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第一ホテル創業80周年特別企画
『霧矢大夢・彩吹真央 トーク&ライブ2018』開催
霧矢大夢さん・彩吹真央さんにインタビュー
―――最近ですと2年位前に彩吹さんのコンサートに霧矢さんがゲスト出演なさいましたね。
霧矢 その節はお世話になりました。
彩吹 こちらこそです。
霧矢 そして、去年『エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ ・コンサート』でご一緒しました。
彩吹 二人ともフランツをやって。きりちゃんはルキーニもやっていたよね。
霧矢 そうそう。ルキーニも。同じ日にルキーニとフランツをやった日もありました。
最近お互いの舞台を観に行ったりしてもいるので、ちょこちょこと会う機会があるよね。
彩吹 同期の中では会っている方だよね。
―――お二人は音楽学校時代から、よく映画やミュージカルの話をしていたそうですね。
彩吹 私がよく覚えているのは、きりちゃんは『ミス・サイゴン』にはまっていたよね。
霧矢 うそごめん、全然覚えてない!
『ミス・サイゴン』が好きだったのは覚えてるけど。どんな話していたっけ?
彩吹 うそ~!(笑)本科の頃、『ミス・サイゴン』のサン&ムーンを
本科ルームでデュエットしたじゃない。それをすっかり忘れていらっしゃるのね(笑)。
霧矢 そうか、歌ったか。忘れててごめんなさいね(笑)。
二人ともミュージカル好きで、ゆみこは宝塚歌劇に造詣が深いので色々教えてもらっていた。
彩吹 外のミュージカルのことは、きりちゃんが詳しかったよね。
『ミス・サイゴン』のことは、きりちゃんから教えてもらいました。日本語ではなく、英語で歌ってたね。
霧矢 『ミス・サイゴン』はドキュメンタリーの映像を観て興味を持ったんです。
彩吹 その頃みんなで帝劇に観に行ったよね。
霧矢 そうだっけ?ディズニーランドにみんなで行ったのは覚えているけど、それは忘れてたな。
彩吹 『ミス・サイゴン』の大きな看板の前で写真撮ったよ。
霧矢 そういうことでした(笑)。
ミュージカル好きで舞台好きで同じ関西出身ということで共通点も多かったね。
―――音楽学校時代、何か他にエピソードは?
彩吹 普段は寮生活でしたが関西圏の人は日曜日に自宅に帰れるので、
一緒に途中まで帰っていたよね。その頃から、きりちゃんは料理が好きだった。
霧矢 日曜日に実家に帰ってお菓子を作って持って行っていたよね。
私たちは帰れるけど、家が遠い子達はそれが出来ないから家庭の味にうえていたんだよね。
だからたまに何人かうちに遊びに来ることもあったし、
当時は岸和田に住んでいたのでみんなで岸和田のだんじりまつりに行ったこともありました。
彩吹 その時の写真あるよ、これこれ。たこ焼き食べてます。
霧矢 写真を見るとよくゆみこと写っているので、この頃から仲良かったんだなというのが分かります。
―――お二人の共通点は何かありますか?似ているなと思うのはどんなところ?
彩吹 O型だよね。
霧矢 うん、O型。
彩吹 あまり細かいことでキリキリしないよね。最終的に、ま、いっかとなる。
霧矢 さっぱりしてますね。そういうところは似ているかもしれないですね。
あと、根は真面目だよね。真面目になるポイントは違うと思いますけど。
一応、音楽学校時代は優等生キャラだったよね。別にキャラを作っていた訳ではないけど、委員を任されていた。
しっかりしなきゃという気持ちはありましたが、実はそんなにしっかりしてないんだよね。
彩吹 そうそう。
霧矢 大人になるにつれて、そのボロが出て行くんですけど(笑)。
―――初舞台以降は別々の組で過ごし、別々の組だからこそ客観的に見られることもあったのでは。
お互いの活躍をどう思っていました?
霧矢 誇らしい気持ちで観ていました。
彩吹 きりちゃんが同期の中で最初に新人公演の主役をやったんです。
研3位?あの時は嬉しかったですね。違う組だとお稽古場には入れないし、
でも見たいから新人公演のお稽古をのぞきにいったのを覚えてます。お稽古着の決まりって各組全然違うんです。
研3の時ってまだ不格好なものを着ているんですけど、それでもセンターはっているのが、ある意味誇らしかった(笑)。
霧矢 私はゆみこの日本物が大好きなんです。青天と着流しの姿が素晴らしいし、
日舞も子供の頃からやっているので所作がすごく美しくて、和物の主役もやっていたよね。
『源氏物語 あさきゆめみし』もやっていたよね。こんなに似合うひといいひんと思いながら観ていました。
彩吹 おおきに。
霧矢 辞めるとそういう姿見られないし、和物もなかなかないですけど、着流しはまた観たいもん。
彩吹 今もちょんまげ似合うやろな(笑)。
あとは、年に1回位TCA(イベント)で一緒になるかなという感じだよね。
霧矢 同じ場面になった時はお互いに協力して教え合ってたよね。
遠すぎず近すぎずの関係で、今もこうして舞台生活をしていて、
今回、第一ホテル創業80周年で80期に白羽の矢がたった。すごく嬉しいです。
―――退団後の活躍をお互いにどのように感じていますか?
彩吹 もともと女の私たちが10何年男役としてやってきて、
退団した後で女優として活動を始めているわけだけど、きりちゃんは無理のない性転換だったよね。
もともと料理もお上手な女性らしいきりちゃんを知っているから、なおさらそれを感じますね。
霧矢 私も同じですね。ゆみこは実力もあるし、幅広いし。最近コメディも多いよね。
彩吹 最近コメディエンヌになりつつあるね。関西人ってついついやっちゃうところあるよね。
霧矢 サービス精神が出ちゃう?
彩吹 そうそう。きりちゃんは、そこまでのコメディない?
霧矢 ハートフルコメディのような感じでクスクスぐらいだね。すごい三枚目はまだやっていないね。
彩吹 じゃあそういう役も楽しみだね。私が最初にコメディをやった時、笑われて嬉しかったの。
それって関西人だからなのかなっていうのを、きりちゃんがやった時に教えて欲しいな。
霧矢 そういう体当たり系はまだないからね。
私よりゆみこの方が2年早く辞めているんだよね。もともと器用な人だし、無理のない転換が出来ていて、
その姿を観ていたからこうやって自然にいくんだと思ったのですが、いざ自分が辞めた時には
私の中で色々な戸惑いがありました。私は歌劇団にいる頃から女役もやっていたので、
ファンの方もそれほど抵抗はなかったんじゃないかと思いますが、
男役の中にいる女役と男性の中にいる女性は全然違いました。
彩吹 ショーのシーンでひと場面だけ女役をやるというのはよくあるけど、
役として女役を経験しているかどうかは大きいかもしれないね。
霧矢 稽古スカートも持っていたよ。
彩吹 普段の生活ですぐにスカート履けた?
霧矢 それは1年か2年位かかったね。お仕事以外で履くのがはずかしくて。
3年目位から自然にスカート買おうかなと思うようになった。急に女らしくしなきゃというのではなく、
無理はしないでおこうと思うタイプだよね。そういうところは二人とも似ているかもね。
彩吹 あまり突拍子もないことはしないよね。安全パイな感じで。
霧矢 石橋たたいて渡るよね。割と慎重だよね。
―――普段会っている時はどんな話を?
彩吹 今回のイベントの打ち合わせで会って、きりちゃんがごはんを作ってくれました。
仕事の話もするけど、家族の話も多いよね。
霧矢 世の中の女子会と同じような感じだよね。何食べてる?とかどういうこと気にしてる?とか
そんな感じです。お互いに愛猫、愛犬がいるのでそういう話もします。
彩吹 きりちゃんも新たな出会いがあるといいねと言っていたんです。
男性の話ではなく、犬の話なんですけど(笑)。それで最近新たな犬と出会ったんだよね。癒されるよね。
霧矢 かわいくてしょうがないです。仕事の話はそんなにしないかな。
彩吹 この仕事をする上で今後どうしていきたい?みたいな話はするよね。
霧矢 同期や同世代の人たちの活躍は刺激になるし、いい存在だなと思います。
彩吹 私は、『ビッグ・フィッシュ』を観た時に、きりちゃんが踊ってて嬉しかった。
同期の特権でどうしてもレオタード姿のきりちゃんが頭にあるので、踊っているのを観ると嬉しくなるんだよね。
霧矢 確かに退団してからそんなに踊る機会ないもんね。
お互いに色々な面を見せあいながら進化していけたらいいですわね。
彩吹 そうですわね。
―――全然関係ないですけど、子供の頃は何をして遊んでました?
彩吹 家の中でも外でも遊んでましたが、家の中だったらピンク・レディーごっことかしていましたね。
霧矢 幼少の頃の記憶が薄れてますが、よく身体を動かしていましたね。
彩吹 音楽学校の頃もしょっちゅうストレッチしていたよね。
霧矢 バレエを始めてから、学校の友達よりバレエ教室の友達と一緒に過ごす時間の方が長かったですね。
バレエのレッスンが終わっても、カセットテープにバリエーションの音楽を入れてかけっぱなしにして
踊りたいものを踊ってた。あとは3組ぐらいでパドドゥごっこ(男女のアダージオ、いわゆるデュエット)をやっていました。
その頃から男のパートをやっていました。発表会でも王子様役に選ばれて。その頃はすごく嫌だったんですよ。
でも王子様で主役だし、位が高い役だったので、ちょっと気分が良かったんです。
「男役、気分いいやん」ってその時に思った(笑)。同じクラスに男の子もいたけれど、
その子より私の方がサポートがうまかったんだよね。相手役の子と真剣に練習していました。
その経験があったので、宝塚に入ってからもサポートには自信がありました。
退団後も男性がサポート出来ないと、私がやった方が絶対うまいと思ったりしちゃう。
プライドを傷つけない程度に思わず言ってしまうこともある。
彩吹 辞めてすぐの時って相手を思って良かれと思って言っちゃったりするけど、
それがプライドを傷つけてしまったりすることあるよね。
それは気軽に言っちゃいけないんだって思ったことがあります。
霧矢 劇団育ちだと縦社会もあるし、上が下を指導する、下が上に聞きに行くと言うのはありますが、
辞めると個人個人だから、直接は言いにくかったりするよね。
彩吹 それを感じた時に、宝塚の良さを改めて感じました。ありがたかったなって。
―――今回のトーク&ライブはどのようにしたいですか?
彩吹 トークと歌をバランスよく楽しんでいただきたいなと思っています。
霧矢 司会者に同期の久路あかりが入ってくれるので、三人で構成してやっております。
私たちはお互いに数曲ずつ歌います。一緒にも歌います。
彩吹 秘蔵写真をお見せして、みんなで楽しもうと思っています。
私たち出会って四半世紀以上だもんね。
霧矢 「いい歳の重ね方をしているね」と言われるように頑張ろうね。
彩吹 きりちゃんと今日こうやって話をしていて、音楽学校時代から安心して
一緒に過ごせていたんだなというのを改めて感じました。それが今も続いているのが嬉しいです。
霧矢 それは本当にそう思います。
まずは、このトーク&ライブをお楽しみいただけるものにしたいですね。
第一ホテル創業80周年特別企画
『霧矢大夢・彩吹真央 トーク&ライブ2018』
出演:霧矢大夢・彩吹真央
司会:久路あかり
2018年3月11日(日)
*ランチ 12:00~/ショー 13:20~
*ディナー17:40~/ショー 19:00~
第一ホテル東京 5階ボールルーム「ラ・ローズ」
料金:20,000円 (お一人様)
お問合せ:第一ホテル東京 宴会部 販売予約
Tel.03-3596-7788(10:00~18:00)
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