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松竹創業120周年 歌舞伎NEXT『阿弖流為』が新橋演舞場で開幕しました
2000年に上演された『阿修羅城の瞳』に続く、
市川染五郎と劇団☆新感線のコラボ企画「Inouekabuki Shochiku-mix」
第2弾『アテルイ』は、初のオリジナル作品として2002年に上演されました。
両花道を使った躍動感あふれる演出、全編を彩るドラマチックなアクション、
そして劇場を包み込む照明や音響など、スケールの大きなエンタテインメントとして人気を呼びました。
古代日本を舞台に、虐げられた民の闘いと運命を、現代的な視点と壮大な構想をもって描いた
作品としても高く評価され、第2回朝日舞台芸術賞秋元松代賞を受賞。
中島かずきは岸田國士戯曲賞、市川染五郎は芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。
市川染五郎は20代に歴史上の人物として「阿弖流為」を知って以来、歌舞伎として上演する
構想を抱き、その構想を基にいのうえ歌舞伎『アテルイ』が上演されました。
この染五郎の想いと、いのうえひでのりの歌舞伎への想いが結実し、この度、初演から13年の時を経て、
ついに歌舞伎化!タイトルも『阿弖流為』となり、新橋演舞場で上演。
古き時代、日の国――。大和朝廷は帝による国家統一のため、帝人(みかどびと)軍を北の地に送り、
そこに住むまつとわぬ民、蝦夷(えみし)に戦を仕掛けていた。
その頃、都では、蝦夷の“立烏帽子(たてえぼし)党”と名のる盗賊一味が人々を襲っていた。
それを止める一人の踊り女。彼女こそ立烏帽子。女だてらの立烏帽子党の頭目だった。
町を襲う盗賊が自分たちの名を騙る偽者であること暴くため変装していたのだ。
そこに都の若き役人、坂上田村麻呂もかけつける。さらに“北の狼”と名のる男も現れ、
偽立烏帽子党を捕える。この事件をきっかけに北の狼と田村麻呂は、互いに相手に一目置くようになる。
だが、北の狼と立烏帽子は、蝦夷が信じる荒覇吐(あらはばき)神の怒りを買い、故郷を追放された男女だった。
北の狼の本当の名前は、阿弖流為(アテルイ)。故郷を守り帝人軍と戦うため、立烏帽子と二人、
蝦夷の里に戻ることにする。荒覇吐神の怒りをおさめた阿弖流為は、蝦夷の兵を率い、帝人軍と戦う。
彼の帰還を快く思わぬ蝦夷の男、蛮甲の裏切りにあいながらも、胆沢の砦を取り戻した彼は、
いつしか蝦夷の新しい長として一族を率いていく。
一方、田村麻呂も、帝の巫女である姉、御霊御前(みたまごぜん)や右大臣藤原稀継(ふじわらのまれつぐ)ら
の推挙により、蝦夷大将軍として、蝦夷との戦いに赴くことになってしまう。
阿弖流為と田村麻呂、互いに認め合う二人の英傑が、抗えぬ運命によって、雌雄を決する時が来ようとしていた。
松竹創業120周年
歌舞伎NEXT『阿弖流為』
脚本:中島かずき
演出:いのうえひでのり
日程:2015年7月5日(日)~27日(月)
会場:新橋演舞場
昼の部 11時30分~/夜の部 16時30分~
10月は大阪松竹座で上演
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2015/07/post_59.html
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