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京都・南座1月公演 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演が開幕!
南座で笑い初め!人情喜劇で笑って祝うお正月!
新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの演劇公演が中止となりました。
しかし、 こんな時だからこそ市井の人々の喜び、悲しみと共に歩んで来た松竹新喜劇の原点に立ち返り、
生活の活力となるような笑いと、ひとときの安らぎを味わっていただきたいと
恒例のお正月公演を 2021年も実施することにいたしました。
新喜劇は、2021 年も新年の京都を笑いっぱいに盛り上げます!
百年以上にわたる上方喜劇を受け継ぐ松竹新喜劇とは?
明治37年に曽我廼家五郎・十郎によって大阪に誕生した“喜劇”はまたたく間に日本全国を席巻。
初代渋谷天外が創立した「楽天会」はじめ多くの劇団が生まれました。その後、昭和23年11月五郎の死を受けて、
松竹の創業者白井松次郎が、曽我廼家十吾 率いる「松竹家庭劇」、二代目渋谷天外の「劇団すいと・ほーむ」、
五郎の劇団員を合体させて、上方喜劇の伝統を継承すべく松竹新喜劇は誕生しました。
その後、二代目渋谷天外や藤山寛美、そして現在放送中の連続テレビ小説「おちょやん」 のヒロインのモデルとなった
浪花千栄子など数々の時代を彩る喜劇スターを輩出したドル箱劇団として一世を風靡。
平成2年5月に60歳の若さで藤山寛美が亡くなった後、貴重な上方喜劇の灯を守るべく、平成3年に新生松竹新喜劇を旗揚げ。
三代目渋谷天外を中心に活動を続け、令和3年で劇団創立73年となります。
“恋”にまつわる二演目!久本雅美が今回もゲスト出演!
恋に誤解やすれ違いはつきもので、一つの嘘がまた次の嘘を呼び、あらぬところに煙が立つのは今も昔も日常茶飯事。
今回上演する二演目は、シニア世代の恋愛がテーマです。
Aプロ『二階の奥さん』は渋谷天外扮する父親が、息子より若い妻をもらったことを息子夫婦に言い出せず
嘘をついてしまうのですが・・・。
Bプロ『鴨八ネギ次郎』は曽我廼家文童・久本雅美が扮する親たちが、
自分たちの恋愛を子供たちに打ち明けられず驚きの行動に。
そんな不器用で愛おしい親たちの恋愛が鍵となって展開していき ます。
久本雅美は昨年に引き続き、南座での新春公演は4度目のゲスト出演となります。
久本の息子役で登場する藤山扇治郎との親子のかけあいにも大いにご期待ください!!
今回『二階の奥さん』を演出するのは京都を拠点に活動する村角太洋氏、
『鴨八ネギ次郎』を演出するのは令和元年11月大阪松竹座で上演された「舞妓はんと若旦那」に続き
2度目となる劇団新派の齋藤雅文氏です。
お芝居に続いて、渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美による「新春ご挨拶」でにぎやかな新年の幕開けを飾ります。
(Aプロ、Bプロ共に休憩時間はございません。)
A:『二階の奥さん』
一難去ってまた一難!年の差夫婦の愛の結末は!?
息子の嫁より若い妻をもった小山吾平は、後ろめたさから息子に再婚を告げられずにいた。
そこへ何も知らない息子夫婦が帰ってくることになったから大慌て。とっさに新妻を、
二階の部屋を貸している板野の妻だと紹介してその場をしのごうとするが、
運悪く本当の “二階の奥さん”が戻って来て……。
B:『鴨八ネギ次郎』
親子二組が織り成すおかしな恋模様!
大人気の男女漫才コンビ・鴨八ネギ次郎。夫婦漫才かといわれるほどイキのあった二人だが、舞台を降りると犬猿の仲。
ところがある日、二人が結婚するという噂が。実は、鴨八の父とネギ次郎の母が、子供たちに隠れて老いらくの恋をしており、
ついには駆け落ちを決行!面食らった鴨八ネギ次郎は何かと助け合うようになり……。
A・B 共通 「新春ご挨拶」
Aプロ、Bプロ共にお芝居上演後、渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美による新春ご挨拶を行います。
◆Aプロ『二階の奥さん』
小山吾平(渋谷天外)は、息子の嫁よりも若い奥さんをもらい、息子夫婦に嘘をつき、
若妻を二階借りしてる板野(曽我廼家寛太郎)の奥さんということにします。
嘘でも若妻をもらった板野は浮か れて調子に乗り、吾平の妻と仲睦まじい様子を見せますが、
吾平は板野への嫉妬から、どこまで嘘を隠し通せるかが眼目のドタバタラブコメディ!つい真実を語りそうになり……。
恋する男性の、健気で愛らしく微笑ましい様子を天外がコミカルに演じ、客席の笑いを大いに誘いました。
また、お芝居終了後には、渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美による「新春ご挨拶」をご披露!
以下、本日初日Aプロ終了後の三人のコメント。
◆渋谷天外
「あたたかいお客様に迎えられながら元日から公演ができ、本当にうれしい限りでございます。
2月以来の舞台でドキドキしながらも、お客様のオーラをいただきながら、
我々がお芝居させていた だけることが幸せです。」
◆藤山扇治郎
「初日からたくさんのお客様にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
Aプロ、 Bプロ一丸となって、お芝居を勤めさせていただきます。」
◆久本雅美
「伝統ある南座で、そしてわたしの大好きな松竹新喜劇の皆様と一緒に、
元日から舞台を踏ま せていただける喜びを感じております。笑って元気になっていただけますと幸いです。
みなさま今後 とも、よろちくび~!」
(※「新春ご挨拶」はBプロお芝居終了後にもございます。)
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。