきたわけですが、その辺りはどのようにお感じですか。


ブエノスアイレスを訪れたのは旅行というか、半分趣味のようなものですが、
現地を訪れるとその土地の人の生き様に触れることができたので、
その部分の収穫は大いにありましたね。

でも一番大きいのは、世界で活躍なさっているクラウディオさんとアンドレスさんが
この作品の中で本場のアルゼンチン・タンゴを踊るので、
そういう方たちと一緒に踊ると言うことが、何よりも役作りに役立っていると思います。

初演の時にも思いましたが、世界チャンピオンにもなられたChizukoさんと
同じ舞台に立つという責任の大きさを感じますし、
そういう方々の中で主演として立たせていただくからには
きちんとタンゴを踊るということが根底にないと、成り立たないなと思っています。
今回もタンゴの振りを体にたたき込みました。

―――この作品の中で朗読シーンもありますが、
この2年間でいくつかの朗読劇に出演したことにより
何か意識は変わりましたか?


声だけで聞かせる難しさを、改めて感じました。
自分がこうだなと思っていても、実際に自分が語っている声を録音して聞いてみると、
全然伝わってこないな、と思いました。
そういうことが何度もあったので、小林さんとギリギリまで何度も話し合って、
色々とご指導いただきました。

―――それは声のトーンを変えたり、強弱を付けたりして変えて行ったと?

もちろんそういう技術面もそうですが、
なぜマリアがこの本を選んだのか、
聞く人たちに何を伝えようとしていたのか、
そういう基本的なところに立ち返って、今回もお伝えしたいなと思っています。
オラシオ書店に聞きにくる人たちに聞かせているのと同時に、
舞台を見に来て下さったお客様にも、丁寧に伝えられたらいいなと思っています。

初演をご覧になった方も、今回初めてご覧になる方にも楽しんでいただける
作品になっていると思います。

小松亮太さん率いるキンテート・オセイロの素晴らしいバンドネオンの生演奏にのせて、
タンゴの世界をお届けしますので、ぜひ劇場に観にいらして下さい。

―――初日前のお忙しい時に、ありがとうございました!!



Tango Musical『ロコへのバラード』 彩吹真央さん舞台写真

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他の舞台写真は別ページに掲載致します。

 

Tango Musical

『ロコへのバラード』

 

作・演出:小林香

音楽監督:小松亮太

出演:彩吹真央

Claudio Villagra Chizuko

石井一彰 大月さゆ 進藤 学 Andrés González

特別出演:西島千博 石井一孝

ゲスト出演:小松亮太(限定日のみ)

 

2013年9月19日(木)~9月29日(日)

東京グローブ座

 

2013年10月4日(土)・5日(日)

サンケイホールブリーゼ

 

公演ブログ

http://locobara.blog.fc2.com/

開演2時間前までチケット予約が可能。詳しくは上記ページをご覧下さい。

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

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