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ミュージカル『グランドホテル』2つの演出・2つの結末
RED team 開幕
ミュージカル『タイタニック』の演出を手掛けた、演出家トム・サザーランドが再び来日し、
GREENとRED、2つの演出・2つの結末で、ミュージカル『グランドホテル』を鮮やかに描きました。
1920年代のベルリンのグランドホテルを舞台に、
めくるめくそれぞれの人生が浮かび上がります。
しかしここで過ごす時間は、人生の通過点。
人生は、どんな瞬間もドラマティックで、一瞬先には何が起こるか分からない。
いいことも、悪いことも、生きている以上、それは現実。
生きている人それぞれが主人公。
チャンスを掴むのも、運を掴むのも、自分次第。
でも時には自分だけの力ではどうにもならない時がある。
誰かが助けてくれる時もあれば、何か大きなものに抗えない時がやってくることも。
それも含めて、人生なんですね。
生きている人それぞれが主役、主人公!と書きましたが、例外もあります。
湖月さん扮するスペシャルダンサーは、日本版で加えられたオリジナルの役。
あの役がいったいどんな存在なのか、そこもこの作品のみどころです。
観終わった後に色々語りたく作品。真ん中に立つ人は場面によって違いますが、
それぞれが主人公!という作品なので、「今この人はどんな動きをしているか」
「視線の先に映るものは」を追おうとすると、一度で全員分は追いきれません!
演出のトムさんは「ようこそグランドホテルへ」という気持ちでこの作品を
作っているとおっしゃっていました。
ということは、劇場に足を運んで観ている人、それぞれも主人公。
どの視点で観るか委ねられています。そこが素敵です。
1920年代ベルリン。様々な人間のドラマが交差する豪華ホテルの一夜を描いたミュージカル『グランドホテル』。
若く美しく、だが貧しいフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵は、ギャングによる借金の取り立てから逃げている。帝政ロシアで一世を風靡したバレリーナ、グルシンスカヤは座員を養う引退興行のためにベルリンへ。重い病を患う会計士、オットー・クリンゲラインは、これまでの貯金を全て使って、人生の最期の日々を豪華なホテルで過ごそうとしていた。傾きかけた織物工場の娘婿社長プライジングは、会社を立て直す会合のためにホテルへ。ハリウッドでスターになることを夢に見るタイピストのフレムシェンはプライジング社長の私設秘書に誘われる。偶然にもグランドホテルで出会い、それぞれの人生が変わるような一夜を過ごす。
「グランドホテル、ベルリン。いつも変わらない。誰かが来て、誰かが去っていく。ひとつの命が終わり、ひとつの命が生まれる……。ひとつの心が引き裂かれ、ひとつの心が高鳴る……。ひとりの男が牢獄へ行き、ひとりの男がパリへ旅立つ。いつも変わらない。時は過ぎる、淡々と。人生も回り続ける。グルグル、グルグルと……。では、もう一日、いるとしようか。」
ミュージカル『グランドホテル』
脚本 ルーサー・ディヴィス
作詞・作曲 ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト
追加作詞・作曲 モーリー・イェストン
演出 トム・サザーランド
【東京】 2016年4月9日(土)~4月24日(日)赤坂ACTシアター
【名古屋】2016年4月27日(水)、4月28日(木)愛知県芸術劇場大ホール
【大阪】 2016年5月5日(木・祝)~5月8日(日)梅田芸術劇場メインホール
http://musical-grandhotel.com/
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