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宝塚歌劇星組公演
ル・スペクタクル・ミュージカル
『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に― 』
柚希 礼音、夢咲 ねね 初日会見
公演について(公演資料より)
東京宝塚劇場で、星組公演が始まりました。
ル・スペクタクル・ミュージカル
『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に― 』
L’Homme sans sommeil: Napoléon ~Au-delà de l’Amour et de la Gloire
Écrit et mis en scène par Shuichiro Koike, composé par Gérard Presgurvic
作・演出/小池 修一郎
作曲/ジェラール・プレスギュルヴィック
宝塚歌劇100周年の記念すべき第一作は、「宝塚から世界へ発信するオリジナル作品」を
目指した超大作ミュージカル。作曲に『ロミオとジュリエット』の
ジェラール・プレスギュルヴィック氏を招き、
小池修一郎との日仏コラボレーションでの創作となります。
フランスが生んだ最大のヒーロー、ナポレオン・ボナパルトの栄光に彩られた人生の軌跡を、
妻ジョセフィーヌとの愛と葛藤を中心に、切なくも激しい魅惑のメロディの数々に乗せて、
壮大なスケールで描きます。
初日会見が行われました。(2014年2月14日)
◆柚希 礼音
今日から千秋楽まで、みんなで力を合わせて頑張って参りますので、
どうぞ千秋楽まで宜しくお願いいたします。
◆夢咲 ねね
この公演で、2014年の東京公演が始まることが、すごく幸せなことだと思っております。
お客様のご期待に答えられるよう一生懸命頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
―――歴史上、とても名高い人物を演じていらっしゃいますが、
それぞれどういうところに魅力を感じていますか?
◆柚希 礼音
あまりにも有名な英雄の方で、色々な資料が多く残っているので、
どれを使って自分の役作りをするのか散々悩みました。本当に色々な言われ方をしますが、
宝塚版のナポレオンでは、貴族社会や平民など無くなり、能力のある者が、
ちゃんと評価される時代を作ったところを大切に演じたいと思っています。
◆夢咲 ねね
ジョセフィーヌという役は、ナポレオン(という相手)がいながらも他の人と遊んでいたり。
お金が大好きで、お城を勝手に買ってしまうような、女性から見たら敵のような印象を受けて
いたのですが、(作・演出の)小池(修一郎)先生が魅力的に描いて下さって、
女性の方にも本当はこういう人間らしいところがあったんだなと
共感していただけるように作りたいと思って、毎日格闘しております。
―――この作品は、宝塚から世界に発信するという
壮大な野望がある作品ですが、どういうところを特に訴えたいですか。
◆柚希 礼音
壮大なミュージカルになっているのではないかと思っております。
作曲のジェラール・プレスギュルヴィックさんの曲と、日本の小池先生の演出が、
うまく混じり合っているのではないかと思っていますので、
そこをしっかり観ていただきたいと思います。
◆夢咲 ねね
私も曲がすごく素敵だな〜と思いますし、『ロミオとジュリエット』の時に、
すごくファンになった先生だったので、またその先生に書いていただけることもとても幸せです。
また、ジョセフィーヌという女性の生涯を演じられることも凄いことだとも思います。
歴史に詳しい方が観ても、納得して頂けるように、と思っております。
―――大劇場の初日の幕が開いてからも、その後もブラッシュアップが
あったようですが、一番どこがポイントだったのでしょうか。
◆柚希 礼音
一幕前半が慌ただしかったので、そこをお客様にきっちりと理解していただけるように。
すごく一生懸命聞かないと置いていかれるようなのではダメなので、リラックスして観ていただきながらも、
どんどん(世界に)入っていけるように、小池先生が整頓してくださり、
キャッチして欲しい言葉を立てたりするようになりました。
―――戴冠式の場面が観る度に変化しているのですが。
◆柚希 礼音
東京公演では銀橋を通る(上手花道から銀橋を通り下手、舞台中央へ)ようになりました。
豪華なので、よく観ていただきたい場面です。
―――史実の人物ということで、頂点に上がってから、だんだん
凋落(ちょうらく)していく人物ということで、ミュージカルとして演じるのは
難しいと思うのですが、どういうところを気にかけて演じていらっしゃいますか。
◆柚希 礼音
いかに一幕で頂点まで行くかが重要だなと思っています。上り詰めれば、上り詰める程、
落ちるのが色々な思いを感じて頂けるかなと思うので、
一幕を自分の力でグイグイ切り開いていく男を演じたいと思います。
―――100周年最初の1作目になるわけですけれども、お二人の中でも100周年の歴史の
1ページを開く作品になっていると思いますが、どのようなところで実感されていますか。
◆柚希 礼音
100周年1作目の宝塚大劇場公演でしたから、きっとお客様もお正月に観にいらっしゃって、
宝塚の集大成のようなものを求められたかなと思うのですが、集大成でありながら、
また200周年、300周年のスタートとして、とても挑戦する作品になったなと思っております。
あまり守りに入らず、すごく全員が挑戦する作品になったので、
それがまた次の時代に繋がるものになったらいいんじゃないかと思っています。
◆夢咲 ねね
初日の日は、本当に緊張しました。袴を来て口上をさせていただいたのですが、
お客様も、出演者も、裏方の方も、みなさん緊張感がすごくて。
これが100周年の重みを感じました。舞台は、今まで通りというか、一生懸命その役を生き抜くことで
それがお客様に伝わるのではないかと。それが100周年からの1ページずつになるのかなと思い、
そういう気持ちを大切に演じています。