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歌舞伎座11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」演目、出演者決定!
歌舞伎座では、八月より公演を再開し、感染予防対策に万全を期しながら公演を行って参りました。
この度、11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」も上演することが決定致しましたので、お知らせ致します。
「顔見世興行」は江戸時代、役者と年間契約を結んでいた芝居小屋が毎年11月に、
その年の座組をお披露目するために行っていた特別な興行です。
現在の歌舞伎座でも、11月の顔見世興行時のみ劇場正面に“櫓”(やぐら)が掲げられるなど、
随所にその名残が見られます。
今年の「吉例顔見世大歌舞伎」は8月の公演再開から引き続き4部制の上演ですが、
11月公演より桟敷席の一部が復活(各桟敷1名様のみ)するなど、
安全を考慮しながらなるべく多くのお客様に歌舞伎を楽しんでいただけますよう上演を行ってまいります。
1年ぶりに櫓が掲げられる、歌舞伎座の顔見世にご注目ください。
第一部は『蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)』。
源頼光主従の土蜘蛛退治を題材にした変化舞踊で、市川猿之助が五役の早替りを見せながら踊ります。
第二部は『身替座禅(みがわりざぜん)』。
狂言の大曲「花子」をもとにした舞踊劇で、尾上菊五郎演じる恐妻家の大名山蔭右京と奥方の
やりとりが笑いを誘うユーモラスな一幕。
第三部は『一條大蔵譚 奥殿(いちじょうおおくらものがたり おくでん)』。
松本白鸚演じる 一條大蔵長成は平家全盛の世に密かに源氏に心を寄せ、
二面性のある演技がみどころです。
第四部は『義経千本桜 川連法眼館(よしつねせんぼんざくら かわつらほうげんやかた)』。
中村獅童が佐藤忠信と源九郎狐の二役を演じる人気場面で、清新な配役にも注目です。
公演詳細は、歌舞伎美人をご覧ください。
第一部
蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)
華麗な早替り、鮮やかな変化舞踊
源頼光の館では、病に伏せる頼光を守護するため、家臣の坂田金時と碓井貞光、その女房たちが宿直をしています。
そこに頼光を狙う女童、小姓、番新、さらに太鼓持が次々と現れては、その寝所へ忍び入ろうとします。
やがて、頼光のもとに傾城薄雲太夫が訪れ、久しぶりの逢瀬を楽しむ二人でしたが…。
源頼光主従の土蜘蛛退治を題材にした変化舞踊。一人の俳優がさまざまな役柄を演じ分けつつ
本性をあらわす鮮やかな変化、そして千筋の糸を繰り出す圧巻のクライマックスと、みどころの多いひと幕です。
五役の早替りで魅せる、華やかな舞踊劇にご期待ください。
第二部
新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
恐妻家の夫と嫉妬深い妻、ユーモアあふれる舞踊劇
都の大名の山蔭右京は、恐妻家でありながら大変な浮気性。
愛人の花子が都へやって来たことを知り、なんとか会いたいと願いますが、
奥方玉の井が片時も離れないため会いに行くことができません。
そこで一計を案じた右京は、邸内の持仏堂で一晩座禅をするという許しを得ると、
家来の太郎冠者に自分の身替りとして座禅衾をかぶらせ、花子のもとへ向かいます。
しかし、このことが玉の井に発覚すると…。
狂言の大曲「花子」をもとにした舞踊劇で、現代にも通じる夫婦のやりとりがユーモラスに描かれます。
松羽目物の名作をお楽しみください。
第三部
一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
阿呆の姿に包み隠した本心とは
平家全盛の世。かつて源義朝の妻であった常盤御前は、敵方の平清盛の寵愛を受けた後、
阿呆と噂される公家の一條大蔵卿のもとへ嫁ぎました。源氏方の吉岡鬼次郎と妻お京は、
常盤の真意を探るため大蔵卿の館に潜り込みますが、源氏再興の思いをなくした様子で楊弓遊びに興じる常盤。
堪えかねた鬼次郎が意見すると、実はその矢は平家調伏のためであったと本心を明かします。
そこへ、常の様子とは異なる威厳あふれる大蔵卿が現れ…。
味わい深い義太夫狂言の名作。密かに源氏に心を寄せる大蔵卿の作り阿呆と
颯爽とした本性の二面性が、魅力的に描き出されます。
第四部
義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
親を慕う子狐の深い情愛
吉野山中の川連法眼の館へ匿われている義経のもとに、家臣の佐藤忠信が訪ねてきます。
義経は、伏見稲荷で預けた静御前の安否を尋ねますが、忠信は覚えがない様子。
そこへ静とともに、もうひとりの忠信が到着したことが告げられます。
実は、静の供をしていた忠信は、義経が静に与えた初音の鼓の皮に用いられた狐夫婦の子。
両親を慕い、忠信の姿に化けて付き添ってきたのでした。その孝心に心打たれた義経は…。
「四の切」の通称で知られる本作は、「狐詞」と呼ばれる独特なせりふ回しや、狐衣裳への早替りなど、
本物の忠信と狐忠信の演じ分けがみどころの人気の場面です。親子の情愛が描かれる心温まる物語をご堪能ください。
11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」
会場:歌舞伎座
期間:2020年11月1日(日)~26日(木)
第一部 午前11時~
第二部 午後1時50分~
第三部 午後4時45分~
第四部 午後7時30分~
※開場は開演の40分前を予定
【休演】6日(金)、18日(水)
10月17日(土)10:00よりWeb・電話受付開始!
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/692/
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あらかじめご了承下さい。