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ROCK & SOULミュージカル『メンフィス』
製作発表が行われました
左より、吉原光夫、ジェロ、山本耕史、濱田めぐみ、JAY’ED
公演について(資料より)
音楽を通じてアメリカ南部の人種差別に風穴を開けた、
実在するDJの半生を描いたミュージカル『メンフィス』。
要となる音楽を、世界的ロックバンド“BON JOVI”のデヴィッド・ブライアンが手掛け、
トニー賞最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀作曲賞、最優秀編曲賞を受賞しました。
日本公演の演出には2014年ドラマ・デスク・アワード特別賞を受賞するなど
躍進を続けるエド・イスカンダルを、振付にはビヨンセのPV等で広く知られるジェフリー・ページを迎えます。
キャストには、幅広いジャンルで圧倒的な実力をみせる山本耕史、
抜群の歌唱力で数々のミュージカルに主演してきた濱田めぐみ、
更にジェロ、JAY’ED、吉原光夫、原 康義、そして根岸季衣ら、日本で考えうる最高のキャストが揃いました。
フレッシュな顔ぶれで贈る、ROCK & SOULミュージカル『メンフィス』にご期待下さい!
ROCK & SOULミュージカル『メンフィス』製作発表が行われました(2014年11月18日)
まず始めに歌唱披露がありました。
「メンフィス」メドレー
・アンダーグラウンド(ジェロ)
・ミュージック・オブ・マイ・ソウル(山本耕史)
・祈ろう(山本耕史、JAY’ED、吉原光夫)
・ビッグ・ラブ(吉原光夫)
・愛し続けるだけ(濱田めぐみ)
スティール・ユア・ロックンロール
(吉原光夫、ジェロ、山本耕史、濱田めぐみ、JAY’ED)
◆山本耕史(ヒューイ・カルフーン役)
今メドレーで聞いていただいてお分かりのように、すごく聞きやすくて、ポップでロックだったりロックンロールだったり、ブルースな感じだったり、とてもみなさんが親しみやすい曲になっているんじゃないかと思います。まだ僕らは1回しか稽古していないので、1回でこのクオリティですからね(笑)、稽古を何百回もやったらどうなるんだろう!と、今日思いました。是非本番は楽しみに来ていただいて、期待を裏切ることはないと確信しています。よろしくお願いします。
―――今回演じる役に関してどのように感じていますか?
まだ1回しか稽古していないので(笑)、クオリティの高さに驚いています(大笑)。今日本当にみんなすごいなぁと。10日位前に1回稽古して、今日は歌詞が見られるのかと思ったら見られなかったという・・・(笑)。まずそれに自分が驚いています。その驚きというものが、『メンフィス』の中のブラックミュージックにあるんだと思います。
と、うまくつなげました(笑)。黒人の中に白人が一人いて、音楽の力で壁を乗り越えていくという意味では僕らに必要なことだと思うんです。時代としてはだいぶ前の話ですが、ミュージカルを始めいろんな仕事を自分たちがしていく上で、越えなきゃいけない壁というものがあるんじゃないかという気がして、そういう意味では、(メッセージは)昔のものかもしれませんが、今も変わらず未来もあり続けるんじゃないかなというものがテーマになっています。みんなでこの壁を乗り越えた時に新しい人材が集まるような懸け橋になれるような作品なんじゃないかなと。その懸け橋として、ヒューイという役を自分なりに感じて具現化していきたいです。
◆濱田めぐみ(フェリシア・ファレル役)
本日のこの製作発表自体も楽しみにしていましたが、楽曲がすごく素敵なのでとにかく今回の舞台は楽しんで楽しんで、楽しみぬいて、役や世界に埋没してやっていきたいと思います。あともう一つ、作品のテーマも打ち出していけたらなと思います。ワクワクして満足して帰られると思いますので、ぜひ劇場にお越しください。よろしくお願いいたします。
―――ポスターでひきしまった身体を披露していますが、ボディも含めて準備していることは?
ジムに行きました。自分なりにやったら細マッチョになってきて、もう少し筋肉を付けたいので頑張ります。あとは普段の声が高めなので低く喋ったり、このフィーリングのテイストの曲を聞いて自分の中に落とし込んでいます。
◆ジェロ(デルレイ役)
みなさんこんにちは。演歌歌手・ジェロです。今回でミュージカルに出させていただくのは3回目になります。僕の友達にミュージカル『メンフィス』日本公演に出させていただくことを言ったら、びっくりしていて、「ものすごく歌唱力がある人じゃないと出られませんよ」と言われました。嬉しいことなのか、疑っているのか、分からなかったのですが(笑)、実際この作品を観て魂のある歌ばかりなので、アメリカと同じ迫力が出せたらいいなと、僕を含めてみんなが思っていると思います。頑張りますので皆さん是非観に来てください。
―――今回、ミュージカルの楽曲を聞いて、ミュージカルの歌を歌うことについてどのように感じていますか?
演歌では3分の物語があって、その曲ごとに主人公になりきって歌うのですが、こういうミュージカルでは一人の人間で最初から最後までを演じるので別の魅力があると思います。自分自身アメリカで生まれ、11年前から日本に来ました。こういう作品に参加させていただけるのは本当に嬉しいですし、自分のルーツの勉強にもなるような作品になっていると思います。
◆JAY’ED(ゲーター役)
はじめまして。初めてのミュージカルで今日一日ドキドキしています。このミュージカル『メンフィス』は、アメリカ版の映像を観ました。素敵なメッセージ。音楽の力で人種などのいろんな壁を乗り越えられるというストーリーです。ソウルミュージックなどいろんな音楽がどのように生まれたか、そういう背景も見られるんじゃないかなと思い、今回このミュージカルに参加させていただくことになりました。みなさんに遊びに来て欲しいなと思います。
―――意外なことにミュージカル初出演とのことですが。
『メンフィス』の世界観がソウルミュージックです。僕自身もブラックミュージックやソウルミュージックに影響を受けてアーティスト活動を始めました。もう一度自分のルーツを見るという部分もありますし、すごくストーリーも普遍的で、人間はいろんな壁があるけど、日々の中で壁を乗り越えて挑戦していくという意味で、素敵だなと。僕自身にとっても、チャレンジです。
◆吉原光夫(ボビー役)
歌のうまい方と一緒にさせていただき、今日は緊張しました。僕にとってまだ課題である、ただ声を出すだけでなく、ブラックミュージックのリズム感や、中にある深いソウル、思い、傷など、この作品を通して乗り越えなくちゃいけない壁だと思って精進したいと思います。
―――昨日『レ・ミゼラブル』の製作発表でした。今回ジャンバルジャンやジャベールとかなり違う役どころですね。
そうですね。役についてはまだそんなに深く掘り下げてはいませんが、昨日と今日世界観が違うところに来ているので、僕自身まだなじんでいないというか(笑)。自分はこれまで結構黒人の役を演じています。『サイド・ショウ』のジェイクや、『シスター・アクト』のマフィアのボスもブロードウェイでは黒人が演じていました。いつもカンパニーで話し合い、日本人が黒人を演じる難しさを感じ、壁にぶち当たります。この作品を観たときに、小さなコミュニティーがあって、そこから人ってなかなか出ることが出来ず、新しい世界に出たり誰かに会って傷つくのが怖かったりするのですが、そこから出ることの素晴らしさと、ヒューイのようにどこかに出てもメンフィスは忘れないというメッセージを見て、日本でも響く作品になるんじゃないかなと思います。
この日、『メンフィス』の応援隊としてユルキャラも駆けつけました。
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