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8月に『杜けあき40周年記念コンサート』に出演される杜けあきさんインタビュー 2019年06月

(2019年06月20日記載)

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8月に『杜けあき40周年記念コンサート』
11月に『杜けあき×南風舞 40th Anniversary Dinner Show』に出演される
杜けあきさんインタビュー

インタビューについて

芸能生活40周年を迎えた杜けあきさん。
2019年8月17日に東京・銀座ヤマハホールで『杜けあき40周年記念コンサート』、
11月30日に兵庫・宝塚ホテルで『杜けあき×南風舞 40th Anniversary Dinner Show』を
行う今のお気持ちをお聞きしました。

杜けあきさんインタビュー(2019年6月11日 取材・文:住川禾乙里/撮影・伊藤華織)


―――芸能生活40周年を迎えて、今の心境をお聞かせください。


◆杜けあき
ビックリです!この芸の世界に40年もいるということに、あっという間だったという思いもありますが、
そんなに時間が経ってしまったのねという驚きが一番大きいです。
私は、昔から“お祭り女”と呼ばれていて、様々なタイミングで節目が重なることが多いんです。
今回のコンサートも令和元年に40周年。そして、めでたく還暦になります(笑)。
還暦は“生まれ直す”というじゃないですか(※1)。また節目が揃っちゃいましたね。
宝塚のトップスターにならせて頂く時も、昭和天皇陛下が崩御なされた翌日、
まさしく平成の1日目から稽古が始まったので、平成初の、まさしくその日から始まったんですよ。
その年は、出身地である仙台市が市政100周年で政令都市になった年でもあります。
いつもそういった忘れられない日や年になるんです。だからこの40周年もそんな大切な思いがあります。
今まではがむしゃらに走ってきた印象があるのですが、ここからやっと落ち着いて、
自分の人生も大切にしながらお仕事をしたり、余裕をもった時代に突入していくのかな?とすごく楽しみなんです。
その一環として、お誕生日が過ぎたこの日に、このコンサートを開催しようと思いました。

※1 干支である「十干」と「十二支」を組み合わせた干支が一巡し、生まれた年の干支に戻るのに60年なので、
「暦が還る」ことから還暦と言われています。

―――今回のコンサートでは宝塚時代の曲も入ってきますか?

◆杜けあき
令和になったということもありますが、やはり平成初のトップスターだったということもあって、
自分にとって平成という時代が終わったのは、すごく大きなことでした。
自分が存在した宝塚のひと時代が終わったような感じでしょうか。
宝塚歌劇団が5年前に100周年を迎えて、OG公演などで仲間と会う機会がすごく増えて、
宝塚をもう一度新しい目で見直すことができました。
懐かしさもあるけれど、ちょっと新鮮な気持ちで携われました。
そういう意味でも今回は懐かしい皆とやるコンサートなので、80%は宝塚に特化したものになると思います。

―――当時歌っていた曲を今歌われる時、どんな思いで歌われるのでしょうか?

◆杜けあき
そんなに自分の中で変化はないのですが…。先日、宝塚歌劇団の作曲家・吉﨑憲治先生が活動60周年、
演出家・岡田敬二先生が活動55周年ということで、『吉﨑憲治&岡田敬二 ロマンチックコンサート』
という公演がありました。私も先生にたくさん良い歌を書いていただいて、宝塚を卒業して25年経ち
改めて歌わせていただいた時に先生が「皆、宝塚を辞めてから人生で色々な経験をしてきたということを、
僕は歌から感じ取ることができてすごく幸せだった」と言ってくださったんですよ。
自分たちは変わったという意識はないのですが、恐らく年齢を経て、溜めや奥行き、深さがでたり、
離れたからこそ生まれる爽やかさ、新鮮さがあるのだろうなって思いました。
自分たちにはわからないけれど、それが同じ歌を歌っていく楽しさなのじゃ無いかな〜と。
わからぬうちに、こんな歌い方ができるようになっていたとか、
ここはスローで歌いたくなったとか、歌っている中でも色々あるんですよね。
吉﨑先生は85歳になられるのに約50曲をフルオーケストラで、しかも2回公演を一人で指揮棒を
振られていたのですが、曲や歌い手への愛情をものすごく感じました。
引っ張ってくださったり、合わせてくださる愛情を受けて、歌うことがもう一段好きになったんですよ。
あのコンサートの時、実は扁桃腺を腫らせてしまい「ここは持たないな」と思ってちょっと早く歌ったりすると、
先生がしっかりとついてきてくださるんですよ〜、もう涙が出そうになりました。
85歳の先生がそこを瞬時に判断できる、そのセンスと若さ!そこにも感動して、
生涯現役とはこのことだと思いました。あぁ、人間ってこういう風になれるんだって。
自分も、これからも色々なことができる可能性があるんだろうなって思えたりしました。
宝塚時代からよく言っていたのですが、当時は45日間公演というのもあって、
どうやって体力や精神力をキープしていくかというと、朝起きた時に「また生まれました」という
気持ちをすごく大切にしていたんです。その気持ちをこれからも持ちながらやれれば、と思っています。
懐かしい歌を歌わせていただくけれど、いつも新鮮な気持ちでいたいですね。

―――今回の共演するメンバーも豪華ですね。

◆杜けあき
今回ピアノで参加してくださる吉田優子先生も宝塚の入団同期なんですよ。
先生は最初稽古ピアノで入っていらして、『ベルサイユのばら』の作曲でも有名な寺田瀧雄先生の
助手もされていました。その優子先生と南風舞と五月梨世は同期生で共に40周年。
そして苦楽を共にした相手役の紫ともちゃんと鮎ゆうきちゃん。
やっぱり宝塚なので華やかにしたいということもあって、
海峡ひろきさんと、はやせ翔馬くんにも出演してもらいます。

―――お一人ずつの印象を教えてください。

◆杜けあき
マイマイ(南風舞)は、実力派で何でもできる人。今でも歌はすごく進化しているし尊敬できる同期生です。
紫ともちゃんは、今でも女優のお仕事をしていて、事ある毎に色々なところで一緒になりますが、
楚楚とした素敵な女優さんです。あゆちゃん(鮎ゆうき)は、本当に良いお母さん、良い奥様。
清楚な感じで、初めて相手役として挨拶してくれた時と何も変わらないですね。
みゆ(海峡ひろき)は、ちょっと舞台からも遠ざかっていたのですが、今回「踊ってみない?」と
誘ったら出てくれることになりました。久しぶりの舞台なので、変な燃え方をしていますよ(笑)。
彼女がまたキラキラ輝いてくれると良いなと思っています。
翔馬(はやせ翔馬)くんは、スタジオを持って振り付けやコンサートなどバリバリ頑張っているので、
これからのダンス業界でもどんどん活躍して欲しいですね。今回はスタッフとしても関わってもらっています。
そして五月梨世は、尾上五月として日本舞踊の会を何年も継続してやっているお師匠さんです。
私の本『人生アドリブ活用術 ―88の「愛言葉」―』の出版パーティーで祝舞を踊ってもらったのですが、
とても素晴らしくて。彼女の踊りは無駄がなくて品が良くて、私大好きなんですよ。

―――和物があるということですね!?

◆杜けあき
五月梨世が出ているから「和物があるんだろうな〜」って皆さん予測はしているでしょう?
何を踊るかは言えませんよ!(笑)。

―――同期の方と一緒に踊ったり、歌ったりというのは?

◆杜けあき
昨年、逸翁美術館のマグノリアホールで、吉田優子先生とマイマイと久しぶりに同期生コンサートをやったのが縁で、
今回も出演していただくことになりました。娘役さんは抜擢が早いので、同じトップでも時代が
ひと世代前の方の相手役さんだったりするので、TMP音楽祭でニアミスしたくらいじゃないでしょうか。
そういう意味では、一緒に歌うというのも本当になかったんですよね。
宝塚音楽学校の時もクラスが違ったと思うので、一緒に何かをやるということは、まずなかったですね。
今、こういう機会を持てるのは嬉しいです。今年は11月に宝塚ホテルでもディナーショーをマイマイと
やらせていただきます。やっぱり歌姫なので、一緒にやっていると楽しいし可能性をすごく感じられます。
組が違うと作品も全く違うじゃないですか。だから、マイマイに歌って欲しい歌もいっぱいあるし、
向こうは向こうで「かりんちょ、この曲いいよ~」ってお互いに歌って欲しい曲も考えていたりして楽しいですね。
同期と踊るのは音楽学校の日舞の授業以来でしょうね。

―――お話にも出ましたが、11月30日には宝塚ホテルで
『杜けあき×南風舞 40th Anniversary Dinner Show』を開催されるとか。


◆杜けあき
今回のコンサートは東京公演だけなので、関西の皆さんにもぜひ来ていただきたいですね。
今の宝塚ホテルのファイナルということで、リニューアルするので無くなるわけではないのですが、
本当にお世話になったホテル。あのクラシックな建物に、私たちの笑顔も涙も汗も染み付いているような
ホテルじゃないですか。受験の時に「第三次試験まで進んだら宝塚ホテルに泊めてあげる」と姉に言われて、
受験しに行って、その時に初めて泊まったホテルなので、そういう意味でも感慨深くて。
そこでまた吉田優子先生もご一緒で、同期生トリオでやらせていただけるのはすごく幸せだなと思います。
現役当時のファンの集いは毎回宝塚ホテルでしたし、退団後も10年間は毎年ディナーショーをさせて頂きましたので、
ちょっぴり寂しい気持ちと、これからも宝塚を支えてくださるホテルなのでリニューアル後の新宝塚ホテルも本当に楽しみです。

―――今後やってみたいことは?

◆杜けあき
人生を自分自身が楽しみたいと思っています。今までは自分のために楽しむということが少なかったなぁと思って。
そんなことに気がつかずに生きてきたのですが、実は『ベルサイユのばら45~45年の軌跡、そして未来へ~』が
終わってから体を壊してしまって、三ヶ月くらい大変な時間を過ごしてきました。
今まで骨折とかはあっても、三ヶ月もくすぶるような病気ってしたことがなかったので、
その時に自分の体とも向き合えたんです。40周年なのに何故今!?という焦りもあったのですが、
おかげさまで元気になりました!でも、その時に思ったのは、一度しかない人生なのだから、
お仕事も大切だけど、自分自身を愛でて、人生って楽しいと思えるようなことをちゃんとやっていきたいなって
思ったんです。それには健康第一!よく還暦になる前って「嵐のように色々と起こる」とおっしゃる方も
いらっしゃるのだけど、今までの毒出しをして、やっぱり生まれ直すんだなって実感しました。
私たちOGタカラジェンヌは、実際には年齢を重ねて肉体的に体力も落ちたりしているのですが、
気が若いというか(笑)、ついつい頑張れちゃうという錯覚に陥ってしまうことが多く…、
でも気持ちだけではやれないんだなってわかったので、良いバランスで歩んでいきたいですね。
その最初にこのコンサートができることはすごく幸せだと思いますし、とにかく楽しみたいと思っています。

『杜けあき40周年記念コンサート』

今年、芸能生活40周年を迎えた杜けあきが、懐かしい仲間達と宝塚時代をプレイバック!
思い出の作品や、様々な楽曲などをふんだんにお届けします。

日程:2019年8月17日(土)
開演:14:00〜/18:00〜
会場:銀座ヤマハホール
出演:杜けあき
ゲスト:南風舞・紫とも・鮎ゆうき
    海峡ひろき・はやせ翔馬
    尾上五月(五月梨世)
料金:S席(1階席)9,000円/A席(2階席)7,500円
一般発売日:2019年6月21日(金)

【プレイガイド】
◆チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:152-561) http://t.pia.jp/
◆ローソンチケット TEL:0570-084-003(Lコード:32246) http://l-tike.com/
◆CNプレイガイド TEL:0570-08-9999 http://www.cnplayguide.com/
◆イープラス http://eplus.jp/
◆カンフェティ TEL:0120-240-540(平日10:00~18:00) http://www.confetti-web.com/
◆Zen-A(ゼンエイ) TEL:03-3538-2300(平日11:00~19:00) http://zen-a.co.jp
*プレイガイドによっては、先行発売もあります。

【公演に関するお問い合わせ先】
Zen-A(ゼンエイ) TEL 03-3538-2300(平日11:00~19:00)
http://www.zen-a.co.jp/ticket/keaki-mori-40th-anniversary/

『杜けあき×南風舞 40th Anniversary Dinner Show』

日時:2019年11月30日(土)
時間:ランチ 12:00/13:30~
   ディナー18:00/19:30~
会場:宝塚ホテル新館3階「琥珀の間」
出演:杜けあき・南風舞
コーラス:朝峰ひかり・天羽珠紀
料金:27,000円(お食事・お飲み物・ショー・消費税・サービス料込)
前売り:8月29日(木)10:00~
    発売日当日(10:00~12:00)は特設電話で受け付けます。
    ご予約専用回線 0797-85-2640 (8月29日10:00~12:00のみ)
 
8月29日12:00以降のご予約・お問い合わせ:
宝塚ホテル 宴会セールス 0797-85-2638(10:00~19:00)
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/takarazuka/events/2019_morikeaki

 

 

杜けあき公式サイト

 

公式サイト

 

 

 
 

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