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Umeda Arts Theater 10th Anniversary
『Super Gift!』from Takarazuka Stars 囲み取材＆公開稽古

公演について（公演資料より）

梅田芸術劇場では、宝塚歌劇１００周年に向けて、TAKARAZUKA WAY TO １００th ANNIVERSARY シリーズと題し、『DREAM TRAIL～宝塚伝説～』（２０１１年）、『DREAM FOREVER』（２０１１年）、『DANCIN’ CRAZY2』（２０１２年）、三井住友VISAカードpresents『エリザベート スペシャル ガラ・コンサート』（２０１２年）、『DREAM LADIES』（２０１３年）、『DREAM, A DREAM』（２０１３年）を上演。各公演異なるアプローチで、宝塚OG達の卒業後ますます光り輝く姿をお届けしてまいりました。

さらに、宝塚歌劇１００周年の記念すべき２０１４年には、宝塚歌劇の歴代トップスターが豪華集結した『セレブレーション１００！宝塚』、また、世界初となる女性キャストのみの、ブロードウェイミュージカル『シカゴ』　宝塚歌劇１００周年記念OGバージョンを上演。世界に誇る宝塚歌劇の素晴らしさや、宝塚歌劇団OGの放つ新たな魅力を発信してまいりました。

そして、２０１５年、梅田芸術劇場１０周年を記念して、最高のスタッフ・キャストがそろった宝塚ＯＧ公演が実現！ 構成・演出を手掛けるのは、娯楽性を重視し、時代やキャストの持ち味に合わせた演出で「宝塚歌劇」を支え続けた功績が認められ2014年「宝塚歌劇の殿堂」入りを果たした三木章雄。そして、音楽監督は、多くの作品で劇中音楽の作曲を担当している宝塚歌劇団の田優子。宝塚歌劇を知り尽くした二人が、その魅力を存分に盛り込んだショーステージを創り上げます。

出演者には、元男役トップスターの剣 幸、杜けあき、安寿ミラ、姿月あさと、湖月わたる、元娘役トップのこだま愛、森奈みはる、星奈優里、彩乃かなみら錚々たる顔ぶれが揃いました。

第１幕【10th Anniversary】では、梅田芸術劇場で上演された宝塚歌劇の名作や永遠の名曲の数々、加えて『Ｅｒｎｅｓｔ ｉｎ Ｌｏｖｅ』や『雨に唄えば』、『コパカバーナ』など海外ミュージカルの名曲を新たなアレンジでショーアップしてお届けします！なかでも元月組トップコンビ 剣 幸、こだま愛の代表作『ＭＥ　ＡＮＤ　ＭＹ　ＧＩＲＬ』では懐かしい顔合わせや、ここでしか見られないあっと驚く豪華な組合せが実現します。

第２幕【Gift For You】は、今最も輝くスター達が皆様にお届けしたいギフトをつめこんだオリジナリティ溢れるショーです。ゴージャスなギフトから、思い出のギフト、何が飛び出すかわからないサプライズギフトまで、愛をこめてSUPER GIFTをお贈りします。未来に向かって進化し続けるスター達の新たな一面をご覧いただけます。さらに、期間別で魅力の違った２バージョンのシーンをご用意！

OG公演ならではの醍醐味として、組や世代を超えて意外な顔合わせで、歌やダンス力で火花を散らすような場面も実現していくことでしょう。さらに、元男役トップスターのスペシャルゲストが多数出演予定。豪華なステージをお約束いたします。そして、梅田芸術劇場10周年を記念して、大阪公演に宝塚歌劇団専科　美穂圭子、華形ひかる、沙央くらまの特別出演が決定しました。

宝塚歌劇１０１周年、梅田芸術劇場１０周年の記念イヤーに贈る、これまでとは一味違った宝塚ＯＧ公演に是非ご期待ください。

囲み取材＆公開稽古（2015年8月27日）

◆剣 幸

◆安寿ミラ



◆こだま愛



◆森奈みはる



―――剣さん、安寿さん、退団して女優として活躍されて、その中であらためて
男役を演じることで新しい発見はありますか？

◆剣 幸
新しい発見はありますね。宝塚でコンビを組み、宝塚の作品でしか自分を表現して来ませんでしたから、
その中での自分の芝居の仕方を作り上げていましたが、退団していろんな作品に出演させていただいて、
役を捉えるということを改めて考えながらやってきました。その上で、再びコンビを組んで芝居の感覚で歌った時に、
何で昔こういうふうに考えてやらなかったのかなと思うこともあります。
同時に今やると恥ずかしいと言うのもあるのですが、退団してニ十何年経ち自分が積み重ねて来たものが
表現出来たらいいなと思います。

◆安寿ミラ
退団していろんなものをやっていくうちに、あの時ってどうしてあんなにカチカチで歌っていたんだろうと思いました。
すごく柔らかくなった分だけ男役じゃないのですが、女優が演じる男装という感じで歌い方も
柔らかくなったような気がします。そこが新しい発見です。



―――こだまさん、森奈さんはこのお2人とコンビを組まれるわけですが、心境を。

◆剣 幸　◆安寿ミラ それ聞きたい！

◆こだま愛
お互いに退団したその日から全く違う道を歩んでおりますので、やはり変わっている部分もお互いにありますが、
その場面になったら醸し出す雰囲気や空気は変わらなくて、スッと入っていけてしまうのはなぜでしょう。
ちょっと恥ずかしいのですが（笑）、娘役は男役の空気にそっていくものなので、
（稽古に入る前は）心配もありましたが、稽古が始まったとたんこんなに自然に寄り添えたり
出来るものなんだなと不思議だなと思っております。

◆森奈みはる
女優さんとしてのヤンさん（安寿）を見ると、劇団時代とは違うヤンさんが見えて、
でも今ご一緒させていただいている時は一瞬で昔に戻れるというか。隣に立っていることが幸せだったり、
隣に自然に存在できるというところがあります。

―――ある宝塚OGの方が先輩の方々をご覧になって、相手役さんが出てこられた時に男役も娘役も瞬時に
昔のスイッチがはいるように思うとおっしゃっていましたが、それはご自身お感じになりますか？

◆剣 幸
私は（スイッチを）入れています。入れないと出来ないですね。今から昔の男役で相手が娘役と言う形ではなく、
ミミ（こだま）も、みはるちゃん（森奈）も、たぶん昔の娘役とは違うんですよ。
それぞれ女優としてみんないろんなことをしてきたので。ただその曲を聞いた時にふっと戻るというのはありますが、
私はスイッチを入れています。

◆こだま愛
両方入れないと、ですよね。恥ずかしいと思っちゃだめですもんね。

◆剣 幸
そちらはどうなの？

◆安寿ミラ
私たち何にも入れてないです。

◆森奈みはる
入れてないですよね。

◆安寿ミラ
もしかしたら無意識に入っているかもしれないのですが、これから男役というのは（あまり意識し）ないですね。

◆こだま愛
2人が踊っているところを見るとヤン（安寿）がリードしてるよね。

◆森奈みはる
人生的にもリードしていただいているんで（笑）。

◆安寿ミラ
人生的にって（笑）。
ミミはしっかりしているから、そこが違うんじゃないの？

◆剣 幸
・・・（笑）、う・うん（笑）。

◆こだま愛
そういうことにしておいて下さい（笑）。



―――今日披露される『ME AND MY GIRL』より「街灯によりかかって」 、
『ファンシー・タッチ』より「べサメムーチョ」 、「マンボ」について。

◆剣 幸
『ME AND MY GIRL』の「街灯によりかかって」は歌だけじゃなく、幻想的にサリーが出て来て
またいなくなるというところまでの一連です。（男役）スイッチ入れます！

◆こだま愛
『ME AND MY GIRL』は、1年間同じメンバーでロングランした作品で、すごく距離感が近くなって
作っていたものだったので、曲を聞いただけでもその気持ちになるというのがあります。
ビルとサリーが幻想的に出会うのですが、振りが付いて、すごく久しぶりに剣さんと目が合った瞬間
鳥肌が立ったというか、手を差し伸べる振りで・・・幸せを感じながら務めております。
デュエットダンスで華奢なウタコさん（剣）をなぎ倒さないように（笑）、素敵な場面になるように頑張ります。

◆安寿ミラ
「べサメムーチョ」も「マンボ」も、『ファンシー・タッチ』というショーからなのですが、
私はロンドンでもやらせていただきましたが、やっぱりみはるとやった印象が残っています。
「マンボ」は久々にあんなに激しい振りを踊るのかというので驚きましたが、名倉先生の新バージョンの
素敵な振りがついておりますので、久々に踊っています。振付も5分でびっしょり汗をかきました（笑）。
私たちは「ランベスウォーク」に参加するのは初めてなので、楽しいです。ロングランされていた
素晴らしいミュージカルの一端を担うことが出来て嬉しいです。

◆森奈みはる
久しぶりに昔の場面を再現できるのと、「マンボ」は実際には踊っておりませんでしたが今回はご一緒します。
踊っているヤンさんをかっこいいなと思って見ていて頑張って踊ろうと思って出て行ったとたん
足がからまってまともにまだ踊れていないのですが・・・（笑）。

◆安寿ミラ
そんなことは言わなくていいのよ・・・（笑）。

◆森奈みはる
頑張ります！（笑）

―――第二幕での曲はどのような思いで？

◆安寿ミラ
OG公演『DREAM, A DREAM』でウタコさんと初めてご一緒させていただき、その時もウタコさんの同期で
私の一代前の花組トップスターの大浦みずきさんの懐かしい曲をウタコさんが歌い私が踊るというシーンがありました。
今回もナツメさん（大浦）のすごく大切な曲をウタコさんが歌われて私が踊ると言うシーンがあります。
ナツメさんを思いながら踊れたらと思っております。

◆剣 幸
第二幕は卒業した後にやった公演の歌やそれぞれ思い入れがある公演の曲を歌います。
それぞれが見せて聞かせる場面なので、バラエティに富んでいると思います。




公演に先がけ稽古の一部が公開されました。

ME AND MY GIRL より「街灯によりかかって」 、
ファンシー・タッチより「べサメムーチョ」 、「マンボ」。

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