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渋谷・コクーン歌舞伎 第十七弾『夏祭浪花鑑』開幕 2021年05月

(2021年05月13日記載)

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渋谷・コクーン歌舞伎 第十七弾『夏祭浪花鑑』開幕


集合写真(右より 串田和美、中村勘九郎、中村七之助、尾上松也)

公演概要(リリースより)

渋谷・コクーン歌舞伎 第十七弾『夏祭浪花鑑』が、
5月12日(水)初日〜30日(日)に、Bunkamuraシアターコクーンで上演中です。
十八世中村勘三郎と演出家・串田和美とがタッグを組み1994年に誕生したコクーン歌舞伎では、
古典歌舞伎を一から読み直し、現代に重ね合わせて演出する斬新な手法で次々と話題作が生まれました。

浪花の市井の人々を描いた『夏祭浪花鑑』は、
コクーン歌舞伎で過去1996年、2003年、2008年に上演している人気演目です。
また、アメリカやヨーロッパでも上演されるなど、時代、文化を問わず愛されてきました。
そして今年5月、世界を席巻した伝説の舞台が13年の時を経て、今、原点から新たなる道へ走り出します!

今回の第十七弾は、中村勘九郎、中村七之助、尾上松也、中村虎之介、中村長三郎、中村鶴松、中村歌女之丞、
笹野高史、片岡亀蔵が出演します。
清新なメンバーでお贈りする、大坂を舞台にした人情ドラマにどうぞご期待ください!

オンライン取材会が行われました。(5月11日)


開幕に先駆けて、5月11日にオンライン取材会が行われました。
演出・美術を手がけた串田和美さん、出演者の中村勘九郎さん、中村七之助さん、尾上松也さんが登壇しました。

◆串田和美
『夏祭浪花鑑』は、僕が初めて歌舞伎の演出をした作品。
渋谷・コクーンでも4回、平成中村座や大阪の松竹座、
そして海外でもいろいろなところで公演をしてきました。
大好きな芝居が久しぶりに幕を開けることができて、
とてもホッとして、同時に喜びが湧き上がっております。

◆中村勘九郎
大変な状況の中ですが、幕を開けることができて、とても嬉しいです。
この祭りの灯が消えなかったということは、私たち役者、エンターテインメントの人間としても、
次に進むステップの1つになったのではないかなと思います。
まだまだ油断ができない状況で大変ですが、いらしてくださったお客様一人一人の心の栄養になるように、
一致団結して、楽しいお祭りをお見せしますので、期待していてください。

◆中村七之助
明日初日が迎えられること、本当にホッとして、幸せに思っております。
たくさんの思い出が詰まった『夏祭浪花鑑』、そして(団七女房)お梶役を演じさせていただきます。
一生懸命勤めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

◆尾上松也
明日初日が迎えられること、本当にありがたく思っております。
串田さんの元で、勘九郎さん、七之助さんと一緒に夏祭をするということは、
非常に思い入れ深いものがございますので、なんとか公演ができるようにと願っておりましたので、
まずはその初日を迎えるというチャンスをいただきましたので、
最後まで精一杯尽くしたいと思います。よろしくお願いいたします。


©松竹 左より尾上松也、中村七之助、中村勘九郎

©松竹 左より中村勘九郎、中村長三郎、中村七之助

ーーーこのようなご時世ではありますが、満を辞して初日を迎えることになりました。
こういった時期に公演を行う舞台への思いを教えてください。


◆中村勘九郎
休業要請などお店を開けられない方々がいらっしゃる中、
我々エンターテインメントが幕を開けることができるというのは本当に幸せですが、
お客様の安全が第一だと思っておりますので、安全安心に観られて、
本当に苦しい日常を少しでも忘れていただけるような舞台空間を、肉体の芸術というものを、
“生きている”というものをお届けするのが、私たちの使命だと思っておりますし、
公演の意義だと思っておりますので、生きている鼓動も味わっていただけたら嬉しく思います。

◆中村七之助
この『夏祭浪花鑑』は、お祭りです。私久しぶりにお祭りの音を聞いたなと思いました。
腹の底に眠っている人間の魂の震えみたいなものがあるんですね。
これを聞くだけで元気になれます。私たち一生懸命勤めますので、
安心安全に公演は行われておりますので、ぜひ足をお運びください。

◆尾上松也
大変な思いをされている方もいらっしゃると思いますが、
自分もこの自粛をしている期間に、エンターテインメントに救われたということもありました。
自分たちが公演をさせていただけるというチャンスをいただけたのならば、
来てくださるお客様には精一杯お出しして、自分が救われたように、
皆さんの希望になれるような、お芝居にできたらいいかなと思っております。

©松竹 中村勘九郎

ーーー今回の見どころや演出について教えてください。

◆串田和美
ずっとやってきた大切なものを壊さないようにやっていきたいという思いが最初は強くありました。
いろいろな条件が変わってきたり、それを全部克服しなくてはいけないという中で、
「それもダメか」ということも沢山やってきました。
それもある意味では、あぁよかったなと今(初日前日)は思っております。
その最中はたまらないな辛いなと思いましたけど、その乗り越えられる力というのは、
中村勘三郎さんと最初に作った、その意思を、その息子さんたちやお弟子さんたちがずっと支えてきた力が、
この幕を開けたんだなと今回すごく感じています。本当に素晴らしい一座です。
そしてお祭りというのは楽しい時にだけやるものではない、どうやら長い歴史の中で、お祭りというものは、
一番人間が事故があったり、災害があったり、苦しい時にお祭りをやろうと、お祭りをやってそれを祓おうとした。
それが大元にあるんだなと改めて思いました。先ほど、七之助さんがおっしゃっていたように、
辛い時こそお祭りのエッセンスをもう一度思い出そうよという思いで演出をしました。


©松竹 左より中村勘九郎、笹野高史

©松竹 中村勘九郎

 

 

渋谷・コクーン歌舞伎 第十七弾『夏祭浪花鑑』

 

日程:2021年5月12日(水)~30日(日)

劇場:シアターコクーン

昼の部 午後1時~/午後2時~

夜の部 午後5時~/午後6時~

休演:13日(木)、24日(月)

 

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/703/

 

 

第7回 信州・まつもと大歌舞伎『夏祭浪花鑑』

 

日程:6月17日(木)~22日(火) 6日間・全7公演

会場:まつもと市民芸術館 主ホール

 

https://www.matsumoto-kabuki.com/

 

 

 
 

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