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ミュージカル『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』
出演:濱田めぐみ、演出・翻訳・訳詞:市川洋二郎を迎えて
製作発表が行われました
『CATS』『オペラ座の怪人』アンドリュー・ロイド=ウェバー×ミュージカル界のディーバ 濱田めぐみ。
NYに移り住んだ英国女性の自立を描く 濱田めぐみのソロミュージカル日本初上演!!
85’トニー賞ミュージカル主演女優賞(バーナデット・ピーターズ)
サラ・ブライトマンをはじめ世界の大女優たちが演じている珠玉の作品で、
全編約70分、セリフはなく、アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲によって綴られるミュージカル。
濱田めぐみ、芸能生活20周年記念公演でもあります。
CAST
濱田めぐみ
STAFF
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
歌詞:ドン・ブラック
演出・翻訳・訳詞:市川洋二郎
音楽監督・ピアノ:江草啓太
美術:伊藤雅子
照明:阿部康子
映像:上田大樹
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
演出助手:陶山浩乃
舞台監督:瀧原寿子
◆濱田めぐみ プロフィール
95年に劇団四季オーディションに合格、3カ月後に『美女と野獣』ヒロインでデビュー。以降、初演『ライオンキング』、初演『アイーダ』、初演『ウィキッド』でもヒロインに。2010年に退団。2012年『ボニー&クライド』で舞台復帰。以後、『ジキル&ハイド』『アリス・イン・ワンダーランド』『シラノ』『二都物語』『ラブ・ネバー・ダイ』『カルメン』『メンフィス』と大作への出演が続き、日本ミュージカル界のトップを走り続けている。
◆市川洋二郎(演出・翻訳・訳詞)プロフィール
東京大学文学部卒。音楽座ミュージカル/Rカンパニーおよび劇団四季を経て、2010 年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてロンドンとNYで一年ずつ滞在、The National Theatre, Young Vic Theatre, Lincoln Center Theater, New York Theatre Workshop, The Play Company, Complicite, Arts Educational Schools London, Drama Centre London などで研修を 積む。2012年、ふたたびロンドンに戻り、ロイド=ウェバー卿が学園長を務める演劇学校 Arts Educational Schools London にて舞台演出の修士課程を修了。英国、米国、日本で 文化間の壁を越え、それらを融合させた舞台芸術をめざし活動中。Théatre Lapis 芸術監督。ロンドン在住。所属・オーチャード
-主な作品-
<日本>『Songs for A New World』(兼 翻訳・訳詞),『Once on This Island』(兼 翻訳・訳詞),『春のめざめ』(演出助手、兼 翻訳・訳詞)
<米国>『Ordinary Days』,『Alone World』(ワークショップ公演)
<英国>『From Up Here』,『The House of Mirrors and Hearts』(ワークショップ公演),『EVITA』UK Tour(演出助手)
小さなスーツケースに夢を詰めて、ひとりの少女がロンドンからNYの街へやってくる。
彼女の名前はエマ。デザイナーとして成功すること、そして自らの恋を叶えることを夢見る彼女だったが、NYの恋人に裏切られ、その夢は脆くも打ち砕かれてしまう。
不義理な恋人の元を去って何とかビジネスチャンスを掴もうとするエマは、自分を見初めた映画プロデューサーと共にハリウッドに移り住む。だが、彼にとって自分はただのお飾りに過ぎないことに気付かされ、また独り、NYに戻ることに。そこで訪れた、年下の恋人との出会い。彼こそが運命の人!と入れ込むエマだったが、やがてその彼も彼女の元を去って行ってしまう。ボロボロに傷付いたエマの前に、また新しい男が現れる。しかし、そこには大きな問題が待っていた・・・。
本当の幸せとは何なのか?夢と恋、両方を追いかけるエマが、その長い旅路の末に見つけ出した答えとは?
◆濱田めぐみ
―――濱田さん、出演が決まった時の感想、この作品の魅力、現在の心境を。
ロイド=ウェバーさんのひとりミュージカルのお話をいただいた時に、あまりソロということはピンとこなくて、コンサートやライブはひとりでやっていたのでそのような感じで考えていたら全然違っていて、しゃべらずに最初から最後まで歌い続けているんです。だからお茶漬けがなくて、全部ステーキとかメインディッシュが続く感じです(笑)。今初めてお客様の前で歌ったら楽しくて、わくわくした気持ちでやれるなと思ったら歌詞が飛びそうになりまして(笑)。いろいろなトラップがありますが、信頼している市川さんと一緒に枠組みを作って頑張りたいです。この作品が日本で上演されるのは素敵なことだなと。ピアノ一本やギター一本で出来る作品なので、今後いろいろな女優さんにこの作品に挑戦していただいて、素敵な世界を日本オリジナル版として日本のミュージカル界で育てていただけたらなと思っております。そんな思いも込めて頑張りたいと思います。
◆市川洋二郎(演出・翻訳・訳詞)
―――市川さん、この作品についてご説明いただけますか。
ミュージカル『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』の歴史はロンドンでの『エビータ』初演の1978年までさかのぼります。この作品の成功を受けてロイド=ウェバーは次の題材を探していました。当時コンビを組んでいた作詞家のティム・ライスが、ひとりの女性の愛を探す旅を題材にしたひとり芝居を書かないかと提案したのが始まりです。結局、ロイド=ウェバーはティム・ライスとは組まずに他の作詞家(アカデミー賞受賞の)ドン・ブラックと組んでこの作品を創ることになりました。イギリス出身の女性がアメリカに移り住んで、夢と恋を求める旅路を辿る作品として練り上げ、1979年にシドモントン芸術祭で初演されました。その後、成功をうけてコンセプトアルバムが制作され、イギリスのBBCテレビスペシャルとして収録され放映されました。その後、1982年にロイド=ウェバーが作ったパガニーニの楽曲をアレンジして作ったインストゥルメンタル・アルバム「Variations」と組み合わせ、、2幕構成で仕立てた『ソング&ダンス』という作品としてロンドンで正式に初演されます。これが2年間のロングランとなり、開幕時はマーティ・ウェブが、閉幕時に舞台に立っていたのはサラ・ブライトマンです。続けて1985年にはNYブロードウェイでも、アメリカ文化を更に色濃く反映させたバージョンが開幕しました。その年のトニー賞作品賞にノミネートされ、主演を飾ったバーナデット・ピーターズは主演女優賞を勝ち取りました。更に時は流れ2003年、『Tell Me On A Sunday ~サヨナラは日曜日に~』は独立した作品として、ロンドンで再び上演されます。現代的なテイストを加えて、リニューアルされたこのバージョンは大ヒットし、その後イギリス国内でツアー公演が敢行され、絶賛を浴びました。韓国やオーストラリア、アメリカなど世界各地でも現地キャストで上演が続けられまして、その後も、ロイド=ウェバーとドン・ブラックによって加筆・修正が行われ続け、2016年には新しいバージョンでのイギリス国内ツアー公演が行なわれています。
司会者―――今も進化を続けるこの作品の日本初演に日本、イギリス、アメリカでグローバルに
活躍する市川洋二郎さんを演出・翻訳・訳詞としてお迎えし、日本でしか観られないオリジナル版として上演されます。
―――この作品のみどころと演出プランを。
この作品はひとりの女性、エマの自立を描く物語なのですけれど、夢と希望を胸にニューヨークに出て来たエマが様々な喜びと悲しみに遭遇しながら人間として成長していきます。その旅路をお客様と共に辿る中で、生きるとは何か、自分の足で立つとはどういうことなのかを一緒に考えていただけたらなと思っております。
演出としては無駄をそぎ落とした表現を目指しています。エマの一瞬一瞬のセンセーションを丁寧に積み上げる稽古を、濱田さんと一緒にやっております。これまで濱田さんがやったことがないようなことも要求しておりまして、繊細なひとつひとつの中に宇宙の真理が宿るという心情です。お客様の心に深く突き刺さる作品になればと思います。
音楽監督を務める江草啓太のピアノの生伴奏、濱田めぐみの歌唱により、
楽曲の一部「放っておいてよ」「一通目の手紙」「サヨナラは日曜日に」も披露されました。
ミュージカル『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
歌詞:ドン・ブラック
演出・翻訳・訳詞:市川洋二郎
日程:2016年6月10日(金)~ 6月26日(日)
会場:新国立劇場 小劇場
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